脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

2005-01-01から1年間の記事一覧

『マンガロン』

最近重めのネタが続いたので毒にも薬にもならない埋めネタを。てゆーか今日更新しとかないとまた二三日間が空くのにネタがないんです。つーわけで今パッと目に付いた鶴岡法斎『マンガロン ”70年代生まれの”の極私的マンガ評論集』イーストプレス(2000)を下…

『武家と天皇』

以前ちょろっと予告した通り天皇家の権威の源泉と推移について少し考えて見たいと思います。と言っても、参考文献なしに一席ぶれるほどの知識も度胸もないので、今谷明『武家と天皇-王権をめぐる相剋-』岩波新書(1993)の感想で換えさせてもらいます。さて今…

『高橋是清自伝』

私事のごたごたも一段落ついて今週からは平常更新に戻れそうです。それでは長らく放置していた高橋是清『高橋是清自伝』千倉書房(1936)を片付けたいと思います。郷土の恥宮沢喜一が「平成の是清」なんて自称して喜んでたのが印象的な高橋是清ですが、世界恐…

東アジア姉歯愛子女王鐸について

〆切まで後二日。せっぱつまるといらんことがやりたくなるのは人の常。暇もネタもないですが、あまり放置するのもなんなんで、思いついたことをつれづれと。いつもに増して脈絡ありません。笑い飛ばしてくださいまし。 見よ東海の空明けて 東アジアサミット…

『藤原行成』

サボリの言い訳。最近調べ物の為に専門書を読まねばならない状況です。何気に暇がありません。泣き言言ってても仕方ないので、まだ一般書に近いのを一冊。黒板伸夫『藤原行成』吉川弘文館(1994)。専門書に面白さを求めるのは間違ってますが、普通に面白くな…

『にっぽん亭主五十人史』

最近サボリがちだったんでペースアップ。永井路子『にっぽん亭主五十人史』文春文庫(1994)。癖がなく読みやすい一般向け歴史書の鑑のような本です。胸を抉るような鋭い表現も、頭を抱えるような難解な問いかけとも無縁なので、印象には残りませんが、通勤通…

『男女平等バカ』

このブログも皆様の応援を持ちまして、開設一ヶ月を迎えることができました。小説を書こうとして、最初の一行で挫折した高校時代を思うと格段の進歩です。ただ単に面の皮が厚くなっただけともいいますが。サボリ症で飽きやすいこの自分が休み休みでもブログ…

『牧歌』

一日おくれ。私にしてはましな方でしょうか。狐狸庵先生のパリ留学時代の雑記と、海外紀行エッセイを纏めた一冊 遠藤周作『牧歌』新潮文庫(1974)を紹介します。とりあえず一言「ブンガクなんて嫌いだ。」以下ネタバレ注意 牧歌 (新潮文庫 え 1-6)作者: 遠藤…

『日本書道新史』

毎年年末吉例パソコンの不調の時期がやって参りました。我が家の可愛いグレムリンは家主に似て〆切が迫らないと仕事をしないようです。なのでいざという時の為にハードディスクの中身をここに非難させたろうかと思います。普段に増して、分からん人には全く…

次回予告

遠藤周作『牧歌』新潮文庫(1974)牧歌 (新潮文庫 え 1-6)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1974/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る今度は早めに書くぞ

『東京イワシ頭』

予告からはや一週間管理人の性格が知れます。なにごともなかったかのように本編へ。杉浦日向子『東京イワシ頭』講談社文庫(1996)。今年七月惜しまれつつも亡くなった氏が、漫画から文筆業に転進する移行期のエッセイで、一冊の本の中で徐々に文章がこなれ完…

『人類の月面着陸はあったんだ論』

ノストラダムスの脅威は去り、UFOの鉱脈もミステル・ヤオイに掘り尽くされ、ユダヤにいたっては、そもそも2000年も前からよっぽど厄介な民族とお隣付き合いしてきた経験がある。と、新世紀に入ってネタも尽きたかと思えた日本の陰謀論ですが、最近新…

広島小一女児殺害事件について

我が実家のほど近くで起きた大事件として注目していた女児殺害事件も容疑者逮捕で一段落しそうです。しかしこれでまたレゾンデートルの確認の為にはいずくともしれぬ停車場へと出向かねばならぬ様になるのかと思えば、不謹慎ながらも悲しくはあります。世は…

『R.O.D』

最近何気に忙しいです。他に浮気をしつつとはいえ、文庫のエッセイ一冊読み切れんてどーよ。あんま間を空けるのもなんなので、読み返す必要のない倉田英之『R.O.D』集英社スーパーダッシュ文庫(2000)のレビューを。出版社から分かると思いますが、いわ…

『勝負の極意』

珍しく執筆意欲に溢れてるんで連投。とはいえガッツリしたもん読む余裕はないんで、読み返す必要のないやつをば。浅田次郎『勝負の極意』幻冬社アウトロー文庫(1997)。多分二度目の浅田次郎。『鉄道員』ヒット前に口に糊する為に書き散らかした競馬指南書と…

汚名挽回

思い立ったが吉日、唯我独尊勝手に言語学のコーナー。基本的に世間様に舌を出すスタンスなので、テストで書いても大っきく×されるのがオチなのでお気をつけ下さい。 昨今のプチナショナリズム(by香山リカ)の風潮に乗って、「正しい日本語」がブームですが…

『至福千年』

ようやく読了。休み休み読んでたら三日かかっちゃいました。昔はこの位一気に読破できてたんですが、歳はとりたくないもんです。それはさておきこの石川淳『至福千年』岩波文庫(1983)ですが、感想を一言で言い表すなら、「もったいない」といったところでし…

『舞姫・うたかたの記』

ぶっちゃけ龍騎のパ(ry。失礼作品が違いました。小ネタはさておき、興が乗らず更新一日サボっちゃいました。すいません。さて本日の感想森鴎外氏ですが、歴史好きや軍ヲタにとっては、脚気に苦しむ兵士たちを見殺しにした最低陸軍軍医総監としての方が有名で…

次回予告

森鴎外『舞姫・うたかたの記』岩波文庫(1981)舞姫・うたかたの記―他3篇 (岩波文庫 緑 6-0)作者: 森鴎外出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1981/01/16メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (33件) を見る「アップルのiMac G5欲しい!」

『学問のす丶め』

有名私大学祖シリーズ第二段、福沢諭吉『学問のす丶め』岩波文庫(1942)です。大隈や新島関連の著作を持ってないので、三段以降は多分ありません。さて、万札の肖像で有名な諭吉っつぁんですが、学問に挫折した私を見棄てたか、ちっとも傍にいてくれません。…

『西園寺公望』

日記がわりに毎日更新の当初の気概も空しく隔日更新がデフォになってきてしまいました。時間的余裕はともかく、執筆のモチベーションを保つのが以外にしんどいので、今後はこのペースが続くと思います。 さて、今日の本は岩井忠熊『西園寺公望-最後の元老-』…

スケについて若干の考察

男子三日会わざればすなわち剋目して見よ。本棚直したり麻雀したりで更新できませんでした。以上言い訳終わり。さて今回はいつもの読書感想はお休みして、読者の方からのネタ振りにお答えしたいと思います。詳しくは十一月八日のコメント欄を参照して欲しい…

『審判の日』

危ない。また三日坊主になるとこでした。知ってる人は知ってるでしょうが、我が家の本棚が崩壊してしまい、一日不貞寝してました(現在まだ直ってません。友人知人一同は手伝いに来なさい)。なので今日は既読の本でお茶を濁したいと思います。山本弘『審判…

『忠臣蔵とは何か』

前ふりのネタもないので淡々と行きましょう。本日は丸谷才一『忠臣蔵とは何か』講談社(1984)です。この本は忠臣蔵を民族学的見地から分析した本で、野間文芸賞を受賞してるみたいですが、主張自体に肯じかねる点が多々あって個人的な評価は少々低めです。何…

『憑神』

二日目にして早くも大儀くなってきました。なので飛ばさずマイペースでいかせてもらいます。というわけで今回は私のお気に入りの作家浅田次郎氏の最近作の『憑神』(2005)をレビューしてみたいと思います。幕末の激変期に新しい時代に適応できず申吟す…

『閔妃暗殺』

友もすなるblogなるものを我もしてみんとてすなり。というわけでモラトリアムのつれづれに日記の代わりに個人的備忘録として読書感想文でも書こうと思います。方向性が一定でない上に偏った蔵書なので、読んでもトリビアルな知識しか得れませんが、お暇で心…