脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『吾輩は猫である』

ゆたぼん父「時代遅れ」「あと数年でなくなる」高校の内申点に物申す:ハムスター速報
ウチは親が高校受験だと内申点があって不味い*1からと、無理して中学受験させてくれました。子供のことよく見てんなあ。


 トップのワガママに反抗して意見を押し通そうとする上役に、それを実現するために必要な工作と成功した場合に想定される状勢を懇切丁寧に説明したら無事物わかりのいい穏健派に転向。折角全面協力を約束してあげたのになあ。みんな「戦争」する覚悟もないのに強い言葉使いすぎだよ。

君よ愛し君よ吾輩と出逢ってくれて有難う

 珍野苦沙弥先生宅に迷い込み居着いた名無しの猫。かの館に集う変人たちはその猫の目にどう映るのか。


 「吾輩は猫である名前はまだない」。冒頭の句としては「春はあけぼの~」や「国境のトンネルを抜けるとそこは雪国だった」に並ぶ知名度を誇る小説『吾輩は猫である』実は未読だったので改めて読んでみました。感想は擬古文から現代文に生まれ変わる過渡期のなんともいえぬ独特の味わいが癖になる名著。時事ネタや「教養」を必要とするネタ満載なので、今読んでも半分くらいは意味不明なんですが、それでも面白いんだから流石です。内容としては昨今のベタ甘メロメロ状態の飼い主による猫描写に慣れてしまった身からすると、猫への愛情が淡泊に過ぎるし、猫だからこその視点や活躍がある訳でなしと、正直なんでわざわざ語り部を猫にしたのかが実に謎ではあるんですが、まあ猫が語り手って出オチで大人気になったんだからしょうがないですよね。逆にそこからよく全11回、岩波文庫の小さな写植で500P強もつづけたんだから夏目漱石の実力が知れます。その分流石に力尽きたかの投げっぱなしジャーマンなラストはいかがなものかと思いますが。という訳で、夏目漱石大先生の処女作、教養としてではなくエンタメとして十分に楽しめる名作だと思いました。

吾輩を呼ぶ聲頬を撫でていく掌

 「普段の冷淡さはどこへやら、老衰でなくなる猫を囲んで号泣する苦沙弥先生とその家族」ってのが、『吾輩は猫である』のラストシーンだとずっと思いこんでたんですが、どこでこんな存在しない記憶が捏造されたんでしょうか?元ネタに心当たりのある有識者の方は是非ご教示ください。読んでて猫が「猫と生れて人の世に住む事もはや二年越し」とか言い出した時変だと思ったんだよなあ。


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*1:主要五教科以外の副教科の成績潰滅的+反抗的で教師からの評価が最底辺