脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『古代への情熱~シュリーマン自伝』

痛いニュース(ノ∀`) : 小6男児「俺、100万円持ってるんだぞ」→ - ライブドアブログ
小学生にそんな金持たす親が悪い。・・・と思いましたが、遺産全部溶かされる前に痛い目に遭わせていい勉強できたってことになるのか。なかなか上手いことできてるなあ。


 明後日は健康診断。・・・イエローカードで済むといいなあ。

まだほどけない離せない

シュリーマン Heinrich Schliemann
 西暦1822~'90年。ドイツの考古学者。 
 少年時代にホメロス*1の歌うトロヤ戦争の歴史性を信じ、まず商業に投じ、成功して大商人となり、古代史研究を始める。1868以後アテナイに住み、'70-'82小アジアのヒッサリクを3回発掘、トロヤであることを明らかにし、さらに'76ミケナイ、'80-'86オルコメノス、'84ティリンスを発掘。今日ではホメロスのトロヤは、彼の説いた第2市ではなく、第7A市だとされ、その他発掘方法には素人の非科学性があったが、ミケナイ文明の発見者。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)


 自伝という体裁ですが、内情は1/3ほどが自叙伝で、2/3が第三者による評伝。注釈も前置きもなくいきなり一人称から三人称に切り替わるんでめっちゃ混乱しました。自叙伝部分は一代で財を成した成功者による典型的な努力自慢。激務の合間を縫って語学に耽溺し10数か国後(自称)を操れるようになったことや、機を見るに敏で果断な決断により成功をおさめたことなどが鼻息荒く語られます。少年期の初恋失恋エピソードなどもあって本題に入る前の序章としてはかなりの面白さで期待を掻き立てられましたが、肝心の本編は三人称による評伝、しかも多分文章ド下手の筆になるので全く頭に入ってきません。ああ、トロイやミケーネ発掘の自慢話を本人の筆で読んでみたかったなあ。

決して好きになってはいけない自分に噓をついて生きてたの

 中世西欧史すら怪しいのにローマ以前の古代史に至ってはもう何が何やら、正直聖闘士星矢でほぼイメージ止まってます。西洋美術や文学を理解するには必須教養なんでしょうが、同じ分からんものを学ぶならこれからはまだ中国古代史勉強した方がはるかに役に立ちそうだよなあと。


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*1:Ὅμηρος。代表作:『イーリアス』・『オデュッセイア』(叙事詩)他。