脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『数学はインドのロープ魔術を解く』

いじめって負けるの覚悟でぶん殴り返せば二度とされないよね:哲学ニュースnwk
復讐や報復に意味も利益はないが、キチンとそれをする奴だと認識されるのはとっても大事。と広島人は思うのでした。

 寄生元の軒先借りてる病院さんで、若手の子が事務長留守なのいいことに経営陣批判を高歌放吟。アラサーなら生意気で赦されるけど、あんたもう30代半ばで発言に責任持たなきゃいけない歳でしょと小一時間。数年前までは「角が取れて円くなったらいい人材になる」って評価して理事長さんにも推薦してた子だったんだけどなあ。南無南無。

想像よりもいいことばっかあるから大丈夫

 1089・ピタゴラスの定理トポロジーケーニヒスベルクの橋の問題・フェルマーの最終定理2次方程式・楕円・微分変分法・収束・円周率・振動・充填問題・e・カオス・カタストロフィ・振り子の逆立ち理論・虚数オイラーの公式etc数学の大海を浅瀬から深淵まで楽しく語る一冊。


 インドのロープ魔術というキャッチーだかなんなんだかなテーマを客寄せパンダに数学の楽しさとその深みを分かりやすく語ってくれようとしてくれる一冊。化学の学校とかあっち系の啓蒙書なんでしょうが、数学って主題のせいか、訳文のせいか、それとも単純に作者の力量か、あんまり感動できませんでした。10数年前の初読時に『フェルマーの最終定理』読んだ感動そのままに数学関連本読みたいってなって手を出して一発でシュンってなったのを思い出しました。表題になってるインドのロープ魔術も作者の研究テーマだった「振り子の逆立ち理論」が天空に登っていくロープに見えなくもないって理由なだけでなんだかなあと。とりあえず知ってる内容に関しては表面浚ってるだけにしか思えず、知らない内容に関してはそもそも何が何だかでかなり残念な一冊でした。

君も縛られたくはないだろ?すぐ自由になれるよ

 結論:文系人間が数学的知的興奮体験を得たいなら大人しく『フェルマーの最終定理』をよもう!あの本は数学史の大部分を網羅してるし、出て来る数学者みんなキャラ濃いいしと、純粋な読み物として一級品のエンターテインメントです。ちなみにに自分はそこから背伸びしてリーマン予想に手を出して見事に撃沈しました。なんだあの異世界言語の高速詠唱は。


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