脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

カープ投手陣と俺たちのフィールドと山本権兵衛について

Yahoo知恵袋で伝説の人物K.カズミ、82段の蕎麦を食べた事が立証される:哲学ニュースnwk
都市伝説じゃなかったんですね。ギャラクシー賞狙いのバカバカしい調査企画は地味に好きだったりします。


 数年ぶりの古巣探訪。あれだけ揉めて出てきたとこですが、時を経てみんな丸くなっててちょっと拍子抜け。やっぱ時間は色々なものを解決してくれるんですね。


競馬成績・・・R4収支-34520

  • 東京優駿・・・本命ダノンベルーガ-100
  • 目黒記念・・・本命ボッケリーニ+100
  • 葵S・・・本命ウインマーベル+80
  • 清津峡特別・・・本命シオミチクレバ+1120
  • 白百合S・・・本命アサヒ-100
  • 欅S・・・本命フルデプスリーダー-100
  • 五泉特別・・・本命ブリッツェンシチー-100

あの日この場所で出会えた君

大瀬良大地+中田廉

大瀬良大地
 平成三(1991)年~。投手。右投右打。背番号:14。187㎝88㎏。長崎県出身。年俸:1億8000万円。経歴:長崎日本大学高等学校(2007-'09)→九州共立大学('10-'13)→広島東洋カープ('14~)
 故障もあったが、2年ぶりの規定投球回&2ケタ勝利をクリア。ゲームを作る意識を高め、QS率87.0%はリーグトップだった。国内FA権を取得も、「カープで学んだことはカープでつなぐ」と残留。お酒が入って最高潮に達すると広島弁になる。(『2022年プロ野球オール写真名鑑』より引用)
'21成績:登板23先発23勝利10敗戦5投球回146.2被安打136被本塁打12与四球31奪三振102防御率3.07tRA3.30
通算成績:登板205先発146勝利67敗戦44セーブ2投球回993.0被安打959被本塁打101与四球241奪三振781防御率3.40
主なタイトル・表彰

  • 最多勝利(2018)
  • 最高勝率('18)
  • 新人王('14)
  • 月間MVP(投手部門)('18.5)
  • 最優秀バッテリー賞('18)
  • 報知プロスポーツ大賞('18)

中田廉
 平成二(1990)年~。投手。右投右打。189㎝96㎏。大阪府出身。年俸:1800万円。経歴:広陵高等学校(2006-’08)→広島東洋カープ('09~)。
 シーズン序盤は好投を続けて6ホールドを挙げたが、失点が続いた交流戦以降はファーム暮らし。貴重な実績組のリリーフとして佐々岡*1監督の期待に応えたい。Snow Man目黒蓮*2を崇拝しており、ファッションや髪型を真似している。(『2022年プロ野球オール写真名鑑』より引用)
'21成績:登板23投球回19.0被安打20被本塁打3与四球12奪三振16防御率4.74tRA5.34
通算成績:登板267先発5勝利15敗戦16投球回290.1被安打295被本塁打36与四球124奪三振251防御率4.43


 2014年の揃っての活躍が印象的な二人。その軌跡を思い出話をメインに略述。
 2013年初のCS進出を果たし来季への期待に沸く広島。2014年に向けてまず最初の朗報となったのが大瀬良大地入団。3球団競合を制しての交渉獲得は確かニュース速報も流れるレベル。一方の中田は'13後半から中継ぎとして一軍定着を果たし'14シーズンでの飛躍を期します。迎えた'14年、大瀬良は先発ローテに、中田は勝パの中継ぎにと定着し獅子奮迅の活躍。特に印象的だったのは6月まで防御率0点台を誇った中田の勝ち運。GW明けに中継ぎながら早くも10勝が見える勝ち星を挙げるなどオールドファンにとっては小林幹英の再来を予感させてくれました。大瀬良も初勝利から5連勝を挙げるなど交流戦前までのカープの快進撃を支えました。夏場以降は両名とも疲れが出たか成績は急降下、特に中田は明らかな使いすぎでつぶれかけているのがまるわかりで野村監督の悪癖炸裂を予感させました。続く15年は中田は案の定の故障、大瀬良も二年目のジンクスで中継ぎ「降格」と惨憺たる結果に。緒方監督初年度の大迷走の立役者になりました。以降の二人は明暗。まず中田は右肩の故障以来ぱっとしない成績が続き'18年に満塁火消し人として一時再度の輝きを見せるもそれ以外は、半月程度無双しては炎上二軍帰還を繰り返す凡百の中継ぎに落ち着いてしまいました。一方の大瀬良は16年後半から無事復活。故障した20年を除いて安定して二桁勝利をたたき出すエースとして君臨してます。ただその童顔と相まってポストマエケンというよりは大竹っぽいのは内緒だ。二人ともまだまだ男盛りのアラサー。これからの益々の活躍を心より祈っております。

俺たちのフィールド

俺たちのフィールド
 村枝賢一*3のサッカー漫画である。『週刊少年サンデー』(小学館)で1992年3・4合併号から1998年45号まで連載された。通称「俺フィー」。単行本は小学館から全34巻+外伝1巻、ワイド版全17巻+外伝1巻、文庫版全19巻、コンビニコミック版全14巻。
 サッカー選手だった父親*4に憧れる主人公*5が少年サッカー、高校サッカー、アルゼンチン留学、プロサッカー、日本代表と活躍の場を広げて成長していく作品。作品中盤からのプロサッカー選手としての活躍を描いた内容は、1993年のJリーグ開幕やドーハの悲劇、ワールドカップ・フランス大会出場などの、現実の日本サッカー界の流れとリンクした作品内容となっている。
 作品の企画はJリーグ開幕の2年前にあたる1991から始まったが、当時は長期連載を想定してはいなかった。また、その当時は高校サッカーの人気の方が高かったこともあり、少年サッカーから始め高校サッカーで物語を帰結させる展開を構想していたが、プロリーグ発足に向けた国内の盛り上がりを感じたこともあり、JリーグFIFAワールドカップも作品に取り入れることを視野に入れたという。
 当時の村枝はサッカーの知識がなかったが「野球なら細かいフォームが決まっていて描写する際に知識の有無では敵わないと思ったが、サッカーなら正しいフォームを知らなくても躍動感を描けるのではないか」と直感したという。また、サッカーを題材としている以上、いたずらに人情話ばかりを持ち出して問題を処理・解決させることは避け、個々の登場人物の抱えている背景を描かないまま試合に入り、徐々にそれぞれの個性を開示させて試合内容で盛り上げ、それを終了することで読者に感動を与えることを理想とし、目指していたともいう。
 作者の村枝賢一は後のインタビューで、この作品を1997年のフランスワールドカップのアジア予選突破の時点で連載を終了させ、主人公・高杉和也の率いる日本とライバルのダミアン・ロペス*6の率いるアルゼンチンがワールドカップ決勝で対戦する場面をラストシーンとして構想していたと語っている。しかし現実の日本代表がワールドカップ初出場を果たした直後の国内の盛り上がりと、本戦の組み合わせ抽選の結果、グループリーグ初戦において因縁の国として描かれてきたアルゼンチンと対戦することが決定したため「これは描くしかないだろう」とアルゼンチン戦までを描くことに決まったという。(wikipediaより修整引用)


 誰が何と言おうと最高最良唯一無二のサッカー漫画。連載期間中はもろサンデー信者だったので思い入れも一入です。ここスキを挙げていくと無限の文字数があっても足りないので要点だけ。内容はリアル向けと見せかけてそこそこファンタジー寄りの超人サッカー。のちの仮面ライダーSPIRITSで開花する作者の特撮愛に溢れた見栄の切り方がこの作品でも多用されており読んでて血の温度が何度か上がる感じがします。そしてこの作品を隠れた名作から伝説へと押し上げたのは間違いなく「初出場のW杯の日本の初戦が因縁のライバルダミアンを擁するアルゼンチン」という神に愛されたとしか思えない偶然。これが今を時めくということかという当たらば砕けの勢いを堪能させてもらえました。

山本権兵衛

山本権兵衛
 嘉永五(1852)~昭和八(1933)年。明治・大正期の海軍軍人(大将)・政治家。薩摩藩(鹿児島県)出身。海軍兵学寮卒業。
 旧薩摩藩士。1874海軍兵学寮卒業後、ドイツ軍艦に乗り組み世界周航を行なう。'87-'88樺山資紀*7の随員として欧米へ派遣され、'90高千穂艦長、'91海軍省官房主事となり、日清戦争に従軍。'95軍務局長をへて'98第2次山県内閣から、1905第1次桂内閣まで海相に在任、日露開戦回避を唱えた。'13第3次桂内閣倒壊後、首相に就任、藩閥内閣を組織。立憲政友会と結び、行政・財政の整理、軍務大臣現役武官制の撤廃、文官任用令の改正など積極政策を進めたが、'14ドイツのシーメンス会社と日本海軍の不正取引事件が発覚し、続いてイギリスのヴィッカーズ会社および代理店三井物産と海軍との収賄事実が明るみに出された。日比谷での内閣打倒国民大会では警察・憲兵との衝突をも招いたが、山本ら首脳部は、直接責任は負わず、部下に責任を押しつけて事件を打ち切り、内閣は総辞職した。その後'23再び内閣を組織し、外相を兼任、関東大震災後の復興処理にあたった。しかし、亀戸事件・大杉栄*8虐殺事件。朝鮮人虐殺事件等あいつぐ白色テロに反発したアナーキスト難波大助*9による皇太子狙撃事件が突発し、その責任を取って'24退陣。以後政界の表面から去った。(『コンサイス日本人名事典 改訂新版』より引用)


 名前の印象的な歴代総理大臣ランキング断トツの御大。名前だけでネタにされがちな彼ですが実は海軍にとってはかなりの偉人。そんなお方の概略を力不足を承知で以下紹介。
 薩摩に生まれ薩英戦争や戊辰戦争にも従軍した血の気の多い少年時代を経て西郷隆盛の紹介で勝海舟に師事、海軍薩摩閥の俊英として榎本武揚辺りと大喧嘩しながらも順調に累進。彼がその本領を発揮するのは西郷従道の右腕として海軍省大臣官房主事になってから。陸主海従の色濃い軍内で海軍の権限強化を強く主張し、陸軍参謀本部から海軍軍令部の独立を勝ちとります。続く日清日露の両役では事実上の海軍の責任者として活躍し、海軍の巨魁としての名をほしいままにします。そんな順風満帆な種世界堂に影が差すのは政界転身後。陸軍閥の怪物桂太郎第一次護憲運動で倒れた後を襲い首相就任するも、軍部大臣現役武官制の停止を恨まれたかシーメンス事件により退陣。その後、急死した加藤友三郎の後を襲い再度首相戴冠するも、就任前日に関東大震災、ようやく復興のめどがついたと思った矢先に虎の門事件で引責辞任ととことんついてない政権運営。海軍の英雄から悲運の政治家へ、人生どこに転がるかわからないものですね。

今日も君はこの場所に立って未来を見つめているよ

 予選の組み合わせの妙に恵まれた俺たちのフィールド、様々な碌でもないトラブルに潰された山本権兵衛と、殊更さように時機を得れるかは運命を左右します。酷使に潰されてしまった中田廉も再び幸運の女神に愛され、幾度の怪我にも負けずエースの座に手を届かせた大瀬良大地のように飛躍してくれることを心から祈ります。


www.youtube.com

*1:真司。広島東洋カープ監督。広島東洋カープ元投手。監督'21成績:63勝68敗12分、監督通算成績:115勝124敗24分け。投手通算成績:138勝153敗106S5H防御率3.58。主なタイトル:最多勝('91)・最優秀防御率('91)。

*2:Snow Manメンバー。ジャニーズ事務所所属。代表作:久堂清霞(『わたしの幸せな結婚』)、井田浩介(『消えた初恋』)、秋田若大(『簡単なお仕事です。に応募してみた』)他。

*3:代表作:『仮面ライダーSPIRITS』、『RED』、『機動公務員かもしか!』他。

*4:高杉貫一。ヤマキ自工サッカー部フォワード。何度もアシスト王や得点王に輝くなどヤマキ自工の中心選手として活躍するも、末次浩一郎をかばって交通事故死。

*5:和也。ACFフィオレンティーナ所属。父高杉貫一、母晶子。本条高校サッカー部を高校サッカー選手権優勝に導いたのち、アルゼンチンへサッカー留学。帰国後ヤマキ自工サッカー部に所属しJリーグ昇格に貢献。バンディッツ東京での活躍を見込まれリザーブ・ドッグスに選出され、日本のW杯初出場の原動力となった。

*6:FCインテルナツィオナーレ・ミラノ所属。アルゼンチンの国内リーグリーベル・パシフィックで活躍後、セリエAユベントスに移籍。マラドーナの再来とも称される天才的プレイヤーとして君臨した。

*7:第2次松方内閣内務大臣。海軍元帥。伯爵。父橋口兼器、養父樺山四郎左衛門。西南戦争での熊本城死守の功により累進。軍務軍政、内政の要職を歴任し、蛮勇演説などの逸話を残した。

*8:父東、母とよ。『万朝報』に感化され、社会主義者に転向。アナーキストとして一世を風靡するも甘粕事件にて横死。

*9:父作之進、母ロク。アナーキズムに傾倒し、甘粕事件や亀戸事件に義憤を滾らせ虎ノ門事件を起こし、逮捕死刑。