脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『MASTERPIECES The National Museum of Western Art, Tokyo』

カオスちゃんねる : 「勉強に才能は関係ない。どれだけ努力したかだけ。出来ない奴は努力してない」←これwwww
「努力してる」って鼻息荒く言える時点で才能ないの丸わかりです。ホンマモンの天才はそれやってんのが楽しくてしょうがない方々ばかりなんですから。


 中途半端に頭のいい方々の「議論」や「コンセンサス」への信仰は異常。ディベートの授業の必要性が痛感されます。世の真理「理屈と膏薬はどこにでもつく」を実感してもらうためにも。


人が抱く幻想は騙し合って作られた剥製

国立西洋美術館
 フランス政府の管理下にあった松下幸次郎*1の滞欧収集作品、松方コレクションが、1959日本政府に寄贈返還され、これを収容展示するために設立された。本館設計はフランスの建築家ル・コルビュジエ*2である。
 ロダン*3の彫刻をはじめ、クールベ*4、モネ*5ルノワール*6、ゴーガン*7を中心にした19世紀フランス絵画の逸品と、創設後の購入、寄贈による所蔵作品の増加で、ルネサンス以降20世紀に至る西欧絵画の歴史を通観できる体制を強化。
 '79創立20周年を記念して新館が増設された。'97前庭地下に企画展示館が完成。年に2〜3回展覧会を開催している。(『全国美術館ガイド』より引用)

 以前行った国立西洋美術館の画集を読了。一読の感想は、「実物と印刷だと大分印象違うなあ」と。あれだけ感動した印象派の諸作品群は下品で乱雑な筆使いの目立つ粗雑な作品にしか見えず、逆に「ふ〜ん」で通り過ぎたルネサンス以前の宗教画がかなり見ごたえのある出来映え。何故好事家が大枚をはたいて原本を追い求めるのかの理由がよく分かった気がします。自分も書に溺れてばかりいずにもっと外の世界の現実に触れるようにしよっと。

いっそどうぞこころゆくまで騙し絵を

 国粋主義者を自称するに人後に落ちぬ私ですが、こと絵画においては舶来品至上主義者に一変します。ルノワールドラクロワを筆頭とする写実主義印象派の間の時代の西洋絵画こそ、人類の生み出した芸術の到達点と信じます。どうしてそこから前衛芸術なる愚にもつかない作風に堕落していったのかよそ様のことながら嘆かわしい限りです。芸術家を志す若人の皆さん、しんどいかも知れませんが、ゲージツに逃げず王道をゆく芸術作品をモノにしてください。


贋作師

贋作師

帰って来た今日の一行知識

世界遺産が存在しない国*8は27か国*9
多いんだか少ないんだか。個人的にはモナコアンゴラになかったのが意外。

*1:川崎造船所初代社長。父正義、母(川上)満佐子。川崎造船所や九州電気軌道の初代社長として神戸の政財界の巨頭として名を馳せるも、冒険的な経営が祟って金融恐慌で破綻。川崎財閥を崩壊に導いた。

*2:Le Corbusier。「近代建築の三大巨匠」の一。代表作:ソヴィエトパレス、ロンシャンの礼拝堂、マルセイユのユニテ・ダビタシオン(建築)他。

*3:François-Auguste-René Rodin。父ジョアン=バティスタ、母マリー。代表作:『考える人』、『カレーの市民モニュメント』、『接吻』(彫刻)他。

*4:Gustave Courbet。代表作:『オルナンの埋葬』、『画家のアトリエ』、『世界の起源』(油絵)他。

*5:Claude Monet。代表作:『睡蓮』、『印象、日の出』、『キャピュシーヌ大通り』(油絵)他。

*6:Pierre-Auguste Renoir。代表作:『舟遊びの人々の昼食』、『ロメーヌ・ラコー嬢の肖像』、『ぶらんこ』(油絵)他。

*7:Eugène Henri Paul Gauguin。父クローヴィス、母アリーヌ・マリア・シャザル。代表作:『タヒチの女(浜辺にて)』、『黄色いキリスト』、『ナヴェ・ナヴェ・モエ』(油絵)他。

*8:世界遺産条約締結国に限る

*9:クウェートブータンブルネイモルディブアンゴラエリトリアギニアビサウコモロ・サントメ=プリンシペ・シエラレオネジブチスワジランド赤道ギニアブルンジ南スーダンリベリアルワンダクック諸島サモア・トンガ・ニウエ・グレナダ・セントビンセント=グレナディーントリニダード=トバゴ・バハマガイアナモナコ