脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『太平記秘伝理尽鈔1』

痛いニュース(ノ∀`) : 【大分県】 「差別につながる」…大安、仏滅など六曜の表記のあるカレンダー配布中止 - ライブドアブログ
人権屋こそが最大最悪の文化の破壊者です


 14連勤完走。これでようやく安心して年越しの準備ができます。来年に積み残しまくった「宿題」が多すぎるのが大問題ですが。


SRWBX進捗

太平記秘伝理尽鈔〈1〉 (東洋文庫)

太平記秘伝理尽鈔〈1〉 (東洋文庫)

切って貼ってレイアウトこわさないで

太平記評判秘伝理尽鈔
 江戸時代に広まった、『太平記』の注釈書。40巻。
 近世初期に日蓮宗の僧侶、大運院陽翁*1がまとめたものとみられる。『太平記』の本文に沿って、奥義を伝授するもので、「伝」*2と「評」*3から成る。「武略之要術、治国之道」とされ、藩政を担う武士を対象に秘伝として伝えられた。写本が金沢藩の尊経閣文庫岡山藩の池田家文庫などに残っている。大運院陽翁が寺沢広高*4に伝授したという奥書のあるものが17世紀半ばに刊行され、広く普及した。『理尽鈔』と同種の書も複数刊行された。『太平記大全』は、『太平記』と『理尽鈔』の全文を収め、注釈と人物の略伝を補ったものである。(wikipediaより修整引用)

 卒論の題材に太平記でも・・・なんて無謀なことを考えてた時期に買って積読してた一冊を十数年のときを経てようやく読了。感慨も一入・・・と思ったらこれ3巻(未完)もあるのね。死ぬまでに完全読了できるのかしらん。
 さて肝心の内容は『太平記』巻一〜巻六、すなわち後醍醐天皇即位から赤坂城の戦いまで。まだ幕府も滅亡すらしやがらねえ。ホントにこれ完結(以下略)。『太平記』の初心者向け解説本的なものを想像していたんですが、現実は『太平記』の故事を底本にした経営論。今でいうところの「坂本竜馬に学ぶ〜」系のビジネス書のはしりと言ったら作者及び研究者に怒られるでしょうか。正直今となっては全く純粋な楽しみ方はできませんが、上述のような斜に構えた楽しみ方のできる良質なトンデモ本と言えるのではないでしょうか。

だからきっと今は見つけたんだよ

 研究室時代のトラウマの象徴だった一冊をようやく克服。どんな挫折も時間が得難い経験に昇華してくれるって本当だったんですね。自己欺瞞と幸運に満ちた流離の果てに今では当時には想像すらしてなかった業界に身を置いている自分ですが、あの数年に味わった挫折と絶望は今でも自分の糧になっています。これから大学・研究室に入る皆さんへ、たっぷりしっかり挫折を味わってください。社会に出てからはそんな貴重な機会は二度と訪れませんよ。

できるかなって☆☆☆

できるかなって☆☆☆

帰って来た今日の一行知識

江戸時代朱子学が大流行したのは経営学として
ノウハウが全くないまま次世代を教育しなくちゃいけない羽目になった時に舶来のテキストに飛びついたんですね。現代の日本もあんま笑えんな。数百年後には選りにも選ってドラッガーwwwってpgrされてんでしょうね。

*1:大僧都。本圀寺に住したのち、前田利常に招かれ金沢へ移住。理尽鈔講釈の創始者となった。

*2:本文にない異伝

*3:軍学、治世などの面から本文を論評した部分

*4:肥前唐津藩初代藩主。志摩守。父広政。朝鮮出兵にあたり名護屋城普請等に功あり累進。関ヶ原の戦いで東軍についたことにより唐津12万石を得た。