脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『鉄の棺〜最後の日本潜水艦』

http://alfalfalfa.com/articles/140564.html
一時期「低い低い」と言われ過ぎたのと大手企業の参入で介護職の人件費もようやく高騰というか正常化の方向に向ってますからね。ボランティアか奴隷労働を前提としなければ持たない業界構造ってのはどんな綺麗事を並べたてようともおかしいです。


 明日は忘年会で明後日から実家に帰るので多分これが今年最後の更新。皆様今年も一年ご愛読ありがとうございました。


SRWBX進捗

  • 2周目第36話「光る島」ガーディアン&ドレイク軍と交戦中。トップエース:ミスマル=ユリカ@ナデシコYユニット。

鉄の棺―最後の日本潜水艦 (光人社NF文庫)

鉄の棺―最後の日本潜水艦 (光人社NF文庫)

歴史の闇に葬られたはずの陰の存在

 伊56の軍医長齋藤寛中尉が見た鉄の棺―潜水艦―の現実とは。


 レイテ沖海戦を援護するための、フィリピン東方沖での輸送戦襲撃とその報復の対潜攻撃を描いた一冊。前半は潜水艦よもやま話ののんびりおっとりとした展開ですが、戦端が開かれてからは息を呑む陰鬱なる我慢比べと一冊で二度おいしい構成。その完成度は3度映画化されるなど古今の戦史ものの潜水艦描写の基礎となっていると言っても過言ではないもの。最近でいえば、『特攻の島』の潜水艦戦は完全にこの本が元ネタです。戦争の記憶もまだ生々しい昭和28年に描かれたリアリティの塊の海戦記。反戦謳うにも主戦唱えるにしてもまずはこういった本を読んでからにしましょう。

無情に流れる時がもたらしたものは

 こういった戦記もの読むたび思うのは、語り部の存在のありがたさ。悲惨ではあっても得難い体験を個人の専有物とせず文学として後世に語り継ぐ。これ以上の人類への貢献はないでしょう。犯罪災害加害者被害者の皆様、語るのもつらいでしょうが、是非あなた方の「経験」を人類共通の遺産に昇華してはいただけませんか?

イドへ至る森へ至るイド

イドへ至る森へ至るイド

帰って来た今日の一行知識

原子力潜水艦のコンセプトの元祖は旧日本軍の伊401
地球を1周半可能な圧倒的な航続力を活かし、艦載の水上機でのパナマ運河空爆を目論んだ変態(いい意味で!)潜水艦に「エウレカ」しちゃったアメリカ軍が本気出して完成させたのが原潜。軍事方面において基本的に日米は混ぜるな危険です。