脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『孔子伝』

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「やればできる子」と四半世紀言われ続けてきた身としては、誰が何と言おうと努力は一種の才能です。


 今日はとっても久しぶりに会社から全くなんの呼び出しもない休日でした。とっても静かな一日を過ごすつもりでしたが、その静寂を破る選挙カーの高らかな嘶き。昔とった杵柄ではありますが、あいつら本気でうぜえ。


SRWOGⅡ進捗

  • 第49話「闘志、炎に燃ゆる」システムLIOH暴走。トップエース:リューネ=ゾルダーク@ヴァルシオーネR。

孔子伝 (河出文庫)

孔子伝 (河出文庫)

荷馬車がゴトゴト孔子を乗せてゆく

孔子
 前552〜前479年。中国春秋時代末期の思想家。諱:丘、字:仲尼。陬(山東省)の人。
 祖先は殷の子孫が封ぜられた宋国の公族で、魯に来て孔氏と称したという。若くして下級官吏となり、前449司寇となる。君主権の衰えた魯国の政治改革を志して失敗。衛・陳・蔡・楚等の中原諸国を回り、政治理想の実現を図って果たさず、晩年、再び魯に帰り、仕官せず師弟の教育に専念。理想は周公*1の政治にあり、その創始した諸制度を復活し、家族道徳を基盤とする徳治主義(礼楽の治)を以て、周初の封建制度の時代を再現しようとした。死後に弟子たちが編集した言行録が『論語』。後世、その事績により儒学の始祖として崇められた。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)


 孔子直系の子孫を名乗る孔健氏による孔子大先生の伝記。「身内」の筆なので客観的分析や否定的論考とは無縁。聖人君子然としたマンセー調の礼賛記事と、どこか抜けてて憎めない親戚のおっさんエピソードとが入り混じった実に味わい深いものになっています。堂々と主観的伝記を書けるってのは親族の特権だよなーとしみじみ。
 内容は編年順に幼年期・青年期・三十路・四十路・五十路・六十路・晩年の各時期で区切った孔丘放浪記。改めて見ると孔子は本気で政治的敗者として漂流しまくってんだなとしみじみ。論語からの直接引用は最小限に抑えつつ、俗権との相克や弟子たちとの交流が描かれます。テツガクに堕さず、訓詁学に逃げない人間孔子の理解の一助にどうぞ。

もしもつばさがあったならば

 コーディネーターにアドバイザーにコンサルタント。人間馬齢を重ねるとどうしてもこういった胡散臭い虚業の輩と否が応にも出会ってしまうのが人の世の常。実現の困難さを考えもせず、理想論だけ言い垂れて、「決断するのはあなたです」の決め言葉で颯爽と消えていく彼らは、当事者意識というか「どんな泥かぶってでも成し遂げるぞ」の執念のない綺麗事ほど現場を混乱させるものはないということを痛感させてくれます。これからは反面教師として、無責任にいらん事いうのはこのBlogだけにして、プロシュート兄貴の名言*2を胸に刻んで生きていこうと思います。

NHKみんなのうた ベスト

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帰ってきた今日の一行知識

孔子はグルメ
食も礼の一種と考え、一定のルールに従って調理してないものや古くなったものは絶対に食べなかったそうです。難儀な人ですね。悪食の私は儒教ユダヤ教の教えに馴染めそうにありません。


 

*1:姫旦。摂政。兄武王を助け殷を打倒。武王死後は甥の成王を輔弼し、周の基礎を築いた。

*2:「『ブッ殺す』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜなら、オレや、オレたちの仲間は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に相手を殺っちまって、もうすでに終わってるからだッ!だから使った事がねェーッ。(中略)『ブッ殺した』なら、使ってもいいッ!」