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生保の一番の問題は不正受給や怠け癖ではなく、「働けない人」のくくりに、高齢・病気・障害などで保護されるべき人だけでなく、「人間性が本気でゴミで社会生活に堪えない」方が混じってることだと思います。
正月ボケ全開。私はきちんと社会復帰できるのでしょか。
SRWOGⅡ進捗
- 作者: 福永光司
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1964/03/01
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眩しい未来へと連れ去って
荘子
書名。作者荘周*1は戦国時代宋に属する蒙(河南)の漆園の吏となったというが詳細は不明。孟子*2と同時代と言われるが互いに相知らなかった。内篇7篇が荘子の自著で、外篇・雑篇はその派の学説の付加されたものという。
唐の玄宗*3は荘周を尊んで南華真人の号を贈ったので、その書を「南華真経」とも称す。晋の郭象*4の注あり、明の焦蘐*5の『荘子翼』が広く行われる。従来荘子は老子*6の学を継いだものと考えられ、道家の学を老荘と称するが、近時の研究では、『荘子』は寧ろ『老子道徳経』に先立つものともいう。『荘子』は『老子』の短篇なると異なり、33篇の大著であり、殊に「逍遙遊第一」、「斉物論第二」、及び「秋水第十七」の中の諸章は論理学、乃至は認識論に言及している。『荘子』には寓言が多く、時に三皇五帝、あるいは孔子*7・顔回*8の事を述べるが、いずれも史実と見るべきではない。しかし、当時の一般社会状態を見る為の史料として利用すべきところは少なくない。(『新編東洋史辞典』より引用)
無為自然を唱えた徹底的運命論者の荘子の著書の解説。儒教の仁義礼智信を小賢しい人為の所業と笑い飛ばすその姿は標題のとおり近代ヨーロッパ哲学の柱、実存主義の匂いすら感じさせます。全く以て「君らのいる場所は我々はすでに三千年以上前に通過しているッ!」を地で行ってます。著者がよく言えば詠うが如くの名文で、悪く言えば自己満の自作詩調の酔っぱらった文体で書いてくれてくださってるので、正直客観性なんてもんは求めるだけ野暮ですが、キリスト教のような原始宗教に呪縛された西洋レジームを遥かに凌駕した古代中国の叡智を堪能したい方は是非どうぞ。中華帝国と喧嘩する気全くなくせるので、昨今喧しい日中関係の改善にもいいのではないでしょうか。
優しさを知るための痛みなら心などもういらない
「朝に道を知れば夕に死すとも可なり」荘子が忌んだ論語の一節ですが、私にとって人生の目的とはなんぞと問われたら、間違いなくこう答えるでしょう。まだまだ荘子の説く無為自然の境地には程遠く、うだうだ悩む凡俗の典型の私ですが、少しでも多くの知の集積の果て、臨終の床では無為自然の境地に達せれたらいいなあ。
- アーティスト: 大黒摩季
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帰ってきた今日の一行知識
天皇の語源は北極星
空前の道教ブームだった唐で、武則天が高宗の諡号を北極星の神格化の天皇大帝としたのを、天武天皇がぱくったのが始まりとのことです。しかし、本場では一過性のブームで終わったものを、1500年近くも使ってるとは、相変わらず日本人は物持ちいいですね。