脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

若鷲の歌とゴルゴムと鳥羽帝について

http://blog.livedoor.jp/seihinmatome/archives/22175542.html
感情論を抜きにして、これが民主党政権に対する市場の客観的評価です。


 広島帰省中。ああ、あの懐かしい中高時代に戻りたい。


SRWOGⅡ進捗

  • 2周目第33話「繋がる縁」ゲストと交戦中。トップエース:イルムガスト=カザハラ@グルンガスト改。

行くぞ敵陣なぐり込み

若鷲の歌+浅田

天に代わりて不義を討つ - 脱積読宣言

若鷲の歌
作:浅田次郎
初出:『小説宝石』一九九七年一月号
収録:『歩兵の本領』

浅田次郎
 昭和二十六(1951)年〜。日本の小説家。本名:岩戸康次郎。血液型:A型。
 自衛隊に入隊、除隊後はアパレル業界など様々な職につきながら投稿生活を続け、1991『とられてたまるか!』でデビュー。悪漢小説作品を経て、『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、『鉄道員』で直木賞を受賞。時代小説の他に『蒼穹の昴』、『中原の虹』などの清朝末期の歴史小説も含め、映画化、テレビ化された作品も多い。エッセイも多く、日本の大衆小説の伝統を受け継ぐ代表的な小説家といえる。2008現在、直木賞吉川英治文学新人賞山本周五郎賞選考委員。2011.5阿刀田高*1の後任で、日本ペンクラブ会長就任が内定した。(wikipediaより引用)
受賞歴

機銃掃射の夢だろう―実は俺も見ちまった。昼間の話生々しかったからな」by西尾陸士長

 「出る」と噂の土浦駐屯地。そこでの不寝番を命じられた二人の目にしたものは・・・

 浅田次郎は時代に取り残された旧弊を描くのが本当にうまいなあと感心させられる一篇。もう少し立派な舞台仕掛けで川原准尉を活躍させてあげて欲しかったです。

歩兵の本領

歩兵の本領

ゴルゴム

霞ゆく空背にして - 脱積読宣言

ゴルゴム
 遥か太古の昔から人間の文明や文化を破壊し、優れた人間だけを怪人にして、怪人だけの世界を作ろうと暗躍を続けていた暗黒結社。組織には政財界の実力者や優秀な科学者も参加しており、世界を裏から操っている。
 5万年に一度、キングストーンを持つ2人の世紀王を戦わせて、勝った方を次期創世王にする。基本的に人間には冷酷なものの、仲間思いであり、怪人を大事に扱っている。しかし、物語終盤で大怪人ダロム*2は海から生まれた怪人がいるのにもかかわらず海を核や石油で汚染しようとしたり、「怪人など使い捨て」と言っており、このことがクジラ怪人*3が離反する要因になった。シャドームーン*4復活を機に人類に宣戦布告したことで、その存在が世界に知れ渡ることとなった。(wikipediaより修整引用)


本格特撮ブームのはしりとして原点回帰のホラーものを目指した仮面ライダーBLACKの悪の組織ゴルゴム。いい大人が最新技術を駆使して作ったその怪人たちは昭和のチープと平成のスタイリッシュの奇跡の融合で、燦然たる輝きを放っています。と今になったら言えるのですが、平和教育の名のもとに強制的に見せられた『はだしのゲン』のアニメ映画のトラウマでネクロフォビアが頂点に達していた小2の私は毎週日曜朝十時にガクブルしながらテレビにかじりついておりました。特に怖かったのがアンモナイト怪人*5と大怪人バラオムの地球洪水作戦。特に後者は放映直後に家族旅行で訪れた宮島の桟橋の上で、「もうすぐここも海に沈むんだ。でも桟橋の上にいたら浮いて沈まなくても済むかもしれない」と妄想にふけっているのをえらく親に心配された記憶があります。
 以上多分に思い出補正かかってるでしょうが、「悪の組織」のオールタイムアンドオールジャンルベストの五本の指には入る位大好きな組織です。これできちんと「戦闘員」がいて各神官で派閥争いしてくれたら文句なしのトップだったんですが。

堀河天皇+長子

亡国覚醒カタルシス - 脱積読宣言

堀河天皇
 承暦三(1079)〜嘉承二(1107)年。白河天皇*6の第2皇子、母は藤原師実*7の養女藤原賢子*8。諱:善仁。
 1086八歳で即位。長ずるに及んで政務に精励し、その補佐を大江匡房*9源俊房*10らが行った。賢王と称されたが、父白河法皇院政専制になるにつれて笛や笙などの音楽を楽しみとした。1102六勝寺の1つ尊勝寺を建立した。(『コンサイス日本人名事典 改訂新版』より引用

長子
1、一番目の子。総領。
2、長男。
(『広辞苑 第五版』より引用)

 英明を謳われながらも夭折した悲劇の貴公子堀河天皇の長子は鳥羽天皇こと宗仁*11。生後間もなく母を亡くし、5歳にして父も喪い、祖父白河法皇の元で養育されたのですが、このお爺ちゃん兼義父がなかなかやんちゃな人で、自分の愛妾を孫の鳥羽天皇にくれてやったはいいものの1年もしないうちに男の子が生まれちゃったもんだからさあ大変。この子は「父」鳥羽天皇から「叔父子」と忌み嫌われ、のちに日本史上最大の悪霊「崇徳上皇」に成り果ててしまうのでした。子に財産や地位は遺してもいいですが、くれぐれも胤は遺さないようにしましょう。

でっかい希望の雲が湧く

 「ゴルゴムの仕業だ!」と叫びたくなるくらいに色んな所に転がりまくってる民主党政権負の遺産。清和会の血脈の長子たる我らが安倍首相はどこまでそれを片付けてくれるのでしょうか。正直、堀河天皇のごとく期待倒れの短命に終わった前政権を思い出すと少し不安になるのですが、先日その懸念も払拭されました。谷垣・麻生の両元総裁を脇侍に若鷲の歌の如くに颯爽と閣議に臨むその雄姿は、まさに現代の英雄。浅田文学の主役連に並べて恥じない貫禄でした。このまま、前回の郵政復党問題みたいなミソつけずに突っ走ってくださいね。悲願の憲法改正のその記念式典を花道に勇退するその時まで、私たちは決してあなたの前回の政権放棄の咎を許しませんよ。

決定盤 軍歌戦時歌謡大全集(上) ?若鷲の歌?

決定盤 軍歌戦時歌謡大全集(上) ?若鷲の歌?

帰ってきた今日の一行知識

ゴルゴムの怪人の主たる栄養源はタウリン
主食のゴルゴメスの実の欠乏に慌ててマグロ市場の制圧計画なんてもんをたててましたが、そんなことしなくても大人しく製薬会社と提携して栄養ドリンクの提供受けてたらよかったんじゃないでしょうか。バーターに不老不死の遺伝子情報を提供したら、結構win-winの関係築けたと思うんですけど。

*1:代表作:『ナポレオン狂』、『新トロイア物語』(小説)、『イソップを知っていますか』(書評)他。

*2:三葉虫の大怪人。知恵の大神官ダロムが天の石をシャドームーンに捧げ転生。BLACK亡き後の日本を牛耳るも、復活したBLACKのライダーキックで爆死。

*3:大怪人バラオム配下の怪人として復活するも、母なる海の汚染を厭わぬゴルゴムの方針に反発し離反。BLACKと協力しバラオムを打倒、その後も死亡したBLACKを一族に伝わる命のエキスで復活させるなど活躍するも、トビウオ怪人に粛清された。

*4:秋月信彦。19才の誕生日に世紀王候補としてゴルゴムに拉致され改造。宿敵ブラックサンと死闘を繰り広げるも敗北、ゴルゴムと運命を共にした。その後、記憶を失いながらも復活。クライシス帝国と提携し、RXへのリベンジを試みるも、リボルケインの刃に斃れ、最後は人間の心を取り戻し、富士山噴火計画を頓挫させて死亡。

*5:ケイブンシャだかテレマガかの子供大百科では「体液を吸って被害者をミイラ化させる」との大嘘記述。本編でなぜかテレパシー遣いになってたのにはほっとするやらがっかりするやら

*6:第72代天皇。諱は貞仁。父後三条天皇、母藤原茂子。諸源氏・受領層等の反藤原勢力を糾合し院政の基盤を確立。3代50年に亘り治天の君として君臨した。

*7:関白。従一位。父頼通、母藤原祇子。養女賢子を白河帝に入内させ、白河院政の中核として活躍。

*8:白河天皇皇后。父源顕房、母源隆子、養父藤原師実。子に堀河天皇、郁芳門院、令子内親王、蘅子内親王

*9:大蔵卿。正二位。父成衡、母橘孝親女。幼少時より学問・詩歌に秀で、それを活かし累進。後三条・白河・堀河三代のブレーンとして活躍し白河朝の三房の一人に数えられた。

*10:左大臣従一位。父源師房、母藤原尊子、養父藤原頼通。伯父藤原頼通の養子として源氏長者となり累進。村上源氏の最盛期を現出するも、妻の娟子内親王との不行跡な成れ初めを小舅の後三条天皇に憎まれ逼塞。

*11:姉に大宮斎院こと悰子内親王がいます