脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ザ・アメリカ勝者の歴史2 果てしなき欲望〜サッター将軍の金塊』

http://blog.livedoor.jp/ronsoku2/archives/54198500.html
小選挙区制は勝ち負けがはっきり出過ぎるせいで、ほぼ間違いなく中途解散やらなくなることだと思います。誰も好き好んで敗軍の将になりたかねーよなー。


 またまたやります素人劇団。今回は私なんと演出補佐に大抜擢。我ながら大丈夫かしらと思わなくはないですが、暴走かまさない程度に頑張ろうと思います。みんな是非見に来てくださいね。


SRWZⅡ再世篇進捗

不埒なリズムでギラつく胸はきみを欲しがる欲望のサイン

サッター砦 Sutter's Fort
 1841年に今のカリフォルニア州サクラメント市のある場所に設立された砦。
 1848.1.24近くに金が発見されてゴールドラッシュが始まり、一躍有名になった。その名は所有者サッター*1に由来する。彼自身は'52までに破産した。(『英米史辞典』より引用)

 スイスブルクドルフから借金まみれで新大陸に逃げ込んだ青年サッターが、新天地にて巨万の財を成すに至るまでの立志伝。で終われば据わりがいいのですが、それだけだとわざわざこんなところで取り上げられるはずもなく。サンフランシスコ近辺で堅実な巨大農場経営を目指していたところに敷地内で砂金が見つかったもんだからさあ大変。一攫千金目当ての49ers達に土地は蹂躙され、その利権を目当てに後からやって来た資本家・政治家連中に見事に土地から資産から権利から根こそぎ持ってかれた哀れな人。得意の絶頂に家人を呼び寄せたものの、到着するころには黙示録とアルコールに耽溺する半廃人に成り果てていたってのは、成金のメシウマ零落譚にしてもちょっと後味悪すぎます。とかくインディアンの悲劇ばかりが強調されがちな西部開拓時代、その陰にはこうやってつつましやかな成功を蹂躙された哀れな成金たちが多くいたことを覚えておいてあげましょう。

この胸で暴れて止まらない野蛮な太陽

 ゴールドラッシュの狂騒のあと、結局まともに利益を残せたのは、我を忘れて踊り狂う連中相手のサイドビジネスを成功させた利口者*2か、全てが終わりかけてきたところで、残り滓を総ざらえでサルベージしていった巨大資本だけ。どんな時代や業態でもバブルの狂騒の結果は同じく、真面目にやってた正直者は狂奔に飲み込まれて零落し、後に残るは荒涼たる更地だけというのが関の山。願わくは数十年後の医療介護業界がそうなってませんことを。十数年後に待つ超高齢化時代ばっかクローズアップされますが、更にその先の団塊の世代の死に尽くした後、医療介護の過剰なインフラの淘汰が行われるであろう時代の方が業界人としてはよっぽど怖いんですが。

恋のハレルヤ大作戦?Mission Code is“G”?

恋のハレルヤ大作戦?Mission Code is“G”?

帰って来た今日の一行知識

金はヨーチンに溶ける
なんと恐ろしい。そりゃあ、傷口も悪化します*3わな。ある程度以上健康だったら、傷口には唾つけときゃ治るって位の開き直り見せた方が健全なのかもしれません。

*1:John Augustus Sutter。父ヨハネス=アウグスト=ズッター。故郷のドイツで事業に失敗し、カリフォルニアに移住。サッター砦を築き西部開拓の拠点となるも、ゴールドラッシュの狂騒に翻弄され破産し、失意のまま没した。

*2:ジーンズのリーバイスなどが典型

*3:確かに殺菌はできるけども、それ以上に健康な再生細胞まで殺してしまう