脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『衣服で読み直す日本史〜男装と王権』

http://alfalfalfa.com/archives/5515433.html
同業界人としてこれだけはやったらあきまへん。なんか面倒な通達出そうで怖いなー。


 葛西臨海公園にお出かけ。正直もっと家族連れとカップルばっかで死にたくなるかと思いましたが、ランニング・サイクリングコースとしても人気のようで意外とストイックな風情。これでもうちょっと近けりゃ散歩コースの有力候補になるんだけどなー。


SRWZⅡ再世篇進捗

衣服で読み直す日本史―男装と王権 (朝日選書)

衣服で読み直す日本史―男装と王権 (朝日選書)

魅せられてく鮮やかに散る華のように

 身だしなみは内面を映す鏡。卑弥呼光源氏はどんな服を着ていたのか知っていますか?衣服を見れば文化が見える。文化が見えれば人間が見える。衣服から見る日本史は何が見つかるのでしょうか。


 服飾論から日本史を見ようってありそうでなかった一冊。ともすれば社会民俗学的空理空論に陥りそうな題材をしっかりとした史料精査で地に足のついた議論にまとめあげています。
 公家の服飾発展史がメインで、武家や民衆については放置気味なのが多少気にはなりますが、中々面白い議論が展開されています。主張を乱暴に要約すれば、日本古来の美意識においては男性も女性的美貌が要求されていたというもの。とりかえばや物語源氏物語で、彼ら貴公子が如何に中性的な美貌を誇っていたかの例示は非常に興味深いものです。骨太な議論で隠しきれぬ作者の少女マンガ的世界観には苦笑を禁じえませんが、アングロサクソン的マッチョイズムに毒される前の耽美な世界をご堪能できますよ。

"永遠と切なさ"その視線時間をなぞり

 日本本来の美男美女に近いのはジャニーズと宝塚だとはよく言われます。どれだけキリスト教的男尊女卑文化に蹂躙されようとも、日本人の好物は凛々しい女傑となおやかな貴公子なのは変わりません。そう考えると、昨今流行りの肉食女子に草食男子ってのは正しい先祖返りなのかもしれませんね。

CLOSET FREAK

CLOSET FREAK

帰ってきた今日の一行知識

十二単は五枚重ね
広義では重ね袿姿全般のことを言いますが、狭義では五衣唐衣裳のことなので五枚重ねが正解。確かに袖口とか裾見ても十二枚もありませんもんね。ちょっと納得。