脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『スパイス、爆薬、医薬品〜世界史を変えた17の化学物質』

「オタク男を落とすのは簡単」というエントリーが話題に:キニ速
そんな小難しく考えなくても、「優しく接してあげる」ただそれだけで簡単に墜ちると思いますよ。ただ、その後で身の程知らずの勝手な理想の押しつけとか極度の無神経でえらい目にあっても知りませんけどね。


 GWに帰広。帰る場所があるってのは贅沢なんだなあ。


SRWZⅡ再世篇

  • 2周目第20話「白と黒と」地球連邦軍と交戦中。トップエース:デュオ=マクスウェル@ガンダムデスサイズ。

スパイス、爆薬、医薬品 - 世界史を変えた17の化学物質

スパイス、爆薬、医薬品 - 世界史を変えた17の化学物質

きっと気づけなかった君に初めて出会うその瞬間までは

 香辛料・ビタミン・砂糖・綿・爆薬・絹・プラスチック・ゴム・染料・抗生物質・避妊薬・麻薬・オリーブ油・塩・フロンガス・抗マラリア薬。世界史の動く陰には有機化合物の影あり。歴史を語るならまず有機化学を知ることが必要なのかもしれない。


 最近文庫化なった『銃・病原菌・鉄』の二匹目の泥鰌を狙う気満々のタイトルが実に素敵な一冊。歴史学へのアプローチに理系的な視点を入れてみようよってコンセプトも一緒なのですが、天才J.ダイヤモンド氏に比べると流石にちょっと格落ちの感あり。大分理系方向に針が振り切れてます。芳香族だニトロ基だくらいならまだしも、生物由来の複雑な化合物になるともう何が何やら。とりあえず医薬品は一般名だけでなく製品名も連記しとくれ。歴史パートは理系な学者先生が頑張ってまとめたって感じで非常に好感の持てる分、化合物紹介パートの、ギア落として説明してやってんだからこれくらい理解しろよバカ。ってなノリは何だかむかっ腹が立ってきます。それでも正確性を保ったまま一般書のレベルに落とすにはこれが限界ってのも痛いほど伝わってくるので、専門分野を門外漢に教えるってことの難しさの教科書にはいいのかもしれません。
 最後に一応補足いれとくと、そんなトンデモな視点を除けば『銃・病原菌・鉄』と同じく自信を持ってこれ面白いですよ。と進められる出来だと思います。さて週明けにはDrとこにこの本持ってって点数稼ぎしよっと。

これまでもこれからも繰り返すかもしれない

 人類の歴史は愚行の歴史。本巻でも化合物の正体を理解しきれないばかりに先人たちの引き起こした可笑しな悲劇が満載ですが、後知恵で見ればきっと現代も「無茶しやがってAA略)」な無謀な暴走の連続なのでしょう。問題はそれがなんなのか同時代人にはさっぱりなこと。原発?ケータイの電波?脳死判定?レーシック?色々候補はありますが、どれが後世指差して笑われるような愚行なのでしょうか。願わくは、その時代まで生き残って、「そうは言うけどあの時代は・・・」って言い訳してみたいものです。

君をさがしてた~New Jersey United~

君をさがしてた~New Jersey United~

帰って来た今日の一行知識

アメリカが日米開戦を決意した理由の一つにゴム不足への恐怖がある
当時ゴム生産の90%をインドネシアでのプランテーション栽培に依存していたため、日本軍の南印進駐により供給ルートが途絶しかねないと判断された為、アメリカも強硬姿勢を崩せなかったとのこと。日本の政府及び軍部はどこまでそのこと認識できていたんでしょうか。経済音痴ってのも大概にしないとあきませんね。