脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『カネが邪魔でしょうがない〜明治大正・成金列伝』

ヒロイモノ中毒 陸前高田の松、「五山送り火」使用断念のホント
なんたる愚挙をと義憤に燃えていたら、どうもこんな裏が。権限も能力も無いくせに勝手に話を進める奴はホント死んでほしいです。


 やっちまった第三段。今度はプラモに手を出してみました。作ったのはアルトアイゼン・リーゼさんなのですが、上半身重すぎ+股関節のジョイント甘すぎで自立ほぼ不可能。現在足外したジオング状態で飾ってあります。何もテスラ・ドライブをバランサー代わりに使わないといけない凶悪なバランスの悪さまで再現せんでもええのに。

カネが邪魔でしょうがない 明治大正・成金列伝 (新潮選書)

カネが邪魔でしょうがない 明治大正・成金列伝 (新潮選書)

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古からの受け継ぎし魂

 鹿島清兵衛・鈴木久五郎・大倉喜八郎・岩谷松平・雨宮敬次郎・・・明治大正期に名を馳せた成金銘銘伝。指差して嗤うか指咥えて羨むか。どちらがあなたのお好みですか?


 持ち上げるだけ持ち上げといて一気に手のひら返しは今も昔も変わらぬ日本人の悪習。そんな下劣な興味の対象たる成金さんたちの列伝なのですが、成金の必須構成要素たる晩年の零落を伴わぬ大倉喜八郎や雨宮敬次郎も混じっているので、どっちかっていうとカンブリヤ宮殿風の明治大正起業家立志伝て感じになっています。同時代人の政治的配慮による聞くに堪えないおもねりや、張本人によるたまさかの幸運を実力と勘違いした糞の役にもたたない武勇伝を取り除くと、一時代を成した傑物たちの一代記はこれほどまでに魅力的なのかと正直目から鱗。死ぬまでには孫正義ホリエモンの「伝記」を読んでみたいなあ。

威風堂々愛に戦う燃えたぎる誇りを抱いて

 金を儲けて何が悪い!日本人は、不労所得は貴族の証、日雇い銭は清貧の象徴と思ってる節があるのに、知恵とリスクをつぎ込んだ事業所得には非情に冷淡なところがある気がします。本気で起業を奨励したいのならまずそこの意識改革が重要でしょう。先祖の七光りを自分の実力と勘違いした能無しの跳梁が日本零落の元凶ではないでしょうか。社会人たるものどうせ誰か無能な権力者に媚びへつらわなければならないのなら、まだ自分は一代で道を切り開いた耄碌した英雄の帮間をやりたいです。

帰ってきた今日の一行知識

歩兵の成駒「と金」を漢字で書くと「鍍金」
金メッキのことですね。敵陣突入は金襴の鎧を賜るほどの功績なんでしょうか。