脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『昭和史発掘 3』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1725736.html
http://hamusoku.com/archives/7382922.html
韓国本領発揮。これですこしでも世界の国々があの国の難儀さを痛感してくれると嬉しいなあ。


 最近ガッツリ読書をすると覿面メンタルに響くことが判明。読書は人を過度に内省的にします。大人になるってのは色んなことに目をつむることなんだなー。


SRWZⅡ再世篇進捗

  • 3周目第28話「暗黒よりの使者」ロボットマフィアと交戦中。トップエース:ゼロ@蜃気楼。

新装版 昭和史発掘 (3) (文春文庫)

新装版 昭和史発掘 (3) (文春文庫)

出て行けよ部屋からこの町内から放てよ無防備な自分自身を

 大正期の爛熟と戦中の暗黒に挟まれた昭和一桁時代。前代の仮初の平和が破れ、二・二六事件で炸裂する昭和維新の不安の募るその不安定な時代の実像を巨匠松本清張が抉る。


 今回のネタは「満州某重大事件」と「佐分利公使怪死事件」と「谷崎潤一郎の細君譲渡事件」の3本。近現代史分析にミステリーにゴシップにと、三種三様のテーマと文体で、作者の多才なるを証明してくれます。肝心な出来の方ですが、前2者は清張ブンガクのホームグラウンドと言うべき題材で見事な横綱相撲を見せてくれているのですが、問題は最後の一篇。妻の友人への「譲渡」というスキャンダラスな事件を通して、谷崎潤一郎佐藤春夫両者の文学の本質に迫るといった体なんですが、如何せん作者の隠しきれない谷崎嫌いが思いっきり臭みを放つ三文スキャンダル記事になっています。芥川の時もそうでしたが、ホントこの人は華麗な文章書く人が嫌いなんだなーとしみじみ。まあ、そういったご愛嬌を除けば、いつもの清張節で安心して読める一冊です。通勤通学のお供にどうぞ。

新しい朝が来るたびに新しい僕になってゆく

 大正から戦前にかけての日本を見てつくづく思うのは、金持ってる連中は実に楽しそうにこの時代を生きてんなーってこと。そりゃあ、貧民上がりの軍人さんたちは昭和維新の義憤に燃えますわな。いつの時代も上を見れば切りがないとはよく言いますが、公務員や生活保護や不動産持ちetcの貴族層の増上慢を見るに、「今こそ平成維新を!」の思いを新たにせざるを得ません。願わくは橋下市長にその旗頭になってもらいたいものですが、彼にその実力と覚悟はありますでしょうか。それを試す為にも、近かろうである総選挙は皆さん絶対に投票に行きましょう。無投票は現状の無批判の追認以外の何物でもありませんよ。

熱き鼓動の果て

熱き鼓動の果て

帰って来た今日の一行知識

張作霖生前の張学良は麻薬・女色に溺れる典型的ダメ御曹司
だったので、関東軍も楽に傀儡にできると高をくくっていたら、父の死で一念発起。満州事変を泳ぎ抜き、終には西安事件で自身の政治生命と引き換えに国共合作を成し遂げる一代の英雄に。その後は再び倦怠の海に沈み二度と政治の表舞台に立つことはなかったというのも二重丸。真面目な秀才や八方破れの豪傑もいいですが、たまにはこういうダウナー系の傑物もありなんじゃないでしょうか。