脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『昭和史発掘2』

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本物の大家ってのはこういう人のことをいうんでしょうね。


 去年は幸か不幸か事故の後遺症を理由に途中で免れたソーラン節隊の任務が今年も回ってきました。今年は無事最後まで踊りきることができるのでしょうか。ダンスはいい年こいたおっさんが自分でやるもんじゃなくて、可愛い女の子が踊ってるのを観るものだ。


SRWZⅡ再世篇進捗

  • 2周目第47話「死線!総攻撃Dr.ヘル!」地獄王ゴードン出陣。トップエース:早乙女アルト@VF-25FメサイアF・TP。

新装版 昭和史発掘 (2) (文春文庫)

新装版 昭和史発掘 (2) (文春文庫)

楽しいドラマが終わるとこきみと離れてしまうとこ

 大正期の爛熟と戦中の暗黒に挟まれた昭和一桁時代。前代の仮初の平和が破れ、二・二六事件で炸裂する昭和維新の不安の募るその不安定な時代の実像を巨匠松本清張が抉る。


 二冊目の本巻は芥川龍之介の自殺と北原二等卒直訴事件と三・一五事件。芥川のいう「ぼんやりとした不安」に表される昭和初年の言いようのない閉塞感がテーマでしょうか。題材に対する松本清張自身の過度の主観―芥川への嫌悪と同和運動および共産主義への同情―が表出していてちと鼻につきますがそれ以外はいつもの清張節の良著。エリート嫌いの被抑圧者大好きな作者の心底が見て取れます。正直私は趣味が真逆なので眉に唾つけながら読むのは多少面倒くさかったですが、逆に趣味の合う人にはバイブルにもなりうるんではないでしょうか。

流され流され流されてときどき切なくなるけど

 本巻の感想として思うのは日本人の事なかれ主義の病理の重篤さ。芥川の希死念慮の悪化や北原二等兵の傍若無人な振る舞い、間近に迫る一斉検挙の気配。これら全て見ない振りして事の収まるのを待ってしまっています。それが逆にアクセルたりうるのを気づかない振りして。できれば自分位は指差しちゃいけないものにきちんと指差せる立派な大人になりたいものです。ついこないだ「とりあえず空気位は読んどこうか」ってお説教喰らったばかりなのは忘れといて。

熱き鼓動の果て

熱き鼓動の果て

帰ってきた今日の一行知識

偏頭痛の前駆症状として目の中に歯車が見えることがある
閃輝暗点といって結構ポピュラーな症状らしいです。自身の発狂の報せとかではないのでくれぐれも早まりませんことを。