脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

福満しげゆきと東條の裏切りと日蓮について

『ポケモン+ノブナガの野望』発表!!!!!!!!! Afternoon game
特上寿司と最高級のケーキを混ぜてもまともな料理にはならんと思うけどな。


 忘年会でマルモリダンスを披露したはいいのですが、そう言えば自分が全く踊りができない子だったってのを思い出してしまいました。幼稚園のお遊戯会で余りのできなさ加減に先生にブチ切れられた時のトラウマがフラッシュバックして、現在ちょっと鬱り気味。誰か先天性リズム感欠乏症の根治方法伝授して下さい。

零れ落ちる過去の過ちを君の傍で拭い去ろう

福満しげゆき

ANOTHER WORLD - 脱積読宣言
涙をふいて走り出したら - 脱積読宣言

福満しげゆき
 昭和51(1976)年〜。日本の漫画家。東京都保谷市*1出身。本名:福満茂之。大学夜間部中退*2
 高校生時代より漫画を描き始め、『週刊少年ジャンプ』へ投稿するも、何の音沙汰もなく、漫画家になる自信をなくしてしまう。しかし、蛭子能収*3の漫画を読み、感銘を受けて『月刊漫画ガロ』の「4コマガロ」の常連投稿家となる。その後、『ガロ』に持ち込みをして、1997年2 月号の「娘味」(福満茂之名義)が入選作となり、プロデビュー。引き続き『ガロ』に持ち込みを続けたが、同誌が休刊に入ってしまう。新たな投稿先を模索する中、1998年に『週刊ヤングマガジン』に投稿した事をきっかけに、時折『ヤングマガジン増刊青BUTA』等のメジャー誌に掲載される。しかし漫画家を続けていく自信を失ってしまい、一時期漫画と距離を置く。その後、再び漫画家としての活動を再開するも、主な執筆活動の場は青林工藝舎の『アックス』や幻堂出版の『何の雑誌』、エロ本などのマイナー誌を中心とした時代がしばらく続く。漫画作品以外でもガイナックスのWEB企画「SF百景」でイラストが掲載されたことがある。この頃に数年間同棲を続けてきた妻と結婚。2002『アックス』で初連載となった福満自身の半自伝作品でもある「僕の小規模な失敗」が話題となり、徐々にファンを獲得し始める。'03初の単行本となる『まだ旅立ってもいないのに』が青林工藝舎より刊行される。単行本が刊行されてからも、更なる活動の場を獲得するべく『月刊IKKI』の新人賞「イキマン」に投稿し、2005年1 月号に受賞作「新世紀僕はどうなる」で掲載を果たす。'05.9『僕の小規模な失敗』が刊行されると、メジャー誌の『モーニング』の編集者に見出され、'06秋から「僕の小規模な失敗」の続編でもある「僕の小規模な生活」が同誌で不定期掲載を開始。ここを境に、メジャー誌からも仕事の依頼が頻繁に来るようになり、執筆の場はマイナー誌からメジャー誌へと移行。'07春『漫画アクション』において、自身の妻を題材にした“自称”4コマ漫画「うちの妻ってどうでしょう?」の連載を開始。'07.7それまで不定期掲載だった「僕の小規模な生活」が、『モーニング』誌上で週刊連載となる。'09初春『週刊少年マガジン』で読み切り作品「東村山あたりの夕日」が掲載され少年誌にも進出した。'09.5「生活」がWeb配信の形で連載再開。'09.8一児の父になったことを作品内で発表。'10「うちの妻ってどうでしょう?」で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞を受賞。作中では、ホームページを開設する・ネット将棋を楽しむ・BBS上の自著への批判投稿に目を通すなど、福満自身がインターネットを活用する描写が多く見られる。BBS上の自著に対する否定的な意見には、『闇金ウシジマくん』の登場人物板橋*4のような破綻した人間の仕業だと思い込むことで、落ち込まないという対処をしているという。オフィシャルな形で素顔を公表した事は無いが、インターネットの画像で素顔は出回っている。本人はその事を暗に認めており漫画のネタにした事すらある。因みにその素顔は「僕の小規模な生活」、「うちの妻ってどうでしょう?」の「僕」とは似ても似つかない顔である。(wikipediaより引用)

 いかにも「ガロ」って感じのB級テイスト漂うアングラ系漫画家。いじくれひねた作風が特徴で、自身のダメ人間さを縷々語ってくれているのですが、その雰囲気に騙されずに冷静に読んでみれば、なんともリア充な生活が見て取れます。ちなみに本人奥さんともにかなりの美男美女でそこもなんとも腹立たしいところ。そういった邪推さえしなければ、作品自体は面白いので読んでみてはいかがでしょうか。内容真に受けて、嗚呼ここに俺よりダメ人間がいるって錯覚してしまうと、後で本気の泣きを見ますけど。

僕の小規模な失敗

僕の小規模な失敗

東條+裏切り

Alive A life - 脱積読宣言

東條悟
 仮面ライダータイガ。25歳。清明院大学の香川*5の研究室に属する大学院生。
 ミラーワールドを閉じ、英雄になるためにライダーになっており、仲村*6や香川と共に行動する。しかしその言葉の解釈において、恩師の香川との間には徐々に齟齬が生まれており、歪んだ理想と憎悪に取り付かれていくようになる。劇中において東條の過去が明かされることは無かったが、「みんなが僕を好きになってくれるかもしれない」という理由で、英雄になる事に固執している。人の死を悼む情緒を抱きながら、自分が英雄になるためならどんな事でもする短絡さと、邪魔な人物はすべて排除しようという自己中心的思考を併せ持ち、士郎*7からもそういった性格を見込まれ選定されていた。戦いの中で次第に、ライダー同士の戦いに勝ち残ることで自らが英雄になろうと考えるようになる。その結果香川の言葉を、“大切な人”を倒せば強くなれると曲解し、仲村と香川を相次いで殺害し、さらには戦いに敗れた自分を介抱した佐野*8も手にかけようとする。その後は自暴自棄に近い形でライダー同士の戦いに身を置くが、立て続けに浅倉*9に敗れ、北岡*10に「英雄は英雄になろうと思ったら失格」と図星を突かれることなどが重なり、徐々に情緒不安定に陥っていく。そんな中、ライダーたちを罠にかけた後、次に為すべきことがわからないまま街を彷徨ううちに、前を行く親子に突っ込んできた暴走トラックから咄嗟に親子を守り、身代わりとなってトラックに跳ねられて死亡する。翌日の新聞の片隅に小さく「親子を救った英雄」と記されていた。作中で自分の願い通りの結果を得たのは彼と蓮*11と真司*12だけである。愛読書はカフカ*13の『変身』。TVSP版では変身後の姿のみ登場。
登場作品:『仮面ライダー龍騎
初登場:『仮面ライダー龍騎』第35話「タイガ登場」
演:高槻純*14
wikipediaより引用)

裏切り
 裏切ること。内応。内通。(『広辞苑 第五版』より引用)

 朴訥な物腰と人畜無害な風貌で一見信用できそうな好青年ですが、その正体は「英雄」に妄執するガチのサイコさん。「英雄になるためには大事な人を失わなければいけない」って謎の信念*15の下、先輩と恩師と友人とを裏切りの毒牙にかけています。
 しかし、最初の仲村はともかく、サイコっぷりをよく把握した上でそれでも手懐けれるって過信した香川と佐野は要反省。蓮北岡浅倉の悪人トリオはおろか、あのお人好しの真司ですらあいつはヤバいって気付いて遠ざけてたのに。

仮面ライダー龍騎 Vol.10 [DVD]

仮面ライダー龍騎 Vol.10 [DVD]

後鳥羽上皇落胤

ヒカリ - 脱積読宣言

後鳥羽天皇
 治承四(1180)〜延応元(1239)年。在位1183-'98。高倉天皇*16の第四皇子、母は坊門信隆*17の娘七条院殖子*18。諱:尊成。
 1183平家都落ちの直後、践祚。'96源通親*19九条兼実*20を退けて廟堂の実権を握ると、'98子の土御門天皇*21に譲位し、院政を開始。1202通親急死以後、自らの意思に基づいた政治を行い、西面の武士を新設するなど朝権回復の施策を強行。'21執権北条義時*22追討の宣旨を発し、承久の変を起こしたが、後鳥羽上皇方を支持する武士は予想外に少なく大敗。院政が停止され、所領も没収されて隠岐島に配流される。還洛の望みを持っていたが、果たせず同島で没した。没後、顕徳院諡号が贈られたが、怨霊の出現を恐れられ、'42後鳥羽院に改められた。文武両道に亘って多芸多才で、和歌・蹴鞠・管弦に長じ、囲碁・双六・闘鶏・水練・流鏑馬なども好んだ。水無瀬殿・二条殿など数多くの御所や離宮を造営・修築し、熊野詣も延べ31回に及ぶ。'01和歌所を設けて藤原定家*23らに『新古今集』の撰進を命じ、自ら添削を加え、'05一応完成した。藤原信実*24筆と伝える似絵「後鳥羽上皇像」は承久の変直後の鳥羽殿幽閉中に書かせたものという。(『コンサイス日本人名事典 改訂新版』より引用)

落胤
 貴人が妻以外の身分の低い女性に密かに産ませた子。落とし胤。(『広辞苑 第五版』より引用)


一、1、とく
   ア、解き明かす。解きほぐす。
   イ、言う。話す。告げる。
   ウ、諭す。教える。
  2、意見。言論。解釈。また、道理。教え。
  3、文体の一.物事について意見を述べるもの。中唐の韓愈*25の『師説』の類。
二、1、よろこぶ。喜ばしい。また、喜び。
  2、従う。
  3、好む。また、媚びる。
  4、慎む。
  5、容易い。
  6、数える。
三、1、説く。説き勧める。勧誘する。
  2、休息する。
(『大漢語林』より引用)

 卑賤の身から成り上がった偉人の常として我らが日蓮上人にも数々の出自の風説が流布されていますが、その中でも有名なのが、この後鳥羽上皇落胤説です。しかしながら、分厚い研究の積み重ねられた現在*26では完全に否定されてしまっています。おそらく、こっちはホンマモンの後小松上皇落胤の一休禅師にヒントを得て、反鎌倉幕府の象徴たる後鳥羽帝の威光を借りようとしたのでしょう。日蓮本人は「日蓮は日本国東夷東条安房の国の海辺の旃陀羅*27が子也」と全く自身の出自を隠すことも飾ることもなかったようですが、神輿の担ぎ手としてはご本尊の由緒は大事なんでしょうね。

日蓮 (山岡荘八歴史文庫)

日蓮 (山岡荘八歴史文庫)

「大丈夫さ」気休めの言葉じゃ何も救えやしない

 実はイケメンの福満しげゆきに、裏切りの常連東条悟と、世の中はとかく見かけによらぬもの。見えないものを信じようとして、後鳥羽上皇落胤説のある方を開祖とする宗教なんかに手をだしてしまったりと、落とし穴は何処に口を開いているかも分かりません。とりあえずは「大丈夫?」なんて安易な共感してくる輩には心を開かないようにしましょう。ホントにきつい時、横で指差して笑ってくれてんのが本物の理解者です。

裏切りのない世界まで

裏切りのない世界まで

帰って来た今日の一行知識

正統派の日蓮宗創価学会では「南無妙法蓮華経」の読み方が違う
前者が「なみょうほうれんげきょう」で後者が「なみょうほうれんげきょう」。煎餅屋さん避けの知識にどうぞ。と言おうとしたんですが、発音的にはほぼ同音ですねこれ。

*1:西東京市

*2:大学名は不明

*3:ファーザーズコーポレーション所属。代表作:『笑う悪魔の黙示録』(漫画)、『くにとのつきあいかた』(エッセイ)、『諫山節考』(監督)他。

*4:清。清和医療社員。担当Drに勧められた株取引の失敗から身を持ち崩し、カウカウファイナンスの顧客となる。取り込み詐欺の片棒を担がされるが失敗し、懲罰的にオホーツクに沈められた。

*5:英行。オルタナティブ・ゼロ。清明院大学教授。神崎士郎の研究資料からミラーワールドの秘密を解明し、擬似ライダーシステムを開発。士郎の野望を挫かんと尽力するも、自身の言葉を曲解した教え子の東條の叛乱に遭い横死。

*6:創。オルタナティブ清明院大学大学院生。神崎士郎の実験に巻き込まれた江島研究室唯一の生き残り。香川と知り合い研究室壊滅の真相を知り神崎への復讐に燃えるも、その「英雄」とはほど遠い姿勢を東條悟に憎まれ粛清。

*7:神崎。清明院大学大学院生。妹優衣の命を救う為ライダーシステムを開発し、ライダーバトルを煽動する。

*8:満。仮面ライダーインペラー。大企業の御曹司として生まれるも勘当されフリーター生活に零落した為、裕福な生活を取り戻す為ライダーバトルに手を染める。父の死により家督を相続し「夢」を叶えるもライダーの宿命からは逃れられずミラーワールドで遭難消滅。

*9:威。仮面ライダー王蛇。感情の赴くまま傷害殺人を繰り返した凶悪犯。その好戦的な性格がライダーバトルを加速させると見込まれライダーに選定された。本人もこの戦いが永遠に続くように願うと嘯くなど戦闘狂の本領を発揮するも、最期はライバル北岡の死に動揺し自棄となり機動隊に射殺された。

*10:秀一。仮面ライダーゾルダ。北岡弁護士事務所々長。報酬次第ではどんな案件でも受任する凄腕悪徳弁護士。不治の病に身を冒され、永遠の命を願いライダーバトルに身を投じた。真司に感化されたことと病状の進行から徐々にライダーバトルへの熱意を失い、最終決戦を前に病死した。

*11:秋山。仮面ライダーナイト。花鶏ウェイター。恋人の小川恵里が神崎士郎の実験に巻き込まれ意識不明となった為、その恢復を願いライダーバトルに参戦。熾烈な戦いを戦い抜き新たな命を手に入れ恵里の復活を果たすもそこで力尽きた。

*12:城戸。仮面ライダー龍騎。OREジャーナル記者見習い。偶然デッキを手に入れたことからライダーとなり、否応なくライダーバトルに巻き込まれた。数々のライダーの死を経て戦いを止めることを己の願いとするようになる。その純粋さは他のライダーたちへの影響を与えたが、レイドラグーンの大群との戦いで戦死した。

*13:Franz Kafka。父ヘルマン、母ユーリエ。代表作:『審判』、『城』、『失踪者』(小説)他。

*14:代表作:カグラ・ゲンキ(『ウルトラマンネオス』)、山下法文(『大地震』)、星野俊樹(『輪舞曲 ロンド』)他。

*15:恩師香川の「多くを救うために一つを犠牲にする勇気こそが英雄の覚悟」の信条をド派手に曲解

*16:第80代天皇。諱は憲仁。父後白河帝、母建春門院。父後白河院の傀儡として即位するも、親平家路線を志向し、後白河院対清盛の相克の中に治世を送った。

*17:修理大夫従三位。父藤原信輔、母橘家光女。二条天皇退位の陰謀に連座し失脚するも、平清盛の娘を妻とした縁で親平家派として復権活躍、平氏政権の隆盛と共に栄達した。

*18:高倉天皇妃。母持明院通基女。子に後高倉院、後鳥羽帝。

*19:土御門。内大臣。正二位。父雅通、母藤原行兼女。反源氏政権の急先鋒として九条兼実西園寺公経ら親幕派公卿と激しく対立。後鳥羽院治天の君となると後院別当として摂関家をも凌ぐ権勢を揮った。

*20:関白。太政大臣。父藤原忠通、母藤原仲光女。弟に慈円。親幕派の筆頭として頼朝の鎌倉幕府立ち上げに協力するも、建久七年の政変にて失脚。

*21:第83代天皇。諱は為仁。母承明門院。穏和な性格を父に疎まれ、承久の変の陰謀から疎外。父弟のみ配流されるのは忍びないと自ら土佐配流を志願し、後阿波に移され客死した。

*22:鎌倉幕府第2代執権。陸奥守。父時政、母伊東祐親女。牧氏事件で父時政を逐い執権就任し、姉政子と共に頼朝亡き後の幕政を牛耳り、和田合戦や承久の変での勝利で執権専制の基盤を固めた。

*23:中納言。正二位。父御子左俊成、母美福門院加賀。和歌に秀で、『新古今和歌集』・『新勅撰和歌集』を撰進。しかし、その狷介なる性格を後鳥羽上皇に憎まれ出世は遅れた。承久の変後は出世街道に復帰し中納言まで上った。

*24:右京大夫正四位下。父隆信、母藤原長重女。絵画・和歌に秀で似絵を能くした。代表作:『今物語』(説話集)他。

*25:吏部侍郎。字は退之。訒州南陽の人。崇仏の風を廃し、儒教復活に尽力。古文復古運動を提唱し唐宋八大家の一人に数えられる。代表作:「論仏骨表」、『韓昌黎集』他。

*26:安房国長狭郡東条郷片海で武士(地頭とも)崩れの漁師の息子として誕生というのが定説。

*27:屠殺業者