脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『妖魔夜行〜闇への第一歩』

http://blog.livedoor.jp/remix2chnews/archives/3750399.html
自分は・・・って言えるか!


 1年半ぶりの当直業務。読書の時間を作り易いんで、社内泊は結構大好きなんですが、恩着せる為にも暫く内緒にしとこう。

妖魔夜行 闇への第一歩 (角川スニーカー文庫)

妖魔夜行 闇への第一歩 (角川スニーカー文庫)

あなたの友達に街であったらどんな顔すればいいのでしょう

リア充爆発しろ」この悪意から誕生した妖怪「バッドエンド」。他人の幸福を何より忌む彼の次のターゲットは初々しい高校生カップル。彼氏彼女はその毒牙から逃げられるのか?10数年の時を経て『妖魔夜行』新生!


 完全無欠になかったことにされている『百鬼夜翔』が哀れでならない『妖魔夜行』シリーズの新作。世界観と登場人物を一新して、全体の雰囲気と核となる設定だけを活かすシリーズもの特撮方式の新作舞台設定で新しい物語が紡がれます。旧作へのオマージュをふんだんに盛り込みながら、現代風の味付けにする山本氏の筆力は流石で、「ああ妖魔夜行が帰ってきた」と思わせてくれるのですが、その分かなたや未亜子さんのいない喪失感もばっちり。
 そんな旧作への未練を捨てれば、いさぎのいいB級パルプフィクションを地で行く展開はラノベの鑑。脱喪に成功したばかりの元いじめられっ娘亜季という主人公にはシンパシーを抱かざるを得ません。初めての「友人」鈴花との邂逅シーンは隠れオタなら感涙ものでしょう。とりあえず着メロが「GONG」な時点で鈴花はオレの嫁。そんな魅力的な女性陣とは対称的にヒーローの蓮也は少女マンガ的な完璧超人で正直感情移入しづらいです。絶対に「正義の味方」って妖怪だと思ってたのになあ。
 とまれ、再び夜を行き始めた妖魔たちの物語。次巻以降が楽しみです。

あの頃のあなたにハネをあげながら

 京都に住んで良かったのは、歴史ものを読む時土地勘が働いてくれること。そして、東京に住んでよかったと思えるのは現代小説に土地勘が働くこと。神楽坂とか池袋とか中野とかお台場って言われて、位置関係とその町の空気がなんとなく分かるってのは、こんなにも便利なことかと痛感しております。文化度の違いってのはこういうところからも生まれるんでしょうね。田舎者のちょっとした妬みでした。

REINCARNATION

REINCARNATION

帰って来た今日の一行知識

「金属製品を身につけていると落雷被害に遭いやすくなる」「雨がっぱ来てると雷に打たれない」もガセ
数百万ボルトの電圧の前には金属だろうがゴムだろうが導体になるんだそうで。冷静に考えれば、数千kmの絶縁体たる大気を貫いてきている時点で金属つけてようが何しようが関係ないっすよね。