脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

Swimmerとよみがえる空-Rescue Wings-と三島の男色について

去年噂された 『ドラゴンクエスト9』 の匿名リーク情報は正しかったのか? : オレ的ゲーム速報@刃
遂にドラクエ7を超える作品が現われたようです。堀井はもうそろそろ引退すべきじゃないでしょうか。


 最近休み明けは朝が全く起きれなくなってきました。就職から早一年。そろそろ選ばれし伝説のニートの血が騒ぎ始めているのでしょうか。くわばらくわばら。


SRW AP

昔の夢を見たよふたりとも笑っていたよ

Swimmer+See-SawYou Tube

WE GOTTA POWER - 脱積読宣言

Swimmer
唄:See-Saw、作詞曲:梶浦由記*1
収録音源
『Swimmer』、『I Have a Dream』、『early best』
歌詞はこちら

See-Saw
ユニットの前身は、高校時代の梶浦と西岡*2を中心とした「15 SAND」で、メンバーの妹である石川*3が、後にボーカルとして加入した。メンバーが大学に進学しても、活動は続けられ、プロデビューの話もあったが、方向性の違いで挫折し、残ったのが梶浦・西岡・石川の3人になり、ユニット名を現在の「See-Saw」に改名して、シングル『Swimmer』で、デビューを果たす。1994.4作家活動に専念するため西岡が脱退。シングル『またあえるから』リリース後はそれぞれのソロ活動に専念していたが「Indio」を担当したのがきっかけで、活動を再開することになる。そして、シングル『あんなに一緒だったのに』が、大ヒットしたのを機会に名前を知られるようになる。現在は再びそれぞれのソロ活動を展開中である。(wikipediaより修整引用)

メンバー

ディスコグラフィー
アルバム
I Have a Dream』、『See-Saw』、『early best』、『Dream Field』

You Tube
 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンブルノにある企業で、インターネットで動画共有サービスを行っている。
 Youは「あなた(視聴者)」、Tubeは「テレビ(ブラウン管)」という意味であり、YouTubeで「あなたが作るテレビ」という意味になる。これには、「個人が番組を作り、配信して楽しんでほしい」という願いが込められている。
 2005.2.15PayPalの従業員であったチャド=ハーリー*4、スティーブ=チェン*5、ジョード=カリム*6らがカリフォルニア州サンマテオで設立。'05.11.7ベンチャーキャピタルSequoia Capitalから350万ドルの投資を受け、'05.12公式にサービスを開始。(wikipediaより修整引用)

 機動戦士ガンダムSEEDのエンディングで一躍有名になったSee-Sawの知る人ぞ知るデビュー曲。実に'90年代チックな歌詞と曲調が時代を感じさせます。この頃はまだ現在のような透き通りきった歌声でなく、高音域のダミ声といった具合の中々珍しい歌声を披露してくれています。上手いのは非常に上手いのですが、個性と華に乏しい所謂売れない歌の典型といった感じではないでしょうか。それを考えると、強制的に個性的にされるアニソンというジャンルに出会えたのは彼女達にとって幸せだったのかもしれませんね。

Swimmer

Swimmer

よみがえる空-Rescue Wings-

名も無き英雄たちに - 脱積読宣言

よみがえる空-Rescue Wings-
テレビ東京系アニメ。全13話。2006.1.8〜3.26放映。
製作・著作:バンダイビジュアル、アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:桜美かつし*7、プロデューサー:杉山潔・松倉友二、シリーズ構成:高山文彦*8、キャラクターデザイン:竹内哲也*9メカニックデザイン橋本敬史*10、音楽:松尾早人*11
メインキャスト
内田一宏:宮崎一成*12、長谷川めぐみ:能登麻美子*13、本郷修二郎:石塚運昇*14村上龍之介:星野充昭*15、本郷みどり:木村亜希子*16

 アニメでは結構珍しい救命救急レスキューもの。途中で飽きて4話までしか見てないのであまり迂闊なことは言えませんが、アニメでやる必要はないんじゃないかなと。リアルな作風がアニメだとどうしても逆に現実感を失くしてしまいます。やはり警察やレスキューは実写の独壇場だなっと。
 一番力を入れているであろう、救急ヘリヘリオスの発進航行シーンも微妙に出来の悪いCGがなんとも惨め。正直オマケの宣伝の自衛隊紹介ビデオの方が燃えます。主人公の故郷が岡山県ということで、なじみのある瀬戸内弁が頻出しますが、主人公の声優が地味にたどたどしい演技なのが非常に残念。その代わり、幼馴染役の能登麻美子の方言は凄まじい破壊力。あれは完全に反則。ノトマミファンはそれだけでも見る価値あるんではないでしょうか。
 小松基地が舞台となっているのに石川県での放映なしなど、全体的に残念で詰めの甘さの感じるつくり。やはり自衛隊は実機が一番。

三島由紀夫+男色

禁断のパンセ - 脱積読宣言

三島由紀夫
 大正十四(1925)〜昭和四十五(‘70)年。戦後の小説家・劇作家。東京市四谷区出身。本名:平岡公威。東京帝国大学法学部卒業。
 学習院中学在学中から小説を書き、1944処女短篇集『花ざかりの森』を出版。戦後、川端康成*17の推薦で「煙草」「岬にての物語」を発表。「仮面の告白」「愛の渇き」などで戦後文壇に作家的地位を得た。以後小説・戯曲・評論を通じて様々な実験を行い美的探究を続けた。’53「禁色」を経て「潮騒」「金閣寺」や戯曲集『近大能楽集』においてその方法論が見事に開花した。文学以外でもボディービルや剣道の練習、映画出演、自衛隊への体験入隊などで話題を撒いた。’68「楯の会」を結成、’70同会の学生と、東京市ヶ谷の自衛隊東部方面総監部に乗り込み、自衛隊の決起を促したが果たせず、割腹自殺した。その美学を完成させる為に絶対者(天皇)が必要だとした主張と共に、死の行為は大きな波紋を及ぼした。(『コンサイス日本人名事典 改訂版』より引用)

男色
 男子の同性愛。なんしょく。衆道。若道。(『広辞苑 第三版』より引用)

 日本の誇る文豪三島由紀夫。『仮面の告白』や『禁色』などでも分かるとおり彼は筋金入りのナルシスト兼男色家です。今回はその過激さで遺族から訴えられて回収命令すら出された問題本『三島由紀夫〜剣と寒紅』を定本に、三島由紀夫の男色の実例を紹介します。

 作者福島次郎と三島が関係は昭和二十六('51)年五月、元から男色傾向のあった次郎が『禁色』に描かれた同性愛者のサロン「ルドン」の場所を尋ねに三島邸をおとなうことに始まります。折も折三島は『禁色』の主人公南悠一のモデル「悠ちゃん」にこっぴどくふられたばかりだったため、次郎に一目惚れしてしまった模様です。結局その関係は夏八月には破局を迎えますが、その間の描写は微に入り細を穿ち、遺族が激怒したのも無理はありません。元文学少年の確かな筆力で主人の異常性癖を暴露されるのだからやってられません。しかも、結婚は偽装結婚だったとまで示唆されているので流石に憐れに思えてきます。他にも母倭文重の由紀夫の溺愛ぶりも伺え、稀代の変態三島由紀夫誕生の背景を垣間見ることが出来ます。ハードコアな描写に耐性のある方は是非ご一読をオススメします。三島文学の深淵を理解する確かな手助けになるはずです。

三島由紀夫―剣と寒紅

三島由紀夫―剣と寒紅

明日を生きて行こうと約束があればいい

 See-SawのSwimmerで歌われた古きよきバブルの時代も今は昔。男色に溺れた狂気の陽性ナルシスト三島由紀夫より人間失格な陰性ナルシストの太宰治がもてはやされるなんとも暗い時代になっています。音楽もちょっと売れたらミリオン当たり前のCDで楽しむ景気のよさは何処へやら、YouTubeでただ見が当然の時代になってしまっています。もはや時代はよみがえる空-Rescue Wings-の面々でも救いがたい状況です。けして戻らぬ過ぎ去った時代を懐かしむよりも、新たな時代への再適応こそが現代日本の焦眉の急の問題と言えるでしょう。そのためには政権交代により旧弊の駆逐もやむないのかもしれません。問題は民主党がアンシャンレジームの権化の気がしてならないこと。今となっては、安倍や前原を潰してしまったのは我々国民の致命的失策だったのかもしれません。

帰ってきた今日の一行知識

三島は官僚時代「私のようなハゲ頭が〜」で始まる答弁を作文して没にされたことがある
文章としては洒落が効いてても、流石にシャレにならなかったようです。これを筆頭に、三島の作文は美文過ぎてまともに使われなかったようです。そうか、俺が会社の書類で駄目だしされまくってるのはそのせいか。

*1:代表作:『舞-HiME』、『NOIR』、『.hack//SIGN』(音楽)他。

*2:由紀子。元See-Sawベース

*3:智晶。旧名:石川千亜紀石川知亜紀。代表作:「Prototype」、「アンインストール」、「vermillion」(歌手)他。

*4:Chad Meredith Hurley。YouTube社CEO。

*5:Steve Shih-chun Chen。YouTube社CTO。

*6:Jawed Karim。Youniversity Venturesを設立。

*7:代表作:『真月譚 月姫』、『ガンパレード・マーチ〜新たなる行軍歌〜』、『あさっての方向。』(監督)他。

*8:代表作:『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』・『WⅩⅢ 機動警察パトレイバー』(監督)、『ラーゼフォン』(脚本)他。

*9:代表作:『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』、『劇場版 テニスの王子様 跡部からの贈り物 君に捧げるテニプリ祭り』(原画)他。

*10:代表作:『空中ブランコ』(キャラデザ)、『快傑蒸気探偵団 TV ANIMATION SERIES』・『なるたる』(メカデザ)他。

*11:イマジン所属。代表作:『仮面ライダー555』、『HELLSING』、『レ・ミゼラブル 少女コゼット』(音楽)他。

*12:フリー。代表作:中岡元(『はだしのゲン』)、小笠原勇之助(『あずきちゃん』)、統原無量(『学園戦記ムリョウ』)他。

*13:大沢事務所所属。代表作:閻魔あい(『地獄少女』)、乃木坂春香(『乃木坂春香の秘密』)、塚本八雲(『スクールランブル』)他。

*14:アクセント所属。代表作:ガルド=ゴア=ボーマン(『マクロス・プラス』)・オーキド博士(『ポケットモンスター』)(声優)、チャコティ(『スタートレックボイジャー』)(吹替)

*15:アーツビジョン所属。代表作:ダッシュマックス(『勇者エクスカイザー』)、ジャンボセイバー(『伝説の勇者ダ・ガーン』)、レスラー刑事(『勇者警察ジェイデッカー』)他。

*16:ケッカコーポレーション所属。代表作:ロックマン(『ロックマンエグゼ』)、吉村護(『護くんに女神の祝福を!』)、宇喜多万里香(『ふたつのスピカ』)他。

*17:ノーベル文学賞受賞作家。新感覚派の旗手。代表作:「伊豆の踊り子」「雪国」「古都」他。