脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

汚名挽回とカープ年鑑と溝手国家公安委員長について

ビュッフェ
男度45%女度55%でした。中庸な結果だと面白くないなー。


 魔の十二月*1も残り二週間このPCは無事年越しできるのでしょうか。最近HDDの駆動音が明らかに異様なんですけど。
 今宵の御題は「カープ+年鑑」「汚名挽回」「溝手顕正国家公安委員長+テロ+発言」。広島特集かな。

昔は出来なかった 今度は越えられる

カープ+年鑑

Hey Boys! Hey Girls! - 脱積読宣言

広島カープ
 株式会社東洋カープセントラル・リーグの一つ。1949広島市民をバックに誕生したが、資金難が続き球団の組織は苦しい限りであった。'68東洋工業の援助があり、実力をつけるに至った。広島市民球場を本拠地とし、現在は独立採算となったが、その恩に報いるため「東洋」の名を残し、広島東洋カープが球団名、通称広島。'75初優勝。
 ニック・ネームは、ティーム結成時はレインボー・シープ、ブラック・ベアなどが候補に挙がった。広島城は「鯉城」とも呼ばれ、太田川は鯉の名産地ということで「カープ」になった。(『球技用語事典』より引用)

年鑑
 一定の項目について、一年間の情勢を記し、毎年発行する記録。(『大漢語林』より引用)

 中国新聞カープ創立50周年を記念して作ったこのサイトが詳しいです。
 以上。手抜き万歳。

汚名挽回

エマの脱走 - 脱積読宣言
病める薔薇 - 脱積読宣言

汚名
 芳しくない評判。不名誉。(『大漢語林』より引用)

挽回
 元に引き戻す。恥を雪いだり、遅れていることを取り返したりする。回復。(『大漢語林』より引用)

 今まで散々主張してきたとおり、「汚名挽回」は誤用ではありません。出自こそ「名誉挽回」と「汚名返上」の混用という私生児ですが、意味自体は「汚名を元に戻す」とあながちおかしいものではありません。「名誉挽回」や「汚名返上」自体出典のあるような「高貴な」生まれで無し、大人しく認知してあげてもいいんではないでしょうか。
 
 これだけでは淋しいので、要素の出典を。
 「汚名」の出典は『管子』巻第八「中匡(内言二)」の「四鄰賓客、入者説、出者誉、光名満天下。入者不説、出者不誉、汚名満天下。」*2です。これを見る限り「汚名」の対語は「名誉」ではなく「光名」だったみたいですね。
 「挽回」の出典はマイナー所の『福恵全書』「刑名部、人名上、検験」の「軽報則事難挽回」*3。原本に当たってないので詳細は不明。

汚名挽回―エイブヤード事件簿 (1979年) (講談社文庫)

汚名挽回―エイブヤード事件簿 (1979年) (講談社文庫)


溝手顕正国家公安委員長+テロ+発言

未来航路 - 脱積読宣言

溝手顕正
 昭和十七(1942)年〜。参院議員(自民党・広島)【、国家公安委員長兼防災担当大臣、古賀派副会長。】。広島県三原市出身*4東京大学法学部政治学科卒。'66新日鉄入社。'71幸陽船渠に転じ、'79社長、'86退任。同年アルファトレーディング社長に就任。'88三原市長に当選、2期務める。'93参院広島補選に当選。3期目。宮澤派、加藤派を経て、堀内派*5。(『新訂 現代政治家人名事典〜中央・地方の政治家4000人』より引用。【】内は管理人追記。)

公安委員会
 警視庁を管理する国家公安委員会自治体警察を管理する都道府県公安委員会がある。警察行政を民主的に管理するため戦後新たに英米法系から移入された制度で現行警察制度の中枢的機関。政治が警察運営に直接介入することを防ぎ、警察の政治的中立性を確保するための機関。国家公安委員会の長は閣僚を当てるが、他の4委員は過去5年間に警察または検察の職歴のない各界の代表者を総理大臣が衆参両院の同意を得て任命、委員の内3名以上が同一政党に所属してはならない。地方の場合は知事が委員を議会の同意を得て任命し、委員長は互選。中央・地方とも同委員会は個々の事件捜査に関与できず、官僚の独善化を監視することが任務だが、高齢な有名人が政府・自民党から推挙されるため十分な監視機能を果たしていない。(『新訂版 現代政治学事典』より引用)

terrorism(n)
the use of violence for political aims or to force a government to act, esp because of the fear it causes among the people.
【政治的目的の、もしくは政府に行動を強制するための暴力の行使。特に市民に恐怖を引き起こすことによってのものをいう。】
(『OXFORD Advanced Learner's DICTIONARY』より引用。【】内は管理人訳。)

発言
 言い出す。意見を述べる。(『大漢語林』より引用)

 一応広島の星。なのかな。青木・片山に押し付けられた参議院議員枠ということで、安倍政権の弱体の象徴のような大臣ですが、能力のほうはいかがなもんでしょう。三原市長時代も大臣就任後もさしたる悪名も功績も聞きませんので、無事是名馬と言っていいんでしょうか。

 それで本題。多分この検索ワードで飛んできた人は大臣就任時の記者会見のことが知りたかったのでしょう。テロについていっている部分だけ抽出すると、

(問)テロ対策についてですけれども、国際的にテロの脅威が依然として高い状況にある中、日本では再来年にサミットが開かれますが、テロ情勢の現状に対する認識とテロ対策についてのお考えをお聞かせください。

(答)私は、ちょうど9.11事件の5日くらい前にニューヨークにいたのですけれども、本当に驚きました。普通に生活しているとテロの脅威というのは身近に考えられないのですが、一旦起きますと大変であります。最近では、アル・カーイダが日本を攻撃目標の地域の一つに入れていると思われますし、これは大変なことだろうと思います。私は、昔、海運港湾の仕事もしておりましたが、施設をしっかり完備しないと船自体も入ってこられないような状況になってきておりまして、テロ対策というのが世界の常識になっているのではないかと思います。いろいろな意味で、警察も重要な施設にしっかり対応していかなくてはいけないと思います。国家公安委員会としましても、日本のみならず海外との関係や情報交換をしっかりとやりながら、これに対応していかなくてはいけないのではないかと思っております。是非、警察庁には頑張っていただきたいと思っております。

 
 ・・・殆ど意味のあること言ってないような。ホントにこんな人に日本の安全を任せて大丈夫なのでしょうか。溝手委員長にはその名の如く、「悪の帝国北朝鮮から拉致被害者を救い出すためなら、武力行使も辞さじ」の破邪顕正の精神で国難に立ち向かって欲しいものです。

振り返らなくても新しいドラマ

 呉の造船、宇品の海運、紙屋町のカープがその輝きを失ってもう何年が立つでしょう。安倍政権の中枢に溝手顕正中川秀直の二人を送り込んでいる県とはとうてい思えない逼塞ぶりです。今の現状ではテロの対象から外されても何の不思議もありません。来年の年鑑には汚名挽回の日を載せることができるでしょうか。幸いにも広島市長選に統一地方選挙参院選と発言の機会は準備されています。かつては首都ともなったこともある帝都広島、再びの栄光を目指す為にもいつまでも宮澤・亀井ら「国賊」を広島の政治家の代名詞にしておく訳にはいきません。次の選挙で広島から憂国の士を輩出しようじゃありませんか。問題なのは具体的な名前が一人も浮かばないところですが。

今日の一行知識

北朝鮮で漢字の使用が中止されたのは金親子がまともに漢字が読めなかったから。
世に独裁者数あれど、こうもやることなすこと失政ばかりの人もめずらしいんじゃありますまいか。

NEEI

NEEI

*1:ここ三年連続で十二月にPCクラッシュ。HD×1、電源ユニット×2

*2:書き下し:四鄰の賓客、入る者は説(よろこ)び、出づる者は誉むれば、光名天下に満つ。入る者は説ばず、出づる者は誉めざれば、汚名天下に満つ。
意訳:(桓公が管子に国賓接待費の濫費を咎められたのに反論して)隣国から来た客が、我が国に来る事を喜び、自分の国に帰ってからは誉めるような状況であれば、我が国の高名は天下に鳴り響く。逆に来ることを嫌がり、帰国後にはけなすような状況になってしまえば、汚名を天下に流すことになるのだ。

*3:書き下し:軽く報(さば)かば則ち事挽回すること難し。
意訳:軽々しく判決を下してしまうと、それを元に戻すことは非常に難しい。

*4:誕生は広島市南区皆実町

*5:現在の古賀派