http://chuspo.chunichi.co.jp/00/baseball/20061209/spon____baseball004.shtml
メジャー行きで揉めそうなのが、ここにも一人。つーか栗原そもそもポスティングの概念誤解してる気が。アホの子モードまっちぐらです。
今宵の御題は「プレーオフ」「カープ+更改+2006」「戦国BASARA」ですが、どう考えても一日分に収まるビジョンが描けなかったので、二回に分けます。第一回目の今日は戦国BASARAについて熱く語ります。無駄に長くなること必定なので、覚悟して読んでくださいまし。
研ぎ澄まされた命だけ その眸に潜ませて
ミエナイチカラ〜INVISIBLE ONE〜 - 脱積読宣言
戦国BASARA
カプコンより2005.7.21発売。対応機種:プレイステーション2、ジャンル:スタイリッシュ英雄アクション
プロデューサー:小林裕幸、キャラクターデザイン:土林誠、ディレクター:山本真。
メインキャスト
伊達政宗:中井和哉、真田幸村:保志総一朗、織田信長:若本規夫、濃姫:日野由利香、上杉謙信:朴叙ミ美
とは言え私このゲームやったことないんですよね。アクションあんま好きでないんで、安くなったら買おうと思ってたんですが、人気あるのか高止まりして中々降りてきてくれません。まあ正直公式サイトだけでお腹一杯な気もしますが。
という訳で、ゲーム本体の魅力は語りようがないので、ゲームに登場するキャラクター*1の元ネタの方を解説してお茶を濁そうと思います。殆ど下調べなしの一発書きなので、間違い発見された方はご連絡くださいまし。順番は一応歳の順。
武田信玄*2
三方が原で家康をボロクソに負かしたお陰で、戦国最強の評価をもらったラッキーな大名。この過大評価の背景には徳川家家臣に武田の遺臣が多く登用されているのもあるのではないのでしょうか。特筆すべきこともない可もなく不可もない戦国大名の見本のような大名。
元ネタのキャラの薄さが祟って、あまり濃いキャラ造形はしてもらってません。他が無駄に濃い分ちと埋れ気味でしょうか。
明智光秀*3
鉄砲を得意とする地侍。何処で手に入れたのか幕府中枢のコネと礼法を武器に信長と義昭の間を取り持つ。その後は京都に持つ不思議な人脈を駆使した幕府・朝廷工作に多大な功をなし、信長の信頼を一身に集める。それで増長したか、本能寺の変にてクーデターを図るも秀吉の中国大返しにより失敗。山崎の戦いにて戦死。明応の政変や三好三人衆*4の成功に範を得たのだろうが、時代が既に戦国から新しい時代に移っていたことを見抜けなかった憐れな旧時代の遺物。
何故か妖艶な偏執狂になっていますが、何処から発想を得たのでしょう?不可解です。因みに史実では「きんか頭」の仇名を持つ秀吉と並ぶブサイクです。
上杉謙信*5
関東管領としての職責を果たさんが為の関東攻略を主戦場に、信濃での信玄との小競り合いに越中の一向一揆平定にと各地を転戦した戦闘狂。計算によると人生の半分を戦場で過ごしたというから驚き。有名な川中島の合戦での信玄との一騎打ちに代表されるように一騎がけの大好きな、平家物語から抜けだして来たような時代錯誤な武将。
女性説は昔からありますが、大河にまで採用されるようになったのはこのゲームの悪乗りのせえだとおもいます。
織田信長*6
いわずと知れた「戦国を終わらせた男」。開明的な政策が多くクローズアップされるも、実際には三好三人衆らの政策を継承したものが多く、次代の豊臣政権のへの過渡期的政権の側面が大きい。弱兵の代名詞の尾張や近江、京阪の兵を率いていた所為か、戦争下手で有名。無理にカテゴライズすると、新しい政策で兵站に革命を起こし、大部隊で圧殺する曹操的武将か。
ゲームでは「第六天魔王」的側面をクローズアップ。実にスタンダードな信長像ですが、cvの若本氏起用は流石に調子乗りすぎな気が。
濃姫*7
信長との間に子供がなかった所為で、エピソードの殆ど残ってない不遇の姫。早世したとも、本能寺で信長と共に死んだとも諸説紛々。個人的には斎藤道三*8死後の斎藤家との断交時に実家に送り返された可能性が一番高いのではないかと。
鉄砲使いに設定されているのは明智光秀(火縄銃使いとして斎藤家に仕官)との血縁関係が重視された所為か。
島津義弘*9
日本は愚か明にすら「鬼島津」の名を轟かせた猛将。彼の活躍を堪能したい方は池宮彰一郎の『島津奔る』を一読あれ。
示現流の使い手とのことですが、示現流創始者の東郷重位*10が島津家に仕えたのは1609年。義弘御年満74歳ちと苦しくはないっすか。
前田利家*11
信長青年期のお気に入りの寵童。「槍の又左」の異名を持ち、信長近衛の赤母衣衆としてエリート街道を突っ走るも、信長の新しいお気に入り拾阿弥を殺し出奔。桶狭間や斎藤氏との合戦で戦功を立てて帰参を許された後は、柴田勝家*12の与力として主に北陸攻略を担当。秀吉政権では五大老の次席として家康を掣肘。前半生の八方破れの生き方と後半生の穏忍自重の生き方のギャップの激しいお方。
妻まつと甥慶次のバーターで出た所為か、キャラの立たない憐れな子。
まつ*13
利家死後、三成挑発の為に家康が前田征伐を企図した際、機先を制し、自ら江戸に人質として赴き、加賀百万石を救った肝っ玉母さん。
婦唱夫随の烈女枠。開発時期が『利家とまつ』と丸被り。今だったら多分千代が出てたんではないでしょうか。
本多忠勝*14
名槍「蜻蛉切」を片手に戦場を駆けめぐった家康側近。西の立花宗茂と並び称された名将中の名将。
今作随一の問題児。既に人ですらありません。戦場に出ること数十度にして一筋の傷すら負わなかったという伝説が残っていますが、そらロボットだったら怪我なんかするわけないわな。
森蘭丸*15
信長の晩年の小姓として寵愛を一身に受けた美少年。寵童の常として増長激しく、他の武将連中からは忌み嫌われていた模様。本能寺で信長と運命を共にする。
武器が弓なのは本能寺でのイメージが強い所為でしょうか。
真田幸村*16
関ヶ原で西軍に属し、父昌幸*17と共に九度山に蟄居。大坂冬の陣で大坂方に参戦するも、身分の低さと皆無な実績*18とが災いして軍議の場から完全にハブ。仕方なく場外に出城「真田丸」を築いて越前松平隊と前田隊と激戦を展開。その功が認められて、夏の陣では中枢の意思決定に参画を許されるも淀殿*19・大野治長*20らの容喙で立案した作戦が悉く頓挫。やけくその万歳突撃で家康の本陣を度々脅かし、遂に七度目に本陣陥落。一時は家康戦死の誤報が流れるほどの大戦果を上げるも、衆寡適せず討ち死に。
武田信玄ラブみたいですが、史実では面識すら怪しいくらいの間柄です。軍装が赤で統一されているのは◎。
伊達政宗*21
1584年に家督相続後、父*22を殺し、弟*23を誅し、母*24を追放し家内を統一すると人取橋の合戦や摺上原の合戦などで畠山・蘆名・佐竹らを破るなど、遅れてきた戦国時代を満喫。「奥州の覇王」の名を欲しい侭にしていたが、'90年秀吉の奥州仕置に降伏して以降は槍を筆に持ち替えて寝業師に転向。徳川家康と組んでの謀略三昧で秀吉政権に反抗。関ヶ原で徳川政権の基礎が固まって以降は大人しく恭順して野心を捨てた好々爺に転進。と身代わりの速い天性の政治家。
戦国期の傾奇者の代名詞ということで、ヤンキー風のキャラ付けも納得。英語交じりの喋りは、慶長遣欧使節派遣に代表される西洋への興味が由来か。
- 出版社/メーカー: カプコン
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今日の一行知識
生類憐みの令は傾奇者撲滅の為の法律だったという説がある。
傾奇者の風俗の一つに「犬喰い」があったので、弾圧の口実に使われたのではないか、という意見です。あまり「補身湯」を笑ってばかりもいられませんね。
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*1:オリジナルキャラのかすが・いつき・ザビーとフィクションが元ネタの猿飛佐助は省略
*2:1521〜73。晴信。甲斐の戦国大名。信濃守。父信虎、大井の方。
*3:1528?〜82。惟任光秀。織田四天王筆頭。日向守。父光綱、母お牧の方。
*5:1530〜78。輝虎。関東管領。弾正少弼。父長尾為景、母虎御前、養父長尾晴景→上杉憲政。旧名長尾景虎、上杉政景。
*6:1534〜82。尾張の戦国大名。右大臣。父信秀、母土田御前。
*7:1535〜1612。帰蝶。織田信長正室。父斎藤道三、母小見の方
*8:利政。美濃の戦国大名。別名長井新九郎規秀。「蝮の道三」
*9:1535〜1619。島津氏十七代当主。兵庫頭。父貴久、母雪窓夫人
*11:1539〜99。五大老が一。権大納言。父利昌、母長齢院。幼名犬千代。
*12:織田四天王が一。修理亮。通称権六。「瓶割り柴田」
*13:1547〜1617。芳春院。前田利家正室。父篠原一計。利長・利政の母。
*14:1548〜1610。徳川四天王が一。中務大輔。父忠高、母植村氏義女。通称平八郎
*16:1567〜1615。信繁。左衛門佐。父昌幸、母寒松院。
*17:上州沼田の大名。安房守。父幸隆、母河原氏。「表裏比興の者」
*18:謀将真田の雷名はほぼ全て父昌幸の功績。家康が大坂城に真田参陣を聞いた際、「父か子か?」と訊いて取り乱したが、子の幸村と聞いた瞬間平静を取り戻したとのエピソードもあり。
*19:茶々。豊臣秀吉側室。父浅井長政、母お市の方。お捨・秀頼の母。
*21:1567〜1636。「独眼竜」。仙台藩初代藩主。権中納言。父輝宗、母義姫。幼名梵天丸