脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『日本の歴史02~王権誕生』

不同意性交等罪に賛成していた弁護士 女性の二毛作の実態がヤバすぎて反対の立場に「流石に『不正義』過ぎます。」:ハムスター速報
「女遊びは玄人と」の大原則を忘れずに。パパ活女子とかラウンジ嬢とかの半グレに手を出すのは自殺行為です。


 2月で汗ばむほどの陽気って、今年の夏はどうなるんでしょうね。今から戦々恐々です。

時の中を駆けるように真実だけを探して

 考古学から歴史学へ。クニが国へと発展し大和王権へと発展するその過程にはどのような物語があったのか。歴史の扉が今開かれる。


 大分期間が空きましたが『天皇の歴史』の面白さに触発されて、同社の前シリーズ『日本の歴史』に再挑戦。前回の続きということで、2巻目の『王権誕生』から。ただ地味にタイトル詐欺臭くて扱っている時代は弥生時代から古墳時代の初期まで。倭の五王の陰がちらつき始めたあたりでバトンタッチとほぼ考古学分野。ただ漢書地理志とか後漢書東夷伝とか魏志倭人伝とかの海外史料はきっちり分析してくれているので、歴史学のフレーバーの入った考古学って感じでかなり面白く読めます。特に弥生時代の稲作の実情とか「邪馬台国は筑紫・吉備・出雲の各クニが大同団結して新たに大和の地に作った新政府」っていう新たな史観とかはかなりワクワクして読めます。ただ、本人的にはメインテーマっぽい「首長霊継承の祭祀」なんかは肩に力が入って想いの先走った訳分からん神学論争になっちゃってたり、総論パートでちょこちょこ顔を覗かせるおサヨク様な価値観とかでそこそこげんなりさせられますが、全体的には知的興奮に導いてくれる良著だと思います。まさか網野善彦責任編集の古代史なんて特級呪物でこんなに楽しめるとは思わなんだ。

掛け替えのない物語繋げるあるべきよう

 同時代に関する論考を時代を遡って読んでみると、その時代の言論界の風潮が垣間見えて中々楽しいですね。皇国史観マルクス史観→進歩史観と移り変わって来た日本の史観。今の我々が描く歴史観は後世どんな呼ばれ方をするのでしょうか。地味に楽しみです。


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