脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『史記を語る』

岸田政権「介護職員が人手不足?センサー増やせば介護職員減らしても大丈夫なようにしよう!」:ハムスター速報
そもそも現状ですら、法定人数しか配置してない施設って、よっぽどブラックか、抑制しまくりかのどっちかなんですけどね。机上の空論は勘弁して欲しいもんです。


 コンサルさんに相談したいことができた瞬間、彼女のインスタから「明日から一か月タイ💛」のストーリーの通知が来る悪夢。そんな時に限ってクライアントから、「コンサルさんが持ってるはずの○○の資料が欲しいんだけど・・・」の絶望の連絡が。もうどうにでもな~れ(やけくそ)

知らないよあなたのように輝けるもの

史記
 中国の歴史書。もと『太史公書』とよばれたが、通称の『史記』が書名として定着した。前漢司馬遷*1著。130篇。
 五帝の伝説時代から、著者の生きた前漢武帝*2半ばまでの通史で、紀伝体の正史の祖となる。本紀・列伝のほか、春秋から漢代までの諸侯国の歴史を記す「世家」、祭祀・税制など分野別に整理された「書」、年表を加え、最後に「太史公序」を付して著述の意図を記す。著者の境遇から、人間の運命の流転を鋭く見据えた文章が高く評価されている。(『角川世界史辞典』より引用)


 日本史上最大の碩学と尊敬してやまない宮崎市定大先生のライフワークである『史記』を一般向けに分かりやすく解説してくれた名著。成立の背景→本紀→世家→列伝→表・書と網羅的でありながらも要点を切り抜く神業で130篇の概説を300P弱の文庫一冊で思うさま語り尽くしてくれてます。一般書ってこともあってか、「仁とはすなわち自由の事である」とか「列伝には舞台映えするエピソード多すぎるから、当時の歴史劇の脚本パクッてるんじゃね?」とかなかなかに攻めた言説も飛び出しており、ハラハラするやら面白いやら。ただ論旨の重厚さはいつも通り一切一般向けの配慮はしてくれてませんので、そこはご安心を。という訳で、これぞ知的エンターテインメントの到達点と言っても過言でない神作なのですが、それを楽しむためには相当なカロリー使いますので覚悟の上ご一読を。

いつかまた思い出話する日の花になる迄

 中国史は漢文を般教レベルでかじっただけで、ほぼ素人レベルの知識しか持ってないので、今度一度じっくり腰を据えて取り組んでみたいなあと。間近に迫ると思しき中国の侵攻がどう転ぶにしたって、中国史の知識は必須教養になるでしょうからね。習近平氏が「アジア的優しさ」の持ち主でない限りは。


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*1:中書令。父談。前漢武帝に仕え、太史暦の制定などの功を挙げるも、李陵の禍により宮刑に処せられる。大赦により出獄後は以前より手掛けていた『史記』の編纂に尽力。代表作:『史記』。

*2:前漢第7代皇帝。諱は徹。父景帝、母王皇后。父景帝の崩御に伴い即位。文景の治の遺産を元に、匈奴遠征を断行。他にも東では衛氏朝鮮を滅ぼし、西では西域諸国との交流を開始しシルクロードの原型を作るなど、外征に多くの功を残す。内政でも孝廉制度、均輸・平準法、専売制、元号制などを開始し、漢の全盛期を現出した。晩年は巫蠱の乱など後継者問題に悩まされた。