処理水騒動で文系学者が「トリチウムの生体濃縮」を唱え始め文系の頭の悪さに日本中が衝撃:ハムスター速報
トリチウム生体濃縮できる生物って真面目に金の卵を産むガチョウクラスで渇望されてると思うんですけど凄いなあ。あ、どっちかっていうと「白いカラス」の方か。
担当が物腰柔らかな好青年だったんであっさりスルーして受け入れたんですが、後で思い返すと楽勝で大クレームものの御無体めな大失敗。やっぱり、初手の電話対応のスキルってとっても大事ですね。うん、教訓にしよう。
僕達は幸せになるためこの旅路を行くんだ
国境の子
「でもな、おまえ。そのAI、いったいいくらすると思う?(中略)一億円だ(中略)うちのような中小じゃどうにも手が出ない。人間を使うほうが安いってわけだ」by大内
実に日本らしい片田舎の閉塞感とちょっと日本ぽくない国境をまたいだ家族の悲劇が出色。全くSFではありませんが、宮内氏はこういう「スラム」を書かせたら上手いなあと。
月の高さ
「一月七日の正月なら、オリオンはこの高さまでしかあがりません。真上に見えた、というからにはもう少し高くないと」by熱田
非常に秀逸な、くたびれたおっさんと希望に燃える若い女の子との交流譚。色事方面に全く色気を出さずに爽やかなお仕事ものに落とし込んでるのがまた見事。しかしこれも全くSFではないなあ。
ちょっとした奇跡
「レーンの殉教者さま、もしあなたがたにこの想いが届くのであれば、ノアズアーク号に行かせてください。一度でいいのでリリザと会わせてください」byマオ
ぐっとSFちっくに。ただこういうポストアポカリプスで知れ切った滅びを待つ系は個人的にとっても苦手なので・・・。
水星号は移動する
「そんなくだらないことを考えるのは、あんたがよそ者だからだよ」byモツ煮屋のばあさん
アイディアと軽快な文章は読みやすくて良かった。
グレーテルの帰還
「ああああもうやめてちょうだいよ、何を言ってもその指摘は当たらないその指摘は当たらないって馬鹿の一つ覚えみたいに!」by母
伴名練のホラーを思わせる凶々しさにため息が出ます。とは言え肝心の兄のキャラ造形やとってつけたような政治風刺がどうにも上滑りしてる感が否めません。
シャカシャカ
「バイバイ、くそったれ!二度と来んな、くたばっちまえ!」byおねえちゃん
最後の最後でとってもSF。筒井康隆を現代風にブラッシュアップして上で石川氏の18番に海外文学風味を振りかけたとっても個性的な一作。全体的に読みやすいアンソロにおいて最後の最後で頭をぶん殴られるような酩酊感をもたらしてくれる怪作です。
色褪せる事なく蘇る儚く美しき日々よ
ああやっぱり旅はいい。と根無し草の風来坊は無責任にそんなことを想うのでした。ウィズコロナもようやく浸透してきて再び風通しの良くなりつつある世界。僕らはそこで何を見ることができるんでしょうか。
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