世界の1日の新型コロナ感染者が10万人突破 過去最悪の数字となってしまう : 海外の万国反応記@海外の反応
あれ?そろそろエピローグに入る時間帯じゃなかったでしたっけ。そんな超大作はごめんこうむりたいんですけど
腰痛の原因はストレスって説を信じたくなる今日この頃。ああ腰がいてえ。
DQⅪ進捗
- 試練の里への道探索中。称号:大盗賊。
青い海きらきらあなたの灼けた肩が波を分ける
アリスマ王の愛した魔物
翌朝早くに四千五百七十一の諸問題が勃発しました。それもすべてが異なる問題です。放火、地雷、投石、落とし穴、洪水、爆礫、撒き菱、からげ紐といった人為の罠から、畜獣の乱入、糧食の腐敗、物売りを装った刺客、渡り賃の急な値上げ、局地的な疫病、兵の頓死、自然死、自殺、老衰、悪臭、砂塵、飛蝗、煙霧、淫夢、玩具、団子、盥、失せ物、落ち武者、亡霊、死者の呪い、伝説の魔獣ホエバトティホル、世界の終わりを告げるという豚の鳴き声によく似た便器のきしみ音までありとあらゆる災難がエンギル軍を襲ったのです。by語り部
『三体』を彷彿とさせる―と言ってしまっては失礼でしょうか―壮大なスケールで繰り広げられる算廠を用いた未来予測。なんとも名状しがたいドライな語り口が魅力です。我ら文系が「言葉」って神に仕える巫覡を自認するのと同様に、理系の人は「計算」って神を信仰してるんだなあってのが伝わってきてちょっとほっこり。
滑車の地
「他の誰かが行っても私は嫌だ。そう感じる人は、たぶん他にもいる。この意味がわかるかい」by三村
空への憧れ、むせっかえるような緑の匂い、崩壊した世界でしぶとく生きるニンゲンたち、異形との交流、他者の命を貪りながらも必死に生きる生命、そして最終版唐突に始まるB級アクションと上田文学のエッセンス全部乗せのような贅沢な短篇。あとは「対話」の力を信じるタフネゴシエーターがいれば完璧でしょうか。
怪獣惑星キンゴジ
「怪獣ランドの目玉ですからね。観光客のほぼ全員が、マダンでもガニマでもなく、ガッドジラを見に来るのです。ガッドジラが力強く咆哮し、火を吐くところを目撃しないと、だれも満足しません。ガッドジラの飼育は、いくら危険でも、どうしても必要不可欠なのです」byセパ・ロクジャク
パロディにくすぐりに怪獣たちの生態に良質のミステリに大どんでん返しの大オチにとすべてが高品質で完璧な一冊。哲学的な作品の多い中肩ひじ張らず読める良作です。
ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち
「陰謀家たちは、貧困層をも味方に付けることに成功しました。仕事を奪われるのではないかという危惧を解消してやるため、儲けた莫大な金のごく一部を使って怠惰な落伍者たちに無料で衣食住を提供し、教育を受けさせています。麻薬厚生施設の運営も始めました。見え透いた偽善です。その裏に潜む恐るべき目的を見抜かなければなりません」by牧師
暗鬱な暴力描写が実に秀逸。アメリカの排外差別主義への批判なんて解説されてましたが、そんな小難しいこと言わなくてもノワールな雰囲気に存分に酔えます。ブラクラの双子編が好きな人ははまれるんじゃないでしょうか。本アンソロの一押し作品。
大卒ポンプ
ちょうどポンプの吸い込み口が象の鼻みたいでな、そんなポンプと繋がってるモリミヤ君は、象人間というか人間象というか、ほら、インドにそんな神さんおるやろ、あんな感じ。人間を超えてるっちゅうか、神々しいっちゅうか、そら惚れぼれするような姿やったで。ぱおおおおおおおんっ、ちゅうてなbyバン
ペーソスに満ちた実に北野勇作な一篇。なんとも名状しがたい読後感が秀逸
鮮やかな賭け
「わからないのではなく、あなたは、わかろうとしない、そうでしょう」byオバア
うん、こんだけあるとそらなかには外れもあるよね。最近のSFマガジンがやたら神林長平推しなのもあって忖度を邪推したくなります。
海の指
「灰洋の荒れ狂う実相、その片鱗をかりに見ることができるとすれば、それが〈海の指〉なんだろう―たぶん」by教師
これまた実に飛浩隆。硬質で残酷で壮大な世界観と平凡な人々が残酷な世界に振り上げる蟷螂の斧がなんとも物悲しくも美しく・・・。ああ伴名練が好きそうだなあって感想はあってんでしょうか