脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『漫画秘宝~ぶっちぎりヒーロー道』

奈良県警 可搬式オービスが高いのでハリボテで取り締まり開始したところ:ハムスター速報
これぞ張り子の虎の有効活用。つーかむしろカカシか?まあ、本物は10個に1個とかの低確率だって分かってても見えてる地雷を踏み抜く訳にはいきませんからね。


 続々と埋まりつつある来週以降の予定、これは喜んでいいんだろうか。まあ、この溜まりに溜まった事務仕事をさぼる言い訳できたとポジティブに考えましょう。

コリャまたちょいとちょいとドッテドッテの大事件

コミカライズ
 映画やテレビの脚本、小説などをマンガに仕立てること。漫画化。コミック化。小説化を意味するノベライズ(novelize)にちなんだ、comic+novelizeからの和製語。
 漫画化の歴史は、少なくとも大正時代に行われた夏目漱石*1坊っちゃんの漫画化まで遡ることができる。1917岡本一平*2の『坊ちゃん絵物語』が、'18近藤浩一路*3の『漫画坊つちやん』が発表されている。'28「恩讐の彼方に」(菊池寛*4原作 ; 細木原青起*5漫画)、「金色夜叉」(尾崎紅葉*6原作 ; 清水對岳坊*7漫画)、「痴人の愛」(谷崎潤一郎*8原作 ; 池部鈞*9漫画)、「草枕繪物語」(夏目漱石原作 ; 岡本一平漫画)、「半七捕物帳」(岡本綺堂*10原作 ; 水島爾保布*11漫画)、 「不如歸」(徳冨蘆花*12原作 ; 北澤樂天*13漫画)、「カチューシャ」(トルストイ*14原作 ; 前川千帆*15漫画)、「カルメン繪物語」(メリメ*16原作 ; 田口省吾*17漫画)といった文学作品を漫画化した『文芸名作漫画』が出版されている。
 戦後も、'53杉浦茂*18により小説「モヒカン族の最後」の漫画化が行われ、'54映画『ゴジラ』の漫画化が複数の作者により行われている。また、'54.12創刊の少女雑誌『なかよし』は、「名作まんが物語」が付録となっており、 そこで「小公女」や「ああ無情」などの小説の漫画化が行われている。その後、メディアミックスが商業的に成功すると、漫画もその一端を担うようになり、漫画化される作品は増加する。
 「コミカライズ」という言葉は、『石ノ森章太郎のマンガ家入門』('87)での使用が確認されている。また、新聞に初めて登場したのは、2004.11.24読売新聞夕刊の書評欄とされている。 (wikipediaより修整引用)


 90年代後半に粗製乱造されたムック本の一冊。マジンガーZ仮面ライダーウルトラマンと言った超メジャーどころからアステカイザーとかレインボーマン、果てはピュンピュン丸なんかのマイナー作品まで、男の子向け特撮・アニメのコミカライズ作品を、思い入れ過多で語り尽くそうって企画。例によって記事の著者のレベルはピンキリで、網羅性もないので資料にも使いづらいと、この時代のムック特有の欠点は満載なのですが、各ライターの熱量だけは間違いなく伝わってきますので、その思いに共感したい方は是非ご一読を。主に取り上げられてる作品と世代が違いすぎてて正直自分はほとんど共感できませんでしたが。

おつむのネジがこりゃまたバッチリゆるんでる

 ネットというかwikiによってがらりと様相を変えた昔の作品の評論紹介特集。かつてのどれだけ覚えているかの博覧強記が売りにできた時代から、膨大なデータからどうその作品を読み解き位置付けるかが勝負の時代となっています。間違いなく言論や学問としての進化の証左だとは思うんですが、唐沢俊一山本弘に憧れた身としてはなんだかもの淋しいものがあるなあ。


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*1:金之助。父直克、母千枝。代表作:『吾輩は猫である』・『三四郎』・『それから』(小説)他。

*2:父可亭、母正。代表作:『刀を抜いて』(小説)、『人の一生』(漫画)、『紙上世界漫画漫遊』(漫画漫文)他。

*3:浩。代表作:「鵜飼六題」・「三条大橋」・「碧譚」(水墨画)他。

*4:文藝春秋社初代社長。人気作家として財を成し、後進の為の雑誌『文藝春秋』創刊の為の出版社文藝春秋社を創設。戦中は文芸銃後運動を主導し国策に協力するも、戦後公職追放に遭い失意のまま病死。代表作:『真珠夫人』(小説)、『屋上の狂人』・『父帰る』(戯曲)他。

*5:辰江。代表作:『娘ざかり』・『ふし穴から』(漫画)、『日本漫画史』(著作)他。

*6:徳太郎。父谷斎、母(荒木)庸。代表作:『多情多恨』・『二人比丘尼色懺悔』・『三人妻』(小説)他。

*7:勘一。代表作:「正岡子規居士」・「寿も永し、寿老図」(挿画)他。

*8:父倉五郎、母関。代表作:『春琴抄』・『細雪』(小説)、『陰翳禮讚』(随筆)他。

*9:勲四等旭日小綬章。父山下覺之介、養父池部鍬吉。代表作:「美人一列」・「少女球戯図」・「踊」(油絵)他。

*10:敬二。父純。代表作:『番町皿屋敷』・『修禅寺物語』・『維新前後』(戯曲)他。

*11:保有。父慎次郎。代表作:「東海道五十三次」(日本画)、『新東京繁昌記』(著作)、『漫画ノ国』(漫画)他。

*12:徳富一敬、母(矢島)久子。本名:徳富健次郎。代表作:『思出の記』・『寄生木』(小説)、『自然と人生』(随筆)他。

*13:保次。父保定。代表作:『女百態エログロ漫画集』・『世界外交戦争漫画集』・『凸茶目漫画集』他。

*14: Лев Николаевич Толстой。代表作:『戦争と平和』・『アンナ・カレーニナ』・『イワンの馬鹿』(小説)他。

*15:重三郎。父石川政七。代表作:「病める猫」・「日本の民俗図譜 浦佐の裸祭り」 ・「雪の余呉湖」(木版画)他。

*16:Prosper Mérimée。代表作:『マテオ・ファルコーネ』・『コロンバ』・『ジャックリーの乱―-封建時代の劇』(小説)他。

*17:父掬汀。代表作:「漁夫の娘」・「岩礁」・「街の音楽」(油絵)他。

*18:代表作:『猿飛佐助』・『ドロンちび丸』・『弾丸トミー』(漫画)他。