脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

仮面ライダーBLACK RXと藤子・F・不二雄のSF短編とG.イーガンについて

セクシー過ぎるとフェミが抗議し差し替えられた看板が話題に : 育児板拾い読み
真の弾圧に皮肉とユーモアで返すその姿こそ芸術のあるべき姿。どっかのカツドウカ属ゲイジュツカモドキにも見習わせたいなあ

 
 スポンサーの先生が部下の子たちに「10言いつけたことを7か8やってくれば評価もするが、お前らのは2か3だ」と説教。横でしたり顔でふんふん頷いてたらこっちにも飛び火。曰く「お前は10言ったら15持ってきてそれはそれで面倒くさい」と。うん、これは遠回しに褒められたと受け取っていいんだろうか(困惑)


競馬成績・・・R2収支-44270

  • 菊花賞・・・本命コントレイル-630
  • ルミエールオータムダッシュ・・・本命カッパツハッチ+120
  • ブラジルC・・・本命カナシバリ-100

果てしなき夢は遥かな宇宙の果て

宮内タカユキ仮面ライダーBLACK RX

宮内タカユキ
 昭和三十(1955)年~。日本の歌手。茨城県小川町*1出身。本名は宮内堂千*2。「アニメソング界の大魔神」の異名を持つほか、ファンからは「宮兄(みやにい)」の愛称で呼ばれる。娘は同じく歌手の宮内真友*3
 ザ・ベンチャーズや日本のグループ・サウンズに影響を受け、中学一年生の時に友人とバンドを結成。当初はドラムを担当していたが、ドラムを演奏しながら歌い始めたことがきっかけでプロのボーカリストを志すようになる。土浦日本大学高等学校入学後も、学校の先輩と共に結成したアマチュアバンドで活動。高校卒業後は地元土浦のイトーヨーカドーに就職するが、歌手になるために3カ月ほどで退職し、1974.10上京。
 '81ロックバンド「WHY」を結成。「宮内英明」の芸名でボーカルを担当し、シングル『愛なら潮騒』でテイチクよりメジャーデビュー。2年間の活動ののち、WHYを解散。この時期、作詞家の冬杜花代子*4から日本コロムビアのアニメソング関係のディレクターを紹介されオーディションに参加。'84特撮テレビドラマ『超電子バイオマン』の主題歌歌手に抜擢され、ソロでのメジャーデビューとなる。以降はソロ歌手として『ビデオ戦士レザリオン』や『仮面ライダーBLACK RX』、「レスキューポリスシリーズ」の主題歌など、主にアニメ・特撮作品の楽曲を担当。'90『仮面ライダーBLACK RX』の主題歌で日本レコード協会「ゴールドディスク大賞」THE BEST ALBUM OF THE YEAR 学芸部門賞を受賞。その後内山田洋とクール・ファイブにボーカルとして参加し、'95シングル『ふたたび長崎』を発表。グループには2年間在籍したのち、再びソロ活動に戻る。'98-2000秘密結社不気味社より「豪快な宮内」シリーズ4作を発表。'03重度の急性膵炎を患うが、'04『ANIME JAPAN FES スーパーヒーロー魂』で復帰。'05.2バースデーライブを皮切りに、自主ライブを定期的に開催。'07頃から仙台でも定期ライブを行っており、東日本大震災が発生した'11宮内は開催することに迷いを感じていたが、観客からの開催を望む声に励まされ涙が出たという。'09地元・茨城のローカルヒーロー時空戦士イバライガーR』のイメージソングの制作・歌唱を担当。'11.12ブラジルでのライブツアー中に突然歩けなくなるほどのめまいを発症し、検査入院を行ったところ小脳梗塞を発症していたことが発覚した。後遺症により顔・腕の痺れや、発声が不自由となり「音程がとれない」といった症状がある中で、退院一週間後からライブ活動を再開。以降もリハビリを行いながら歌手活動を行っている。 (wikipediaより引用)

仮面ライダーBLACK RX
唄:宮内タカユキ、作詞:康珍化*5、作編曲:川村栄二*6
毎日テレビ系特撮『仮面ライダーBLACK RX』オープニング主題歌
初出:『仮面ライダーBlackRX』*7(1988.11.21)
収録盤:『最新テレビまんが大行進』・『仮面ライダーBLCK RX★ヒット曲集』・『CDコロちゃんパック 最新テレビまんが大行進』・『最新テレビまんがヒット曲集』・『ブックンCD 仮面ライダーBLACK BLACK RX』・『たちあがれ!特撮ヒーロー大進撃!!』・『アニメアーティストベストセレクション 宮内タカユキ-TOMORROW-』・『CDツイン ヒーロー再び! ウルトラマン 仮面ライダー』・『コンプリート・ソング・コレクション・シリーズ(9)仮面ライダーBLACK RX』・『スーパーヒーロー伝説』・『名盤復刻 仮面ライダー・ザ・ベスト』・『CDツイン 特撮ヒーロー大行進』・『CDツイン 仮面ライダー ソングファイル』・『CDツイン 戦隊ヒーローシリーズ VS 仮面ライダーシリーズ』・『仮面ライダー 主題歌大全集』・『スーパー ヒーロークロニクル シリーズ 仮面ライダー 主題歌・挿入歌大全集 II』・『宮内タカユキ スーパー・ベスト ~仮面ライダーBLACK RX/特警ウインスペクター~』・『仮面ライダー オープニングテーマソング集』・『永久保存版 仮面ライダー 全主題歌集』・『CDツイン 昭和仮面ライダー主題歌ベスト』・『テレビアニメこどものうた』・『KAMEN RIDER BEST 1971-1994』・『特撮ヒーロー主題歌集』・『ザ・ベスト てっぱん!特撮 ~スーパー戦隊&仮面ライダー~』・『CDツイン スーパー戦隊VS仮面ライダー』・『仮面ライダーBLACK RX SONG & BGM COLLECTION』・『特撮ヒーロー大行進! 80年代盤+「α」』・『仮面ライダー生誕45周年記念 昭和ライダー&平成ライダーTV主題歌 コンプリートベストCD』・『コロムビアキッズパック 仮面ライダー』・『ザ・ベスト 特撮テレビヒーローソング!-昭和編-』・『歌手人生40周年記念 宮内タカユキ「ぶっちぎりBOX」』・『ザ・ベスト 青春の仮面ライダー*8
歌詞はこちら

Kamen Rider Black RX - Opening Full


 直撃世代なもんでそらもう思い出も思い入れもたんまりな一曲。前作主役の倉田てつをにうたわせたらえらい怪曲になったのを反省してか、特撮ソングの第一人者宮内タカユキを起用して衒いのない実に素直で伸びやかな名曲となっております。さあみんなも一緒にシャウトだ。

仮面ライダーBLACK RX SONG & BGM COLLECTION

仮面ライダーBLACK RX SONG & BGM COLLECTION

藤子F不二雄SF短編

藤子・F・不二雄
 昭和八(1933)~平成八(1996)年*9。マンガ家。富山県高岡市生まれ。高岡工芸高卒。本名:藤本弘
 安孫子素雄*10とコンビを組み、藤子不二雄名で執筆していたが、1988コンビを解消してそれぞれ独立。藤子・F・不二雄藤子不二雄Ⓐになる。安孫子とは小学校の時に知り合い、中学校から合作を始める。'51『毎日小学生新聞』の「天使の玉ちゃん」(2人の連名)でデビュー。'52『冒険王』に「西部のどこかで」を執筆、尊敬していた手塚治虫*11の名をもじった足塚不二雄名を使う。'54手塚のすすめで一緒に上京、豊島区椎名町トキワ荘に住み、赤塚不二夫*12石ノ森章太郎*13らと交友を結ぶ。'59『少年サンデー』創刊号から「海の王子」を連載、評価を確立した。'64同誌に「オバケのQ太郎」を連載、テレビ化もされる大ヒットとなる。このころから、共同名義ながら安孫子とは傾向を異とするようになり、子供の夢をユーモラスに描くマンガに専心。『パーマン』や学年誌の「ドラえもん」で子供たちに抜群の人気を誇っている。(『現代日本朝日人物事典』より修整引用)

SF
略、Science Fiction*14、San Francisco*15(『ジーニアス英和辞典 改訂版』より引用)

短編
 詩や文章・映画などで、長さの短い作品。(『広辞苑 第五版』より引用)

 ドラえもんだけがFのすべてじゃない。wikipediaによると全部で112本もある藤子・F・不二雄のSF短編。伝説の「ミノタウロスの皿」を筆頭に少し不思議な名作ぞろい。藤子・F・不二雄の真骨頂はここにありと信じて疑いません。正直能書きはいいからとにかく読んでな出来なのでぜひご一読を。色んな媒体で採録再刊されまくってるので比較的読みやすいですしね。
 これだけではなんなので個人的に好きな短篇を順不同で。(感想略)
「ヒョンヒョロ」「コロリころげた木の根っ子」「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」「メフィスト惨歌」「流血鬼」「じじぬき」「気楽に殺ろうよ」「ある日……」「定年退職」

イーガン

グレッグ・イーガン
 1961年 ~。オーストラリアの小説家、SF作家。パース出身、病院のプログラマーなどを経て、1992から専業作家として活動している。公の場には姿を現さず、自身の肖像は公開しない覆面作家としての活動を保っている。
 出身は、オーストラリア西オーストラリア州のパース。幼少期の頃から科学とSFに興味を持ち、7、8歳の頃には、本を書くこと、映画の製作、何らかの科学者として働くことを人生に費やしたいと考えるようになっていた。行っていた映画の自主製作では、イギリスの脚本家のデイビッド=カンプトン*16の一幕物の映画化権利を購入したこともあった。 大学まで進学し、西オーストラリア大学で数学の理学士号を取得している。大学を卒業後はシドニーの映画の専門学校へ進学する。しかし自分が映画産業で働く気になれないことを理解し、4週間程度の在学の後に退学する。
 その後6か月ほどの仕事の無い期間を経て、1983からシドニーの病院で、病院付属の施設でプログラマーとして4年半働く。その後'87末に、パースに戻り、同系列の病院で再度働く。これらの病院で働いた経験については、イーガンは「物理科学を専門としてきたので、医療、生化学の知識を得る良い機会となった」と述べている。この頃からプログラマーの仕事との兼業の形で執筆活動を本格化し出し、'92からは専業作家として活動している。'83オーストラリアで出版されたアンソロジーに収められた「Artifact」が作家デビュー作となっている。
 科学小説、SF小説を幼少期から親しみ、10代の初めの頃はアシモフ*17、クラーク*18フィリップ・K・ディック*19J・G・バラード*20などを読んでいた。特に興味を持ったのは、15歳頃に読んだカート=ヴォネガット*21とラリー=ニーヴン*22で、それぞれの著者での特に好きな小説は「スローターハウス5」と「プロテクター」を挙げている。その後10代終わりから20代初めにかけては、ウィリアム=ギャディス*23やトマス=ピンチョン*24などのSF以外の小説を読むようになるが、グレッグ=ベア*25のブラッド・ミュージックを読み、再びSF小説に惹かれるようになったという。
 初期の頃にはSFの他にホラー寄りの作品を執筆していたが、'89SF雑誌『インターゾーン』に掲載された「キューティ」に対して同雑誌編集長であったデイビッド=プリンゲルからの薦めをきっかけに、全面的にSF小説に取り組むようになった。イーガンは「あの小さな後押しが、次のクライヴ=バーカー*26になろうとするような、もう十年費やそうかという徒労から救ってくれた!」と述べている。(wikipediaより修整引用)


 イーガンは実は『白熱光』とSFマガジンに載ってたそのスピンオフ作品くらいしか読んだ記憶がないのですが、個人的には彼の作品の批評は『バーナード嬢曰く。』の神崎しおり嬢の発言「みんな実は、結構よくわからないまま読んでいる……」に尽きるんじゃないかと思っております。人生分からないことは分からないままでそこで立ち止まらず、とりあえず横に置いて次に進む勇気が必要だということを教えてくれる作者だと思います。・・・とここまで書いたところで「しあわせの理由」もイーガン作だったことを思い出した。あれは普通に読みやすいオールタイムベスト級の名作です。

やさしき心に重すぎる苦しみに出会ったら

 イーガンのような難解な作風も嫌いじゃありませんが、やはり藤子・F・不二雄のSF短編や仮面ライダーBLACK RXのような子供でもしっかり楽しめてそれでいて少し背伸びできた気になれる作品こそが真の名作なのだとつくづく思います。そう考えると、宮内タカユキが主題歌を歌う特撮群や藤子アニメの再放送を飽きるほど見れた少年時代は実に幸福だったんだなあと改めて。共通体験としての子供番組潤沢に供給し続けることこそ歴史的使命を終えつつある地上波放送に残された数少ない社会的役割の一つではないでしょうか


光の戦士

帰ってきた今日の一行知識

藤子・F・不二雄の会社員生活は3日しか持たなかった

製菓会社勤めで手に怪我するとマンガが描けなくなると自主退職。新聞社に馴染んで上京直前まで記者としてのキャリアをとるか漫画家に挑戦するか悩んでいたA氏とは好対照ですね。しかしよく作風も性格も正反対のこの二人がコンビ組めたもんだ

*1:現・小美玉市

*2:読みは芸名と同じ

*3:代表作:「シャンプー王子のこもりうた」、「泣きながら生まれて」、「ハチのひとこと」他。

*4:代表作:「おっぱいがいっぱい」、「Moon Revenge」、「シークレット カクレンジャー 」他。

*5:代表作:「桃色吐息」、「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」、「タッチ」他。

*6:代表作:『銭形平次』(1987)、『仮面ライダーBLACK』、『五星戦隊ダイレンジャー』(音楽)他。

*7:EPレコード

*8:レコード・カセットテープ・Blu-Rayは除く

*9:没年は管理人追記

*10:藤子不二雄Ⓐ。大垣女子短期大学客員教授。元藤子不二雄。代表作:『少年時代』、『忍者ハットリくん』、『怪物くん』他。

*11:治。虫プロダクション初代社長。勲三等瑞宝章。父粲、母(服部)文子。代表作:『鉄腕アトム』、『ブラック・ジャック』、『火の鳥』(漫画)他

*12:藤雄。フジオ・プロダクション代表。父藤七、母リヨ。代表作:『天才バカボン』、『おそ松くん』、『ひみつのアッコちゃん』(漫画)他。

*13:石森プロ初代代表取締役。勲四等旭日小綬章。父小野寺康太郎、母カシク。代表作:『仮面ライダー』、『サイボーグ009』、『HOTEL』(漫画)他。

*14:邦訳:空想科学

*15:同:サンフランシスコ

*16:代表作:『The life and death of almost everybody』、『Time-sneeze; a play』、『Little brother: little sister ; Out of the flying pan : two plays 』(脚本)他

*17:Isaac Asimov。父ユダ・アジモフ、母アンナ・レイチェル。本名:イサアーク・ユードヴィチ・オジモフ。代表作:『ファウンデーション』、『われはロボット』、『神々自身』(小説)他。

*18:Sir Arthur Charles Clarke代表作:『2001年宇宙の旅』、『幼年期の終わり』、『宇宙のランデヴー』(小説)他。

*19:Philip Kindred Dick。代表作:『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『高い城の男』、『流れよ我が涙、と警官は言った』(小説)他。

*20:James Graham Ballard。代表作:『クラッシュ』、『太陽の帝国』、『残虐行為展覧会』(小説)他。

*21:Kurt Vonnegut。代表作:『タイタンの妖女』、『猫のゆりかご』、『スローターハウス5』(小説)他。

*22:Larry Niven。代表作:『リングワールド』、『魔法の国が消えていく』、「中性子星」(小説)他。

*23:William Gaddis。代表作:『JR』、『自己責任の遊び』、『カーペンターズ・ゴシック』(小説)他。

*24:Thomas Ruggles Pynchon Jr.。代表作:『重力の虹』、『V.』、『LAヴァイス』(小説)他

*25:Greg Bear。代表作:『ブラッド・ミュージック』、『天空の劫火 』、『凍月』(小説)他

*26:Clive Barker。代表作:『血の本 - Books of Blood』(小説)、『ヘルレイザー』、『キャンディ・マン』(監督)他。