脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『三国志 一』

【ポケカ】ナンジャモ 転売目的のやつ多すぎだろ…メルカリでさっそく高額転売される:ハムスター速報
スケールこそ小さいですが完全にバブルの狂騒再び。往時は絵画だったのが現代だとカードになってるのは進化か退化か。


 来週から再び鉄火場が始まることが目に見えてるので今週末はじっくりお休みモード。リラックスしすぎて社会復帰が難しいレベルにまで溶けちゃわない様気を付けます。

一度決めたら迷わない

三国志通俗演義
 元末から流行した長編歴史小説
 羅本*1の作。魏・呉・蜀の三国鼎立の史実をもとに物語化。宋代の三国志語りの台本が元代に平話に発展、これに加筆したもの。日本にも江戸期に伝わる。今日よく知られる三国志の話のもとはこれである。(『角川世界史辞典』より引用)


 昔別版で通読した覚えはあるんですが、今回は改めて岩波文庫版に挑戦。第一巻は桃園の誓いから董卓を殺害した呂布李儒に追いやられて中原を彷徨する辺りまで。後の主人公たる曹操劉備は、中盤以降の展開に備えて伏線張りまくる準備期間なので今回の主人公は実質暴虐の王董卓と、反逆の梟雄呂布のお二方。傲岸不遜なやりたい放題が序盤にしてラスボス感すら漂わせる董卓の大物ぶりと、場当たり的に右往左往してるのにアホほど強いので周りを知っちゃかめっちゃかにする呂布の小物ぶりとが実に痛快です。正直訳文は華麗さや緻密さには程遠いですが、牧歌的な語り口はなんとも癖になる中毒性を感じさせてよきです。という訳で、三国志好きなら一回原典にも当たっとこうよってことで、皆さんも是非ご一読を

涙溢れても傷が痛くても信じることをやめない

 これからは中国の時代ってことはわれら人文の徒が生涯をかけて賞玩してきた漢文学の知識が役に立つときが!って色めき立ったんですが、文化大革命で一回断絶してる所為か中華の方々はあまり自国の古典に興味関心もないようで・・・。となると、今度は先物買いでインド哲学ヒンドゥー神話に手を出してみるべきかしらん。そっち行って帰ってこれなくなった人沢山知ってるんで手を出すの正直怖いんだけどなあ。


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*1:字は貫中。山西太原の人。代表作:『水滸伝』・『三遂平妖伝』・『残唐五代史演義』(編纂)他。