1990年代のオタクの方が地獄だったぞ:哲学ニュースnwk
ヲタ趣味なんて、ごく当然に恥ずかしくて隠すべきスティグマでしたもんね。このblogの最初期も今から考えると信じれませんがヲタ趣味表明するの恐る恐るやってたのを懐かしく思い出します。
正月ボケが猖獗を極める中、世間は松も外れボチボチ通常営業へ。うん、全く社会復帰ができる気がしないけど大丈夫かなあ、これ。
悲しみを身ごもって優しさに育てるの女なら耐えられる痛みなのでしょう
武家の女性
幕末の水戸藩の下級武士の家に生まれ育った母・千世*1の思い出話をもとに武士の家庭と女性の日常の暮しをいきいきと描き出した庶民生活誌。動乱に明けくれる苛酷な時代の中で精一杯生きる女たちが巧みな筆致で描かれる。女性解放運動のすぐれた思想家であった著者*2が、戦時下の閉塞状況の中で書き下ろした名著。(岩波文庫表紙解説より引用)
Colabo騒動などで注目著しい女性救済運動の遠祖の思想を学ぼう、って訳で岩波文庫で出てた山川菊栄の『武家の女性』をチョイス。といいつつも、内容は幕末動乱期の水戸で幼少期を過ごした母の思い出話のまとめで思想的主張もほとんどなく、幕末期の民俗史料として超一級品の読み応え。女性っていうより子供の視点から見た中級武家の生活は実に貴重です。更に時代と舞台がちょうど天狗党と俗論党の血で血を洗う政争の真っ只中ですんで、あの争いが女子供からはどう見えていたのかって非常に興味深い視点も提示してくれます。以上、よくも悪くも山川菊栄の本と身構えて読むと思いっきり肩すかし食らいますが、そんな思想的バイアスで読むのを躊躇するのは損失と言って過言でない名著です。是非ご一読を。
つわものどもが夢のあとだね静かな波が打ち寄せてる
ここで個人的男女の性差と同権運動についての私見を少々。「女性には「出産」という独自の機能に大幅にリソースを割いてもらっているのだから、男性は女性を配慮庇護するのは当然。但し、社会って戦場に出てきて最前線に立つのであるのならば、性差も知能体力性格持病etcと同じ「個性」として、言い訳なく覚悟と責任を共有すべき」で、「そんなの極論なの知ってるから大人しく役割分担しようよう」が本音かな。賢明なる女性の皆さん、知っての通り男なんて、ちょっとおだてれば貢ぐのも自己犠牲も心から喜んで行うちょろい生物なんですから、上手くやって欲しいなあと。
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