脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『西遊草』

痛いニュース(ノ∀`) : コンビニトイレ公共化、オーナーの苦悩「掃除の負担が増すのに、お礼も商品購入もない」 - ライブドアブログ
車で外回りやってると実感するんですが、コンビニって休憩所としてほんと必要不可欠なんですよね。いつもお世話になってますです、はい。


 GW前半戦終了。ああ仕事したくねえなあ。


競馬成績・・・R4収支-34680

だから旅に出た旅に出た明日という名の街をめざして

西遊草
 幕末の尊攘派の志士清河八郎*1(1830-'63)は、山形庄内の素封家の生まれで俊秀の儒学者安政2年、母親*2を連れて善光寺から名古屋に出て伊勢参りを果たし、さらに関西・四国・中国を回り、江戸を経由して帰郷という半年間の大旅行をする。本書は旅の宿で毎夜欠かさず記した旅日記で、当時の旅の実際、各地の風俗習慣を克明に綴って極めて興味深い。(表紙解説より引用)


 寺田屋の変・新選組と幕末史の中でも飛び切り血腥いのの原因を作ったとびっきりの策謀家清河八郎の著作を見つけましたので読んでみました。感想は一言にして悉す曰く、「意識高い系の親孝行旅行感想ブログ」。正直読んでる間中コレジャナイが頭の中をぐるぐるしてました。ついでに言うと、書かれた時期が安政二(1855)年と、彼が本格的に策動し始める5年も前。なので全体に漂うワナビー感に親近感がわくやら共感性羞恥が沸き起こるやらと。とは言え、そんなこっちの勝手な了見違いをさておけば、詩情に満ちた一級品の旅行記。後に口先三寸で回天の立役者になるだけあって、文章と構成の上手いこと上手いこと。内容自体は愚にもつかない観光雑記な割には意外と読めます。という訳で、鬼才清河八郎の遺した一冊、話の種に一度いかがですか?

僕の足が流れる雲を追いかけたいと言うのです

 旅行記はやっぱり知ってるとこ読むのが一番だよねと。あまりなじみのない地方は正直退屈でしたが、広島京都東京あたりの土地勘あるあたりのパートは非常に面白く読めました。やっぱり机上だけではなく現地を知るってのは大事ですね。


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*1:正明。清河塾代表。父斎藤豪寿、母(三井)亀代。安積艮斎・千葉周作に師事し文武を極める。桜田門外の変を期に志士活動に傾注し、倒幕運動の九州遊説を行い寺田屋の変を招く。急務三策の献策を松平春嶽に容れられ浪士組を結成し朝廷に建白書を提出。その急進的尊攘思想を幕府に憎まれ佐々木只三郎らにより粛清。

*2:亀代。斎藤豪寿夫人。父三井弥吉。