脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『のぼうの城』

【悲報】スパロボシリーズ、もう新作が絶望的になる | やらおん!
人後に落ちない信者だったんですが、『スーパーロボット大戦30』の出来は擁護のしようがないくらいにひどかったですからねえ。


 コロナも明けて営業モードになった途端にお座敷がかかる機会が急増。ノープランで予定放り込んでて気づいたら今月末飲み会4連荘の予定に・・・。さあ生きて誕生日を迎えられるかしら。

ああ戦いにこだわって敗れ行く定めでも

 時は戦国嵐の時代・・・の掉尾を飾る豊臣秀吉による関東征伐。その一環として、武州忍城にてある戦いの火蓋が切られようとしていた。あなたより攻めるは、豊臣秀吉の側近として高松城の水攻めを再現せんと企む石田治部少輔三成。こなたで守るは、領民より「のぼう様」と蔑まれ愛される忍城城代成田長親。絶対に負けられない戦いが今始まる。


 前に読んだ『村上海賊の娘』が面白かった和田竜の過去作に挑戦。感想としては相も変わらず凄まじく読みやすい歴史もの書くなあと。忍城の戦いというマイナーメジャーな題材を上手く換骨奪胎して現代ものの完成で読めるエンタメ小説に仕上げてます。特に昼行燈を地で行く愛すべき鈍愚を主人公に抜擢するセンスは見事というしか。他に脇役から敵役まで全員きちんとキャラ立ってて活き活きと羽ばたいてるのは拍手喝采。『成田軍記』とかのわずか数行の記述をよくぞここまで膨らませるもんだと。現代人口に膾炙している戦国時代の英雄豪傑たちのエピソードもきっと元はこうやって二次創作の羽を奔放に広げまくった結果の産物なんでしょうね。という訳で、理屈抜きにぶっちぎりで面白く読みやすい痛快娯楽時代活劇。肩の力を抜いてお気楽にどうぞ。

ああ仮初の夢でもないよりはましさ

 「大勢は決してる中において、蟷螂の斧としりつつも徹底抗戦」ってどうしてこう日本人の琴線に触れるんでしょうか。そらこんな民族性だったら損切りとかできないよなあ。日本人に投資と全面戦争が向かない理由が何となくわかった気がします。


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