痛いニュース(ノ∀`) : 「立憲共産党」がトレンド入り→立憲公式「『立憲共産党』という政党はありません、共産党さんにも失礼です」 - ライブドアブログ
「批判するなら政策にしませんか」ってどの口が言うんだか。とは言え、下品なのは確か、正確に「野合」って言ってあげましょう。
覚悟はしてましたが、ここ避暑地だけあって寒いのなんの。なんと早くもエアコンつける羽目にほんの10日前までクーラーつけてた気がするんだけどなあ。
競馬成績・・・R3収支-36280
- 菊花賞・・・本命ステラヴェローチェ-1900
- 富士S・・・本命ロータスランド-100
- 新潟牝馬S・・・本命ソフトフルート+110
- ブラジルC・・・本命グレートタイム+90
- 大阪スポーツ杯・・・本命ウルトラマリン+10
- 寺泊特別・・・本命フラーズダルム-100
視界全部奪うような打ちつけるスコールの中でも
山の上の交響楽
「私の作品は、この宇宙の中で、ただ一度だけ演奏されるべきものである。二度以上演奏されるようなことがあれば、それはすでに私の作品ではない。(中略)それゆえ、私の意図が完全に実現されるためには、無限の長さの―いや、少なくともこの宇宙の寿命と同じ長さの曲を書かねばならないのだ」by東小路耕次郎
『てのひらの宇宙』で読んで「中井紀夫」の名前を記憶に刻み込んだ一篇。なので伴名練が彼のアンソロを編むと聞いたときは欣喜雀躍したのを覚えています。再読の感想も変わらず、ドタバタコメディと抒情を両立してて見事だなあと。オーケストラの裏側お仕事ものとしても多分一級品です。
暴走バス
「あそこにいるみなさんは、あのバスに乗っている方の関係者ですか」by才田
「ひかりより速く、ゆるやかに」のオマージュ元。高速バスの低速化とそれをとりまく人々って奇想は見事ですが、物語としてはちょっと消化不良感が否めません。中年の哀愁と諦観が支配する本作を、少年少女のきらめきと希望の物語に昇華した編者の豪腕に感服しかりです。
殴り合い
「話したことがなかったかな。むかしはしょっちゅう、殴り合いを見たんだよ。道を歩いてるとするだろう。すると横丁からふたりの男が飛びだしてきて、いきなりぼかすか殴り合いをはじめるんだ。おれの目のまえで」by谷口英二
藤子・F・不二雄の絵柄で脳内再生余裕。実に馬鹿馬鹿しくも結構シリアスなテーマで名状しがたい読後感が残ります。
神々の将棋盤~いまだ書かれざる「タルカス伝・第二部」より
「おれは世界のあらゆる場所に存在する。火山の噴火に巻きこまれてこうなった。くわしくは本篇を読んでくれ」byトカマク
奇想というか、常識はずれの世界で淡々と生きる市井の人々とそれに抗おうとする「英雄」を描くのが上手いなあと。
絶壁
「方向音痴で、上下がわからなくなるなんてことがあるの」byぼく
これもよくぞ思いついた!の一篇。よくこの主題で友情と恋愛を描けたなあと感心。
見果てぬ風
「残念ながらここは世界の果てではない」byクマオシ
見事な大河ロードストーリー。人生とはを考えさせられる一篇です。そんな小難しいこと考えなくても十二分に面白いですが。
花のなかであたしを殺して
「あのね、ババトゥンデ、あたしを殺して」byカエ・マノノ
表題作を除いた本巻一番のヒット。シニカルな語り手と純粋無垢な少女の対比とその間にわだかまる凄絶な文化的相違の河の描写が見事。知れ切った結末に向けて淡々と進んでいくのはなんとも切ない読み味でした。
死んだ恋人からの手紙
あくび金魚姫。変わりないですか。byTT
これまたテクニカルな。手紙の時系列いじるだけでこれだけ見事な文学にできるんだと感心しきり。
きっとさらわれ流れるのは言い訳と迷いだけよ
単純にアンソロとしても見事な完成度なんですが、巻末の解説「奇想と抒情の奏者―中井紀夫の奇跡」で作家解説本としても史料的価値が絶大。挙句の果てにラストの追記「校了直前になって、十四年ぶりとなる中井紀夫の新作短篇が二一年六月発売の『秘密 異形コレクション』に掲載されるとの報が飛び込んできた。伝説の作家は、今ここに帰還した」の一文で一冊の物語としても完璧とまあどこまでやれば気が済むんだと開いた口が広がりません。これからも続々と埋もれた名作でアンソロ編んで欲しいのですが、新作小説も喉から手が出るほど読みたいんだよなあ。マルチな才能持ちを推しに持つと贅沢な悩みが生れてしまうものなんですね
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