脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『北斎富嶽三十六景』

退職代行とかいう情弱向けサービス:ハムスター速報
経営側からだと「頼むから辞めてくれ」ってレベルの社員の方が多いので基本万歳三唱で送り出すと思います。


 アニメも小説も相当根性入れないと最終回見れないタイプの人間としては、引っ越しや葬式のセンチになってる暇がねえって忙しさで哀しみを上書きするやり方は人類の叡知の結晶だと思う。

富士山にこだわって描いた46作(←実は)

富嶽三十六景
 葛飾北斎*1の代表作として知られる富士山を画題とした浮世絵版画の揃物。藍摺を主版(輪郭線などの版)とした本編36図と主版を墨摺に代えた続編10図との全46図からなる。
 1831~刊行が開始され、浮世絵風景画のブームを招来する。「凱風快晴」(通称「赤富士」)、「神奈川沖浪裏」はとくに有名。(『岩波日本史辞典』より引用)


 かの有名な葛飾北斎の『富嶽三十六景』を解説した一冊!と言おうとしたんですが、はっきりよく知ってたのの上記にもある「凱風快晴」と「神奈川沖浪裏」位しかなかったやの巻。全46作品を丁寧に解説してくれてる良作なんですが、解説で「現実にはこんな風景はない」とか「動きのディフォルメがひどい」だの「名所でもなんでもないのにどんなチョイス」とか好き勝手に書かれてて、北斎のフリーダムっぷりがというか逆張り大魔神っぷりがよく分かってほっこり。正気にては大業はならじってのはこういうことを言うんですかね。

偉人ですか?奇人ですか?

 お高くとまったメインカルチャーはグデグデの三流だけど、サブカルチャーは世界に通用するオリジナリティーを誇るってのは日本文化のお約束。江戸時代の浮世絵に続いて、現代の漫画やアニメもその道を辿っています。ただ最近調子に乗ってメインカルチャー面しつつある気がするのがちょっと心配。歌舞伎も落語もそうでしたが、お上品なメインカルチャーに堕するとそこでもう魅力はほぼなくなりますよと。


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*1:父中島伊勢。別名:勝川春朗・宗理・戴斗・為一・画狂老人卍。代表作:『北斎漫画』(絵手本)、『諸国瀧廻り』・『琉球八景』(錦絵)