脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『「文芸春秋」にみる昭和史3』

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去年の7-Pay騒動と言い、業界最大手はデジタル決済がらみでやらかさなあかん決まりでもあるんですかねえ


 我が社に喉から手の出るくらい欲しい急な依頼が一件。・・・どうして選りに選って前後半月見渡してもそこしかない別の依頼でパンパンな日指定で来るんですかねえ(嘆息)


聖剣ⅢToM進捗

「文芸春秋」にみる昭和史〈第3巻〉

「文芸春秋」にみる昭和史〈第3巻〉

  • 発売日: 1988/05/01
  • メディア: 単行本

何度も今日を鏡台の裏に隠した

 世相を映す鏡、それは雑誌。日本を代表する国民的言論紙『文藝春秋』が描く昭和の世相。あなたはこの時代どう生きてましたか?


 大正十二年創刊の伝統を活かし切ったシリーズ。最終巻の本巻は昭和四十六年から昭和六十二年まで。精油ショックから立ち直りバブル期の繁栄を迎えるまでの足跡が残されています。折角なので各年ごとの印象に残った記事を一つずつ紹介。


・昭和四十六年「トモさんのえげれす留学」・・・ヒゲの殿下こと三笠宮寛仁親王の留学体験記。赤裸々な文体は実にお人柄を感じさせて◎。佳子さまもおんなじ感じで留学記兼馴れ初めを書いてくれないかなあ
・昭和四十七年「わたしの憂国」・・・横井庄一さんの帰国後半年たっての感想。朴訥な性格が伝わってくる文調が実に魅力的。とは言え、後知恵の知識に大分汚染されつつあって「タイムカプセル」としての価値は大分薄いのが残念
・昭和四十八年「わが子・玲於奈」・・・ノーベル賞を受賞した江崎玲於奈博士の御母堂の手記。うん、玲於奈なんてキラキラネームつける親ってのはやっぱ頭ぶっ飛んでんだなあと
・昭和四十九年「小野田少尉発見の旅」・・・小野田寛郎少尉を発見した冒険家鈴木青年の手記。小野田少尉の戦闘モードの時の冷徹振りと、気を許してからの気のいいおっちゃん振りの落差が印象的。
・昭和五十年「サイゴン特派員は何を報道したのか」・・・毎日新聞特派員がサイゴン脱出の顛末を書いた手記。日本人特派員たちの無能というかやる気のなさが実に惨めです
・昭和五十一年「田中角栄は悪いと思うか」・・・国会議員と国民にロッキード事件や思想信条のことをきいたアンケートの集計分析記事。各党ごとにかなり特色が出ていて興味深い。今の政治家にもおんなじ調査やってみて欲しいなあ
・昭和五十二年「五つ子の父としての一年間」・・・5つ子が生まれて一躍時の人となったNHK記者の手記。とにかくマスコミのクソっぷりが目立ちます
・昭和五十三年「東京教育大学への挽歌」・・・最後の東教大教授穂積重行氏の回顧談というか恨み節。気持ちはわからんでもないですが、もう少し協力的にしないと・・・。大学組織自体が日陰者の冷や飯喰らい扱いされるようになった理由がわかる気がします
・昭和五十四年「新『軍備計画論』」・・・国防に関する一大論争を巻き起こした論文。平和ボケもここまで来たかと慨嘆。
・昭和五十五年「ジャイアンツ』と私」・・・巨人軍監督の座を石もて追われた長嶋前監督の手記。理路整然としゃべるミスターにものすごい違和感が。
・昭和五十六年「モスクワ市民への直通電話」・・・モスクワの一般庶民に無差別電話をかけてアンケート取ろうって狂気の企画。相手の都合とか迷惑とか一切考えないその姿にはむしろ清々しさすら覚えます。
・昭和五十七年「赤字国鉄をどうする」・・・国鉄分割・民営化の答申を出した臨調の責任者と井上ひさしの対談。後知恵で見るとローカル路線の切り捨てが地方の衰退につながったのを知ってるのですが、それにしたって井上ひさしが感情論に終始しててトホホ。やっぱり小説家を政治にかませちゃあかん。
・昭和五十八年「異常人気の『おしん』考」・・・伝説の番組おしんをテーマに各界のファンの方々に語ってもらった記事。なんだか「あまちゃん」騒動を思い出させます。
・昭和五十九年「スキゾ・キッズの勝手にしやがれ」・・・今を時めく若手学者浅田彰田中康夫両名による対談。日本における反知性主義の淵源がここにあります。そらこいつらが文化人とかインテリとか名乗るなら、それは唾棄すべき軽蔑の対象にもなるわ
・昭和六十年「地獄からの生還」・・・日航機墜落事故の生存者の手記。淡々と語られる事故直後の状景や過去の情景が逆にこらえきれない涙を誘います
・昭和六十一年「東京サミット大江戸警備日記」・・・天皇在位六十年式典⇒東京サミット⇒チャールズ皇太子夫妻来日の地獄のコンボを潜り抜けた警察庁長官の手記。このころはまだ極左ゲリラが元気だったんだと感心。とまれお疲れさまでした。
・昭和六十二年「闘病日記・最後の七日間」・・・石原裕次郎の最期をみとった夫人の手記。とにかくマスコミの腐れ外道っぷりが印象に残ります

映る私は何回も瞬きしては変わる心に簡単に動揺したわ

 やっと読み終えた。昭和って波乱万丈の時代だったんだなあと改めて。平成も変わらず激動でしたが、令和はどんな時代になるんでしょうか。しょっぱなっからえらいことになってますけど・・・。

私以外私じゃないの(通常盤)

私以外私じゃないの(通常盤)


ゲスの極み乙女。 - 私以外私じゃないの

帰ってきた今日の一行知識

小野田少尉横井庄一さんがグァムで発見されたことも知っていた

トランジスタラジオで日本の放送傍受してたそうで・・・。それでもかたくなに作戦続行する辺り執念というか狂気というか