脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『横浜駅SF』

【主犯格】テラスハウスMC山里亮太さん、自殺した木村花さんは負け犬だと断言。これはいけない: ヤバイ!ニュース(・∀・)
メンタル弱めの人にヒール役を押し付けた制作サイドがすべての元凶で間違いありません。


 非常事態宣言解除を前に街は早日常を取り戻しつつあります。おかげで満員電車と渋滞もほぼ従前通りに。ああ、首都圏の人口3分の1くらいに減らねーかなあ(暴論)


競馬成績・・・R2収支-29280

  • 優駿牝馬・・・本命デアリングタクト-840
  • 平安S・・・本命ゴールドドリーム-440
  • メイS・・・本命ソーグリッタリング+70
  • 韋駄天S・・・本命カッパツハッチ-100
  • 鳳雛S・・・本命テーオーケインズ-100
  • 大日岳特別・・・本命ブラックダンサー-100

DQⅪS進捗

  • 導師の試練・天啓の谷探索中。称号:名高き勇者

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

  • 作者:柞刈湯葉
  • 発売日: 2016/12/24
  • メディア: 単行本

街の灯りがとてもきれいね

 自己増殖を続ける横浜駅に本州の99%を侵食された遠い未来の日本。横浜駅の浸食を免れた数少ない地九十九段下に住まう青年ヒロトはひょんなことから18きっぷを手に入れ横浜駅構内への侵入に成功する。彼の5日間の旅は何処へ辿り着き何を残すのか。


 4-5年前に話題をさらった伝説の怪作を今更ながらに読んでみました。感想はただ一言、良くも悪くもポスト伊藤計劃の時代は終わり新たな潮流が動き始めたんだなと。ネットミームに通暁していることがひしひしと伝わってくる数々のパロディやくすぐりに、奇想天外ながらも衒わず王道をいくいい意味で作者のどや顔が浮かんでくるような常識を揺さぶられるような奇想は、自分たち世代がフロントランナーを後進に譲ったんだと否応なく自覚させてくれる鮮烈な読書体験を提供してくれます。まあそんな小難しいこと言わなくても、直交座標偽装システム通称ICoCarとかの膝が砕けるような脱力もののネーミングとか、本州を覆いつくしてるものの正体が「横浜駅」ということを除けば王道ど真ん中の少年のロードムービーとか、純粋にエンタメとして超一級品ですので普通におすすめです。実にキャッチーなタイトルや設定は一般人の方の興味も引きやすいと思うので是非布教してみてください。

あなたとふたり幸せよいつものように愛の言葉を

 柞刈湯葉が本作をものにして以来、伴名練、草野原々、石川宗生、三方行成etcと多士済々な新世代のSF作家たちが頭角を顕し、活況を呈しつつある日本SF界。当分読む本には困らなそうでうれしい悲鳴です。願わくはこの活況が一時的なブームで終わりませんことを。


ブルー ライト ヨコハマ いしだ あゆみ 昭和歌謡

帰ってきた今日の一行知識

横浜駅は誕生以来今まで改装工事が途切れたことがない

本作品のアイデアの根幹をなす事実ですね。まあ日本の主要駅のほとんどは同じ状況な気もしなくはありませんが