脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『壮烈拉孟守備隊~玉砕に殉じた日本軍将兵の記録』

【文芸】<”減り続ける社会人の読書量”>半数近くが「全く読書をしていない」理由は?「本を読む時間がない」「動画の方が面白い」 : 育児板拾い読み
紙媒体はお察しですが、SNSやメールまで含めれば、有史以来でもトップクラスの頻度と量、文章の読み書きしてると思うけどなあ。


 社長なはずなのに、面白いことは何でもやろう派のスポンサー様と職人気質で保守的な現場との板挟みの中間管理職の役割が板についてきました。みんなもっと人の気持ちを忖度しようよう。


DQⅪ進捗

  • エスト「大切な贈り物」クリア・称号:モンスターバスター。

壮烈拉孟守備隊―玉砕に殉じた日本軍将兵の記録 (光人社NF文庫)

壮烈拉孟守備隊―玉砕に殉じた日本軍将兵の記録 (光人社NF文庫)

元気だせって言われたって身体の底までカラだって

 拉孟・騰越・ミイトキーナ・平戞・・・北ビルマの地でインパール作戦の第三十三師団の退却の捨て石となって玉砕に殉じた英霊たち。彼らの無私なる無謀を嗤う資格は我らにはない。


 また牟田口か。日本版神曲があったら絶対にコキュートスで永遠の責め苦を味わわされてるはずの牟田口&辻の無能な働き者コンビ被害者の会の奮闘記。太平洋の島々ばかり語られがちな玉砕戦が北ビルマでも繰り広げられてたんだよって訳で、結構個人的に新鮮な題材で楽しく読めました・・・となればよかったんですが、なんせ著者が文章下手すぎてまあ目が滑ること滑ること。メリハリのない固有名詞と数字のダラダラとした羅列、伝えたいテーマの工夫の一切感じられない同義反復、自分の実力を一切顧みない詩的(笑)な表現、時系列の混淆に話の脱線、挙句の果てには閑話休題のごとにひと昔のバラエティー番組のCM明け並みの露骨さで繰り返される全く同じシーンとお手本のようなド下手な文章。冗談抜きに同じ題材を別の人の筆で読みたいと強く感じました。戦記物は比較的文才が必要のないジャンルだと思ってましたが、物事には限度ってものがあるんですね。

泣き虫だって言われたってなんだか涙とまらない

 罵詈雑言はさておき、通底する玉砕への無条件賛美は流石に引きました。こんな奴がいるから戦争の美化って言ってサヨクの皆さんが騒ぐのかとちょっと納得。悲劇を美しい物語に代えて語り継ぐのは日本文化の美点ですが、それを招いた愚行まで肯定しちゃうと全く話は別ですよ。味噌と糞を一緒くたに語らないようにしましょう。

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帰ってきた今日の一行知識

旧日本軍では増援要請は禁忌だった

うん知れば知るほど滅んでよかったって思える組織だ。つーか現代日本ブラック企業ってまんま旧軍と同じことやってんのね