ゴーン逃亡劇、面白すぎる:哲学ニュースnwk
日本の関係者は全員正月返上、アメリカと中東は第三次世界大戦一触即発と全方面から「このシャレにならん時期になにしてくれとんじゃ、ワレ」とぶちぎれられてるのが容易に想像の着く大参事。さあ元名経営者の未来はどっちだ。
1週間弱の正月休みもあっさり終了。自分は週明けからきちんと仕事モードに戻れるでしょうか。正直大分心配です。
- 作者:三島 由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1960/12/13
- メディア: 文庫
儚いものこそが、美しいものであった。
東大法学部の3回生宝部郁雄と大学の門前に店を構える古本屋雪重堂書店の看板娘木田百子。郁雄の卒業まで1年3か月の長い婚約期間を宿命づけられた二人の身に降りかかる様々なトラブル。初々しく真面目な二人はこの試練を乗り越えられるのか。
三島由紀夫が描くぶっちぎりの恋愛コメディー。途中で登場人物増えたり唐突に設定が追加されたりメタネタが挿入されたり、毎月に起きた出来事を紹介するって形式なのにイベントの途中で翌月に続いたりと実に手なりでその場の勢いで書いたんだなあというのがよく分かります。それでいて十二分に面白くブンガクしてるんだから脱帽の一語。一応内容は犬も食わない「倦怠期」の微笑ましい夫婦喧嘩なのでお気楽ご気楽に読めます。とりあえず後の『春の海』の清顕が思いっきりやらかす、「順調すぎて面白くないからわざとNTRやって緊張感を取り戻そう」って謎の思考回路の萌芽が見られるのが三島文学の分析的には有意義でしょうか。正直登場人物全員、お互いの従兄と叔父がそれぞれ逮捕されて新聞沙汰になってるのに「これでお互い様だね、てへぺろ」で済ますような浮世離れしてるというか、「なんだかなあ」の苦笑を禁じ得ない難儀な方ばかりですので、心に余裕があるときにでもどうぞ。イライラしてるときに読むときっと本を投げつけたくなると思います。
等身大の自分なんて何処にも居なかった
何も高尚なだけが名作の条件じゃあないよね。って訳で、たまには文豪のこういった肩肘の力を抜いた娯楽作品を読むのも実に面白いものがあります。こういった「油断」した作品にこそ作者の本音が表れているのではないでしょうか。
- アーティスト:パスピエ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2016/07/27
- メディア: CD
パスピエ - 永すぎた春, PASSEPIED - Nagasugita Haru