脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ビゴーが見た日本人』

国難にあってもの申す!! : 香港区議会選、民主派が地滑り的大勝 議席の約9割を獲得[11/25]
そら必死こいて弾圧もするわなと納得しかけてしまった今日この頃


 今年一番の大きな山まであと1週間。おれこの仕事終わったら遊びまくんだ。


競馬成績・・・2019収支-39790

ビゴーが見た日本人 (講談社学術文庫)

ビゴーが見た日本人 (講談社学術文庫)

孤独の胸に灯をともし御言葉に我が身染める神よ!

ビゴ George Bigot
 1860~1927年。フランスの画家。
 パリに生まれる。1883日本の美術研究のため来日。美術研究のかたわら、特異なさし絵を発表。『郵便報知』紙、『改新新聞』紙、『繋思談』(藤田鳴鶴*1訳)、『想夫恋』 (佐野尚重訳)に掲載。'87漫画雑誌『トバエ』を創刊。'90『トバエ』廃刊後、漫画帳『トバエ・スポーツ,1890』を発表。明治時代の日本の時事問題・民族的風習を描いた。日清戦争のときフランス新聞通信員となる。'99帰国。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)

 みんな教科書で一度は見たことがある風刺画の名手ビゴーのことを書いた本。と言っても伝記的分析というよりは作品の紹介という体で膨大な作品群のなかから100点を紹介してくれています。以下印象に残ったの感想箇条書き。

  • 第15図「珍奇―人のよさそうな商人」・・・和服は多少腹が出てる方がよく似合うってのを見事に描写してます。おれもそろそろ和装も考えてみようかなあ
  • 第25図「商売―ごろつき」・・・無性に色気がにじみ出てるのが凄い
  • 第43図「排便スタイル―鹿鳴館の控えの間にて」・・・鹿鳴館に動員された芸者衆(多分)のオフショット。はすっぱな姐さん方の姿が素敵
  • 第49図「色眼鏡―やたらと眼鏡をかける日本人」・・・西洋人の日本人へのパブリックイメージはこの頃のままで固定されてるのがよく分かります
  • 第58図「働く女―漁村の女」・・・脚絆姿の女性の後ろ姿が実に鯔背

すべての過去をなくした街永遠に誓おう

 「ビゴーは不平等条約のの改正で在日外国人の特権が廃止されるのが嫌で世界に向けて日本のネガティブキャンペーンをしてた」という「事実」が実に衝撃的。なんだか現代の日本の病理そのままですね。獅子身中の虫ってのは早く下さないといけません。

BIG-O !

BIG-O !


BIG-O!/永井ルイ

帰って来た今日の一行知識

相手の表情を読み取るとき、日本人は目元の、西洋人は口元の、動きを重視する

それで日本人はマスクをして西洋人はサングラスかけて、それぞれお互いにとっても奇異に映るんですね。なんだか納得。

*1:茂吉。福沢諭吉に師事し、郵便報知新聞の主筆となる。その後、政界進出し、衆議院議員日本橋区会議員・東京市会議員などとして活躍した。