脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『三体』

痛いニュース(ノ∀`) : 娘に「実はわたし、プリキュアなの」と言われたとき、親はどう振る舞うべきか? - ライブドアブログ
「実は昔お父さん(お母さん)も○○だったんだよ」でいいんでないんでしょうか。ちなみに自分の場合はジャスピオンでした。


 古い家なんでy多少覚悟はしてたんですが、最近屋根裏に同居人が増えました。多分、おネズミさま。可愛くて気立てのいい子だといーなー(ヤケクソ)


競馬成績・・・2019収支-47340

三体

三体

三つの心がひとつになれば一つの正義は百万パワー

 世界的な理論物理学者が次々と謎の自殺を遂げる事件を探るために「科学フロンティア」への潜入捜査をする羽目になったナノテク素材研究者汪淼を襲う怪現象「ゴースト・カウントダウン」。謎めいたVRゲーム『三体』。そして文化大革命で父を惨殺された天才天文学者葉文潔。これら三つの不可思議は何を指し示し、人類をどこへといざなうのか。


 全世界を震撼させた中華SF大作遂に日本上陸!という訳で、珍しくブームに乗って話題の『三体』を読んでみました。感想はただ一つ、「未翻訳の続編がある!?早く中国語勉強しなくちゃ!」。「高レベルで物理でぶん殴る」を地で行くような圧倒的クォリティで何の衒いも迷いもなく極上の知的興奮とエンターテインメントを両立されたらそら売れるし賞も総なめにするわとしか言いようがありません。
 正直それ以上の感想は蛇足に過ぎないのですが、一応個別の感想を垂れ流しとくと、文化大革命に翻弄された女流天文学者の数奇な運命を描く骨太な伝記パートに、ジャパニーズホラーチックなぬめりとした恐怖感が出色のゴースト・カウントダウンパートに、種々の陰謀の黒幕が判明してからのハリウッドアクションパートに、そして何より白眉はグレッグ=イーガンに娯楽性を足しこんだハードSFのお手本のような三体パートと一冊でいくつもの味が楽しめるバラエティパックぶりが非常に魅力的。個人的には三体パートを中心にこの物語はどこに向かうんだろうって漂流感が非常に楽しかったので、終盤王道のスぺオペに着地したのはちょっと残念だったり。とは言え、三部作の残り二冊も本作を超える圧倒的なスケールの超大作とのことなので、来年以降の邦訳を心待ちにしてます。さあこれで当分死なない理由ができたぞっと。

若い命が真っ赤に燃えて

 コケるコケるといわれ続けて早十年経った経済大国中国。香港デモやウイグル問題など政治的にはまだまだ「列強」への道のりははるか遠そうですが、文化においてはすでに間違いなく次世代のトップランナーになるだろうことをこの小説が証明しています。悔しいですけどチャイナ・アズ・ナンバーワンとの付き合い方をそろそろ本気で考えないといけませんね。バブル期の日本をイギリス他の旧大国勢はこんな目で見てたんでしょうか。ちょっとしんみり。

テレビアニメ スーパーヒストリー 11「少年徳川家康」?「アンデス少年ペペロの冒険」

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ささきいさお / ゲッターロボ! / ゲッターロボOP

帰って来た今日の一行知識

三体問題に一般解は存在する

但し無限級数で収束が極めて遅いため実用性は皆無とのこと。ラプラスの悪魔の出る幕は当分なさそうです。