脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ヒンドゥー教とイスラム教〜南アジア史における宗教と社会』

痛いニュース(ノ∀`) : 【動画】 バス運転手にクレームをつける老人に乗客のバスヲタ集団がブチギレ→老人を無理やり降ろす - ライブドアブログ
よくやった。


 毎年吉例敬老祭。今年は若い子たちに託して楽隠居モード。・・・任せるって結構しんどいのね。


競馬進捗・・・H28収支-23420

SRWOGMD進捗

閉ざされた世界はアヴァターラの世界

ヒンドゥー教
 Hinduism。インドの民俗宗教。本来、渾然とした宗教・文化の複合体に対する便宜的呼称でもある。ヒンドゥー梵語シンドゥSindhu(川、とくにインダス川)の転訛。婆羅門教が各地の土着信仰と融合し、4世紀頃、ヒンドゥー教として確立、その後、大乗仏教の影響も加わって5世紀から10世紀にかけて栄え、のちイスラム(回)教やキリスト教流入して一時衰退したが、19世紀に改革があってまた栄えた。呪物崇拝・アニミズム(精霊崇拝)・偶像崇拝・祖先崇拝・汎神教などの諸要素を含み、多くの派がある。インド教とも。神格としてはヴィシュヌ*1、シバ*2ブラフマー*3の三神が重要。(『世界宗教用語大事典』より引用)

イスラム
 イスラムアラビア語で「神に身をゆだねる(服従)」の意。610頃アラビアでマホメットムハンマド*4が創唱したのでマホメット教とも。また中国で回回教といったので回教とも呼び(回はウイグル)、回回はフイフイとも発音するのでフイフイ教とも。清真教の称もある。仏教・キリスト教と共に世界三大宗教といわれる。アラビアから中近東を中心に広がり、インドネシアからアフリカの大西洋沿岸諸国に及び、多くの国々で政治・経済面の重要役割を担う。唯一神アッラー*5を信仰し、偶像崇拝を禁じる。経典はコーラン。狭義はアラビアの民俗信仰にユダヤ教キリスト教を摂取しており、教義が法の体系でもある。信仰箇条としての六信(アッラーコーラン・天使・預言者・復活・審判を信ずる)、勤めとしての五行(信仰告白・祈禱・喜捨・断食・聖地巡礼を行う)とを説き、種々の戒律がある。スンニー派シーア派諸派からなる。中世に古代ギリシア文化を入れ、哲学・医学・地理学を発達させ、近代欧州文化に寄与した。イスラーム教。(『世界宗教用語大事典』より引用)

 表題からイスラム教とヒンドゥー教の宗教学的解説を想像したんですが、実際の内容はインドにおけるヒンドゥー教の発生史とイスラム教の受容史。岩波らしく高踏的な議論の連続なので、門外漢が読むにはちと、もといかなり辛い出来。もうちょっとヒンディーとイスラーム比較文化論的なノリにしてくれてたらもそっと読みやすかったんですが。取り上げられているテーマ自体は非常に興味深いものなので、しっかり予習してからどうぞ。

そろそろ戻ろうか自分だけのリグ・ヴェーダ

 21世紀はインドの時代!と謳われてから早四半世紀。まだまだ覇権国家への道程は遥かに険しそうですが、いつか来るであろうパクス・インディアを楽しみにしてます。偏狭な一神教徒や俗物の極みの共産主義者に善導されるよりは、なじみ深い多神教徒と仲良くする方がたぶんずっとましなはずです。

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帰って来た今日の一行知識

イスラム教徒は基本大のネコ好き
開祖マホネットからしアッラーとネコにかしづく忠実な僕だったのだからむべなるかな。これでイスラームと親交を結ぶべき理由がまた一つ増えました。

*1:विष्णु。三神一体論における三最高神の一柱で宇宙の維持を司る。

*2:शिव。三神一体論における三最高神の一柱で宇宙の破壊を司る。仏教に習合して大黒天、神道に習合して大国主命となる。

*3:ब्रह्मा。三神一体論における三最高神の一柱で宇宙の創造を司る。仏教に習合して梵天となる。

*4:Muḥammad ibn `Abd Allah ibn `Abd al-Muṭṭalib。イスラム創始者。父アブド=アッラーフ、母アーミナ。アッラーの啓示を受け、イスラームを説くも理解されずメッカを逐われる。以後教団は拡大を続け、アラビア半島を制圧。後のイスラム帝国群の基礎を築いた。

*5:Allah。イスラム唯一神。全知全能唯一絶対の存在。人間に認識できる如何なる物質や概念をも超越している為、偶像にその身を写すことはできない。