『つかめ！明日の大勝利～新ソード・ワールドRPGリプレイ集②』

　トラブル続きで全く先に進まなかった諸案件がようやく峠を越えてゆっくり芽吹き始めました。善哉善哉・・・と言いたいんですが、これ全部同時に動き出したらひょっとして俺死ぬんじゃね？

つかめ!明日の大勝利―新ソード・ワールドRPGリプレイ集〈2〉 (富士見ドラゴンブック)

作者: 秋田みやび,グループSNE,浜田よしかづ,清松みゆき
出版社/メーカー: 富士見書房
発売日: 2001/09
メディア: 文庫
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だけども君は帽子が似合う

金ダイジ少女の事件簿

「ファリス信者は、人々の悲嘆の声がたくさん積み重なると、人の法を超越することができるんです！」byイリーナ＝フォウリー

　常識人ポジションで影の薄かったマウナが自身のアイデンティティーを確立して独り立ちを始めた記念碑的な回。まあそのキャラが薄幸銭ゲバってのはいかがなもんかと思いますが。リプレイとして見ると、現実世界での知識を持ち込めず、キャラクターとしてわざと「愚かな」判断せんといかんってシチュエーションが大変だなあと

剣と荷馬車の神隠し

「わたしの脳内にあるグレートソードの刃の輝きが、すべての煩悩を払拭し、行くべき道を明るく照らし出してくれるのです……今のわたしは一味違う！」byイリーナ＝フォウリー

　真面目系純情少女というありきたりな正統派ヒロインが武器オタの暴走突貫重戦車系ヒロインへという唯一無二の個性へと見事な羽化を果たした（以下略）。以降本編だけで10巻、ノベライズやコミック化までされるという怪物的人気作になる運命が今この瞬間に定められました。他のキャラが基本受け身のツッコミ型のキャラ造形なので、一人こういった暴走特急がいてくれると助かりますよね。あとその裏で地味にヒースがあざといヒロインムーブやってるのが面白かったり。