脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『軍艦旗一旒に死す~日本軍艦25隻の生涯』

世田谷区二子玉川、水没 :哲学ニュースnwk
下町ならともかくハイソな街で決壊するとは


 台風なんとか峠を越えました。家の被害は雨漏りが少々のみ。ベランダの排水溝のこまめな掃除って大事なんですね。

軍艦旗一旒に死す―日本軍艦25隻の生涯

軍艦旗一旒に死す―日本軍艦25隻の生涯

憧れ抜錨未来絶望喪失別離いくつもの哀しみと海を越え

 武蔵・金剛・赤城・長波・山城・秋月・愛宕・榛名・神通・比叡・五十鈴・最上・神風・野風・羽黒・秋霜・清霜・瑞鳳・浜風・磯風・瑞鶴・長門陸奥津軽、そして大和。絶望の太平洋戦争を戦い抜いた25隻の軍艦たちの物語。


 海軍の戦記文学の大家吉田俊雄氏の太平洋戦争時に活躍した軍艦をテーマにした連載エッセイ。昭和三十年代前半という記憶も生々しい時期に描かれたエッセイだけあって、リアリティと作者の思い入れは他の類書の追随を一切許さぬ独走っぷり。まあ記憶に頼って書いてる分、話は飛びまくるし、用語や時代の雰囲気の説明に乏しくて半世紀後の読者にとってはかなり説明不足だったりとお世辞にも読みやすいとは言えないのがちょっと難点。ただそんな欠点を一掃して余りあるのが、その語り口の熱量。本当に海軍を愛し酸いも甘いも堪能しきった人が全身全霊をかけて語ってくれる「武勇伝」が面白くないわけがありません。理解じゃなく共感こそが読書の醍醐味の一つってわからせてくれる一冊ですよ。

塗り潰されても忘れないこじ開けるの見ていてよ

 やっぱり擬人化は偉大!上述の通り勢い任せで説明不足甚だしい本作を存分に楽しめたのはやっぱり艦これの木陰。彼女たちの顔があっさり浮かぶから碌な説明なしにポンポン出てくる軍艦名の洪水にも付いていけました。同じように乱立する美少女擬人化系ソシャゲがジャンルの入り口になってくれることを願ってやみません・・・が、それを期待するにも粗製乱造が過ぎるんだよなあ

TVアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』オープニングテーマ「海色(みいろ)」

TVアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』オープニングテーマ「海色(みいろ)」


AKINO from bless4「海色(みいろ) 」Music Video

帰ってきた今日の一行知識

太平洋戦争開戦時機動部隊の充実に力を入れていたのは実は日本

大艦巨砲主義の所為で負けたって誤解が多いですが、空母の重要性を正しく理解してたの日本くらいなんですよねえ。緒戦でその実力を見せつけすぎてアメリカがその価値に気付いて量産と研究に本腰を入れた瞬間質量ともに逆転されただけで。やっぱり工業力って偉大です。