脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『裏切られたベトナム革命~チュン・ニュー・タンの証言』

【検閲】再開されたあいちトリエンナーレ、中国顔負けの監視イベント化wwwwwwwwwwww:ハムスター速報
だんだん本性を隠す気もなくなってきたようで。


 段々と職場でも私の性癖が知れ渡ってきたようで、「もらった図書券6万円弱を5万5000円で買わんか」との有難いご提案。当然喜んで飛びついたのですが、年内これで足りるかなあ?

SRWT進捗

  • Expn第10話「魔の意志」アートルムと交戦開始。トップエース:イーグル=ビジョン@FTO

Ba mươi năm dân chủ cộng hòa kháng chiến đã thành công.

 南ベトナム民族解放戦線。この本は、民族の独立の為に命を懸けた彼らの想いがどのように踏みにじられたかの悲しい記録である。


 南ベトナム民族解放戦線の創立メンバーにして元南ベトナム臨時革命政府司法相のチュン・ニュー・タンが亡命後に語った半生記。インタビューを元に作者がベトナム戦争の簡単な経過と当時の状況を補足したものなんですが、インタビュー引き写しのパートと作者の作文のパートとの面白さと説得力、ついでにリアリティの差がえらいことになっててある意味笑ける一冊です。一応弁護しときますと、おそらく作者の同時代人のインテリ層にとってはベトナム周りの情勢および勢力図・利害関係なんてのは常識中の常識だったので説明のすっ飛ばし方が尋常じゃないだけなんだとは思いますが・・・。
 それにしたって記者上がりの文筆家の特性として読みやすいのに一切頭に入らない文章術は絶望と悔恨に打ちひしがれつつも後世の為につらい記憶を絞り出すタン氏の独白とは実に相性が悪い気がします。内容としては、統一達成後は連邦制である程度の自治権および実権を保持できると呑気に考えていた解放戦線側が共産党にいいようにやられて尾羽打ち枯らして逃げ出すっていう、全く燃えない上にかなり同情しづらい経緯なので、読み物としての出来は今一つ。とは言え、韓国と沖縄の皆さんは絶対に読むべき一冊です。なんせ明日は我が身なんですから。

Lời Bác nay đã thành chiến thắng huy hoàng.

 人生の教訓その一。「反権力を謳う左巻きな連中ほど実際に権力握ると最低最悪の独裁者になる」。権力ってのは取扱注意な劇物なんですから、幼少期からその扱い方を知悉した人間でないと使いこなせないんですよね。絶対悪みたいな扱い受けてますが、貴族制や世襲制はそういった意味では結構合理的なシステムだと思うの。


Như có Bác Hồ trong ngày vui đại thắng【大勝利の喜ばしい日にホーおじさんがいるようだ】

帰ってきた今日の一行知識

ベトナム人の名前は基本全員漢字で書ける

そういや朝鮮人と同じで名前は漢語調でしたっけね。「だったら漢字で書いてくれた方がおぼえやすい!」と思うのは中華文明の軛から独立できない奴隷根性の僻みでしょうか。