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喫煙者ではないんですが、これは流石に迫害や弾圧ってレベルに達してる気が・・・。
歴史は社会に出て役に立たないとお嘆きの皆さん、意外と結構活用できるもんです。例えば、ワンマンだけど実務は現場任せなオーナー社長をお持ちの中間管理職の方は、1920〜40年頃の日本近代史なんてのはとても参考になりますよ。政党と軍部、硬軟正邪どちらのアプローチをするにせよ、「天皇陛下」の扱い方は今でも全く変わりません。
SRWV進捗
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: 単行本
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帰ろうかもう帰ろうよ茜色に染まる道を
歸郷
「冬子でいいずら」by古越庄一
世界に絶望した行きずりの男と女が淋しさをなめ合ってそのまま心中へ・・・っていうよくあるっちゃあよくあるパターンのお話。それをこれだけ美しい物語に仕立てあげれるんだから、やっぱり浅田次郎は大したもんです。
鉄の沈黙
「職工です。旋盤を回しとりましたんで、砲兵てことになったらしいだけどね。そんないいかげんな話ないわな」by渡辺上等兵
大勢の決したニューギニアで戦われる厭戦気分に満ちた投げ遣りな砲兵隊の物語。八八式高射砲への愛情と技術者としての誇りと敗残兵の自棄バチのないまぜになった感情の描写が秀逸。しかし、浅田次郎の描く負け行く男たちはどうしてここまでカッコいいのでしょう。
夜の遊園地
「ナイター観戦お疲れ様でした。時刻はまだまだ宵の口、遊園地は午後十字まで営業しております。東洋一のジェットコースターをはじめ、大東京の夜景を一望にする観覧車、鏡の迷宮ミラーハウス、背筋も凍るお化け屋敷などなど、どれも夜間割引料金にてご利用いただけます。きょうは半ドン、あしたは日曜、お子様のサービスに、ロマンチックなランデブーに、遊園地は午後十時まで営業しております」by武内勝男
戦争を知らない子供たちと戦中世代との相互理解がテーマかな?ひねって小難しくてあんま好きくないです。
不寝番
「起床、起床。仙波上等兵殿、不寝番第四直、上番であります」by片山賢三
旧軍の上等兵と自衛隊の士長のありうべからざる邂逅。浅田次郎はこういったちょっとしたタイムワープもの書かせると上手いんですよね。
金鵄のもとに
「だがあいにく、その第二大隊はブーゲンビル島で玉砕した。生き残りは俺ひとりさ。もうひとりいたというのなら、いったい誰なのか顔が拝みてえもんだ」by染井俊次
戦場の修羅場と敗戦後の修羅場、内容こそ違えど、泥にまみれて生き抜こうとあがく人間の姿はなんと美しいのでしょう。
無言歌
「いや殉職だとすると、佐久間艇長や黒木少佐のように、書き物を残さにゃならんだろう」by沢渡恭一郎
沈没した潜水艦の中で死を待つ二人の見た夢。夢と現の交錯するテクニカルな構成ですが、絶望的なまでに美しい文章が神髄の作家さんなんですから、下手に構成に凝られても・・・。
パパのパパやママのママに本当に有り難うって言いたくなるんだ
浅田次郎を反戦作家と持ち上げるのはなんか違う気がする。個人的には氏の作品はイデオロギーに毒された低俗な反戦小説ではなく、ただひたすらに美しい鎮魂歌だと思うのですが、誰か同意してくれる人はいませんかねえ。
- アーティスト: 木山裕策
- 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
- 発売日: 2008/02/06
- メディア: CD
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帰って来た今日の一行知識
「オス」の語源は海軍用語で「おはようございます」の略
最近の子の良く使う「チーッス」*1と似たような出自だったんですね。数十年後には「チース」も由緒正しい挨拶に昇格したりするんでしょうか。
*1:「こんにちわです」の略