spon.me
エイジスには昔勤めてたことがありますが・・・、何やらかした。
明日帰省するので、これが本年最後のエントリー。一年間お付き合いありがとうございました。新年も倍旧のご愛顧を。
- 作者: 坂口弘
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おまえの胸に忍び込んだ悪魔が僕は憎い
東京水産大学自治会・警鐘・神奈川左派・京浜安保共闘、そして連合赤軍で戦い続けた男の自省録。
悪名高い連合赤軍のNo.3にしてあさま山荘事件の主犯坂口弘の自叙伝。羽田空港突入闘争に始まって、上赤塚交番襲撃事件・真岡銃砲店襲撃事件・印旛沼事件・山岳ベース事件、そしてあさま山荘事件と盛りだくさんで3分冊計1000ページ強の大ボリュームもストレスなく一気読みできます。理論武装の立論過程も前述の読みやすい文章力も確かな教養と知性を感じさせて◎。クアラルンプール事件で国外逃亡せずよくこのような後世に語り継がれるべき「文学」をものにしてくれたと感銘しきりです。勿論同志大虐殺やヤケクソの籠城に関しては見苦しい自己弁護に徹してますので、そこはきちんと義憤を滾らせましょう。以上、あの混迷と熱情の時代のフィナーレを飾った一大事件の物語化としてはほぼ最良の作品と信じますので皆さん是非ご一読を。
涙に濡れる夜は長い孤独に耐えるだけさ
死刑賛成派の最右翼のような自分ですが、永田則夫や彼のような傑出した作品を残した「偉人」のことを思うと、あっさり殺してしまうのも善し悪しだなとちと逡巡。考えてみれば、死刑囚になるほどの犯罪を犯した時点で凡人がどれだけあがいても手の届かない「題材」を手に入れてるんだよなー。宅間守あたりにもし文才があればなんて不謹慎な妄想をしてしまいます。