脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』

『慮る』という文字、辞書を持っていない娘が担任に読み方を質問した。→結果… : おうち速報
林修が天才的に上手いですが、「明らかに知らないことを推理で正解ににじり寄る」能力ってのは勉強だけはできる子と頭のいい子を峻別するいい物差しなんですが、日本では重視する教師ほとんど見かけませんね。まあこんな能力教えてできるもんじゃない上に、できる子は得てして定期テストの点悪いですけど。


 土建屋のおっちゃんを助手席に乗せて走る機会がこのころ多いんですが、彼らの運転指示の荒っぽい事荒っぽい事。直前での右左折指示なんて可愛いもんで、狭い路地で後続車あるにもかかわらず対向車が知り合いだったからって止めて挨拶のクラクション鳴らせとか、小心者としては心臓が止まりそうな日々を送ってます。トラックに注意すると逆切れすることが多い理由が分かる気がするなあ。


競馬成績・・・H30収支-27390

SRWX進捗

  • 3周目第37話「誰も知らない明日へ」ゾギリア軍と交戦開始。トップエース:兜甲児@マジンカイザー

2011年の棚橋弘至と中邑真輔

2011年の棚橋弘至と中邑真輔

HIGH ENERGY

「皆さん、愛してま〜す!」、「イヤァオ!!」。体育館に響き渡る二つの叫び声。王道と邪道二つの道が二重螺旋のごとくに絡み合う。棚橋弘至中邑真輔、地に落ちた新日ブランドを救った二人の物語。


 猪木の暴走と経営陣の無策により同時期のカープよりよっぽど悲惨な暗黒時代を余儀なくされた2000年代の新日本プロレス史を棚橋弘至中邑真輔というクレバーで華のあるレスラー二人を縦軸に描いた柳澤健のノンフィクション。柳澤ブランドに外れがないのは分っていましたが、懐旧の情なんて色眼鏡を必要としない現在進行形での成功譚なのでいつも以上に楽しめます。猪木イズムの呪縛に囚われた王道路線を押し付けられた中邑とチャラいイロモノと罵声を浴びせられる邪道に落ちた棚橋、その二人がそれぞれの実力と適正を以て、棚橋は自分を貫き王道を勝ち取り、中邑は試行錯誤の果てに邪道路線を極めるという一編の物語としてみてもこれ以上ない美しい構成になっています。それでいて主人公二人は現在袂を分かちつつもそれぞれのフィールドで大活躍中と来てるんだからノンフィクションとして最上級の読み物です。個人的に一番感動したのは、自身の育てたIWGPインターコンチネンタル王座の対戦相手に中邑が棚橋を指名するシーン。「インターコンチを巻いて、こーんなとこまで来ちゃったー。輝いてんだろ、このベルトは?だけど、ほんの少し、あとちょっとだけ、光が欲しいなあ。とーっておきのカード、引いちゃおうかっなあ。たーなーはーしー。棚橋!棚橋!棚橋!」の煽りにはその場にいなかったのに鳥肌の粟立つような感動を覚えました。アメトーークでもやってた通り昭和プロレスだけがプロレスではありません。新時代のプロレスの魅力をぜひご堪能あれ。

Subconscious entry version

 ミスター高橋の『流血の魔術 最強の演技』への唯一完璧な回答。十数年に亘ってプロレスファンが探し求めていたものがここにあると確信します。問答無用の肉体の説得力で魅せるプロレス。棚橋と中邑という二人の天才が辿り着き完成させたその世界観をこれからも堪能させてもらいたいと思います。

HIGH ENERGY

HIGH ENERGY

帰ってきた今日の一行知識

棚橋の今の奥さんは2002年に刺傷事件を起こしたときの女性

背中に包丁刺さったまま原付で自力で病院まで行ったって伝説の事件ですね。この度量の深さも彼が愛される所以の一つなんでしょうか。