脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『台所太平記』

声優・後藤邑子さんの松来未祐さんを想った文章が凄い泣ける・・・「君が好きだと叫びたい!てゆうか何度も叫んだ!」 | やらおん!
松来未祐女史はとても大好きな声優の一人でした。なのでこの一週間かなりの喪失感を味わっています。せめてもの救いは、追悼文という文学の一ジャンルに語り継がれるべき名作が加わったことでしょうか。


 祝10周年。
三日坊主の代名詞で夏休みの宿題の日記もろくに書いた覚えのない自分がよくぞここまでだらだらと書き続けれたもんだと感心しきり。その間自分もニート→選挙事務所手伝い→派遣会社内勤→老人病院医療事務→選挙事務所事務長→医療法人事務→社会福祉法人事務長とかなり激動の日々を送っております。代わらないのは隣に何故かベターハーフのいないことのみ。今後の十年の目標はアンドロギュノスの失われた半身を見つけることとしたいと思います。


SRWZBX進捗

台所太平記 (中公文庫)

台所太平記 (中公文庫)

見上げる星それぞれの歴史が輝いて

 初・梅・駒・小夜・節・鈴・定・銀・百合・・・千倉家を賑やかした女中列伝。


 谷崎潤一郎私小説。になるのかな。個性豊かな女中さんたちが織り成す肩肘張らないホームコメディなのですが、そこは谷崎、女中さんたちがどの子も活き活きと艶っぽくて、他愛無い日常が実に色気のある筆致で描かれております。これを最近の日常萌え漫画の遠祖と言ってしまうのは乱暴でしょうか。純粋な娯楽としての面白さと文学としての完成度を両立した稀有な読物だと思います。純文学への偏見を糺すにはいい一冊ではないでしょうか。

未来は理想にも絶望にも変わってゆくだからきっと

 10年もの記事を見返すと、初期のニート時代の焦燥がもろに思い出されて苦笑を禁じえません。それでいておそらくは全盛期を維持していた脳味噌とあり余る時間を駆使した下調べと推敲で、今では書こうと思っても書けない力作が散見され、あの怠惰と迷走の時期も無駄ではなかったのかもしれないと感慨深いものがあります。願わくは10年後再び昔を省みて苦笑するだけの余裕が四十路も半ばの自分にありますことを。

Journey through the Decade

Journey through the Decade

帰って来た今日の一行知識

ブログ利用者は2005年の1年間で倍増している
自分もその流行に乗った一人だったんですね。これからもtwitterFacebookなんかに浮気せず細々と更新続けていきたいと思います。