脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『私は元気です~病める時も健やかなる時も腐る時もイキる時も泣いた時も病める時も』

朝日新聞フォーラム面が「ニュース離れ どう思う?」というテーマでネットを通じてアンケート「暗い気持ちに」「偏向報道が」:哲学ニュースnwk
ハマスイスラエルへの大規模テロって世界を揺るがす大事件のあった日に、夕方のニュースでほとんど報じられてなかったし新聞も一切号外出してないって時点でもう報道機関名乗るのやめろとしか。


 毎年の事の様な気もしますが、過ごしやすい秋を飛び越して早くも冬の足音の気配が・・・。日本は四季の国って誇大広告はどこ行った。

いつもどこか淋し気なヒトミあいつ青春アウトサイダー

 ゴットゥーザ様大いに語る。特発性血小板減少性紫斑病に苦しめられた学生時代、端から見れば無謀極まりない上京をして夢を追った下積み時代、今を時めく大人気声優として多忙を極めた全盛期、全身性エリテマトーデスに倒れた雌伏期、そして復活した現在。波乱万丈の自伝ここに出来。


 2000年代後半に声優ヲタをやっていた身としては、この人見ない日はないよってくらいにお世話になりました。そのアニラジで鍛えた語り口で、凄惨な闘病記から破天荒な生き方にトップ声優としての多忙で華やかな活動までシリアスなパートでも面白おかしく読ませてくれます。随所に挟まるセンスのいい一言一言が実に最高。それでいて、内容は業病に苦しめられコンプレックスにも苦しめられながらも、その行動力と唯一無二の「声」というタレントでトップ声優へと駆け上がるシンデレラストーリー。それに加えて多忙過ぎる生活からの再度の余命宣告という「挫折」からの復活ともう完璧な「物語」。三者三様の紆余曲折の果てに復活した「SOS団」のステージは往時のファンなら涙なくして読めません。サブストーリーも多彩かつボリューム抜群で、八方破れのバイク免許合宿生活を描いた「ヨロシク・トゥモロー」や戦友松来未祐への想いの籠った至高の弔文「君が好きだと叫びたい!てゆうか何度も叫んだ!」も抜粋とは言え採録されているのでそちらもまだ読んだことない方は必見。どちらも現代文学の最高峰の作品の一角と私は信じます。という訳で思った以上に想いが溢れてまともな感想になりませんでしたが、絶対に損はさせませんので是非ご一読を。

もっと言えば君が手に入ると思った

 生まれ持った天性の声に、教育者の両親から叩き込まれた確かな教養と躾、余命宣告からくる開き直りと放任による天衣無縫の行動力、誰からも愛される愛嬌とコミュ力を持ち合わせた上で、本人自ら「秀才肌」と自認する努力、そこまで揃えばそら成功するわの感慨と、そこまですべてがかみ合わなけりゃあトップには届かないのかの慨嘆とどちらを優先すべきか大分悩みます。毎年の志望者8000人に対してまともに成功するの1-2人で世界は、なんにせよ生半可な覚悟と実力で飛び込んでいいものじゃあないのだけはよくわかりました。


www.youtube.com