脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『昭和の二刀流ビルマに死す~天覧試合の花形藤本薫の生涯』

痛いニュース(ノ∀`) : ガーシー容疑者、実家の家宅捜索を受け大号泣 「頼むからオカンは勘弁してください。オカンを苦しめたくない…」 生配信で涙止まらず - ライブドアブログ
ガーシーは国をガチで怒らせるとどうなるのかの見せしめとしてこれ以上ない素材を提供してくれてます。アベさんを筆頭とした自民党連のサヨク連中への甘さが異常すぎるんです。


 社用車で路地裏を爆走中。目の前に停車している車が一台。対向の自転車を行かせてあげようとしてるんだ優しいな、なんて思っていたら、自転車がタイヤを滑らせて制御不能になってその車に衝突。怪我はないようでしたが、車はフロントが小破の大惨事。こないだの火事といいマジでなんか連れてきてる気がする。そう言えば、ここんとこなんだかやけに肩や背中が・・・。

牙を闇に研げよ生きてる証しを探すように

 こなたにあるは古流剣術の遺風を継ぎ二刀流を得意とする香川県の青年剣士藤本薫、彼方に控えるは現代剣道の具現者にして講談社の御曹司たる野間恒。二刀と一刀、古流と現代、田舎と都会、相反する二つの個性のぶつかり合いは天覧試合に如何な軌跡を残すのか。


 戦記物といえば光人社、の一冊なんですが、本巻は主人公の一人がビルマで戦死したってだけで、内容は完全無欠の昭和初期の剣道史に光芒を刻んだ天才剣士二人の物語。戦記物パートはほぼエピローグ扱いです。とは言え、素人臭さの残る固めの文体で語られる古流剣術から現代剣道への過渡期の剣道史は良質な知的興奮をもたらします。そんな構えたコメントしなくたって、多士済々の群像劇として超一級品。地元の忘れられた英雄藤本薫の再評価って使命感が行き過ぎて、ライバルの野間恒がクソミソに書かれてるのはケンチャナヨ。常勝を宿命づけられた病弱の貴公子属性持ちのスーパーエリートVS失われゆく古流の蛮風を今に伝える努力家の山猿って構図は無茶苦茶に魅力的なので、誰か有志の方に漫画化か小説化希望。多分きっと講談社がスポンサーになってくれますよっと。

俺たちみな闘うために生まれて来たぜ男たちは傷だらけの兵士さ誰も

 足絡みや頭突きが普通に戦術としてある古流剣術は、形式主義の極みのお上品な剣道に慣れた今の目からするととっても魅力的に映ります。柔道がグレイシー柔術という過去の遺物の復活を経てMMAへと「進化」できたように、剣道や相撲も古流の喧嘩技を解禁したエクストリームスポーツ化ってのは新時代への適応路線としてありなんではないでしょうか。無責任ではありますが是非見たいなあ。


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